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ChatGPTのAIによる回答をGoogle検索ページに併記するChrome拡張

wong2/chat-gpt-google-extensionは、数日前にテスト公開されたなんでも答えるチャットAIサービス ChatGPT を使い、Google検索した時にその検索結果ページに ChatGPT の回答を並べて表示する、というChrome拡張です。

「Googleが検索結果に表示しないページはある?」と訊いてみた結果ページ

上の試用結果で ChatGPT が答えてくれていますが、Google 検索結果の先頭に出てくるページは Google 内部の非公開のアルゴリズムによって決められていて、万人が納得するもっとも関係のあるページが必ずしも出てくるとは限りません。

スパムや見に行くとPCやブラウザがおかしくなるような悪いページを排除するとかはありがたいのですが、Googleだけに訊ねることでGoogleが上位に持ってこない(がウェブ上では有力な)情報に気づけないということもあるかもしれません。

色々なことを訊いても結構な割合でそれらしい(正しいとは言っていない)答えを出してくれる ChatGPT の応答を Google検索の時に横に一緒に出してくれるこの拡張を使うことで、検索した内容に関連する補足情報や少し違う情報を得られるということもあるのかもしれませんね。

Hacker Newsのスレッドでは、ChatGPT やこれから出てくる同様のものを使うことで、Google検索に対抗するような検索サービス、検索というよりQ&Aサービスにも寄ったものになるかもしれませんが、が出てくる可能性について話している人もいました。ChatGPT はもっともらしく大嘘をつくことも多いようですが、結果を確かめなきゃ使えないのは今のWeb検索でも同じと言えば同じですし。

Chrome拡張機能はオープンソースでGitHub上で公開されていて、Chromeの公式ストアではないためChromeの設定から自己責任で読み込む必要があります。(Releasesページからダウンロードしたzipを展開し、[設定]-[拡張]-[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]。

また、ChatGPTへのアクセスは自分のアカウントで行っているため、利用前に ChatGPT へのログインが必要です。現在は無料で試用できますが、他の OpenAPI の APIサービス同様、呼び出しの有料化が予想されます。

via Hacker News

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ゲーム

Human Chess – コンピューターの最善手を打ったら負けという独自ルールのチェス

Human Chess(人間のチェス)は、チェスのボードとルールと、チェスを打てるコンピューターを組み合わせた新しい亜種ルールの提案です。

そのルールとは「トップエンジン(コンピューターによる強いプレイヤー)の評価する最善の手を打ったら負け」というもの。実際には、対戦相手の打った手を「最善手では?」とチャレンジし、その手が本当にコンピューターが最も評価する手であれば相手の負け、チャレンジが間違っていたらチャレンジした側の負け、というもの。

提案ページにある2つの棋譜を見ると、1局目はほんの5手で終わっています。白がクイーンによって相手のキングを強襲し、キングがクイーンを取る以外に逃れる方法がないために、クイーンを取る手が最善手となってしまって決着、ということですね。

普通のチェスのルールであれば無謀な特攻にしか見えませんが、コンピューターの考える最善手を避け、相手に最善手を取るしかない状況に追い込むというまったく違った展開のゲームとなるようです。また、チェックメイトは最善手なので、チェックメイトを掛けた瞬間に相手にチャレンジされたら負けとなりますね。

あとは「双方の初手は例外(=トップエンジンの指し手と一致しても負けにならない」のと、「トップエンジンが二つ以上の手を最善と評価していた場合は、どの手であっても負け」というルールがあります。

チェスが強い人はコンピューターの最善手も当てられることが多いでしょうし、強い人が有利なことには変わりはないのかなとも思います。

via Hacker News

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ジェネレーター

OpenAIとStreamlitを使ったAIツイート自動生成サイト with ソースコード

OpenAI GPT-3 APIを呼び出して、お題に沿った適当なツイートを生成するwebサイトが、ソースと共に公開されています。

指定するのは3つ。

Topic: 語らせたい話題
Mood: どんなムードで語らせるか (使える形容詞の一覧)
Twitterアカウント名: 既存のtwitterユーザーの最近のツイートを真似させる

Mood と twitterユーザーはオプションなので、topic だけでも何かしら作ってくれます。

例えばで以下のように入力してみました

Topic: Dropkick on my devil
Mood: dreamy, happy, relaxed, tender
Twitter: イーロン・マスク(elonmusk)

で、生成されたのがこれ

Just watched an episode of #DropkickOnMyDevil and it made me feel so relaxed and happy – it’s the perfect way to end the day 🌃✨ (邪神ちゃんドロップキックを観たとこ。とてもリラックスしてハッピーな気分になった。パーフェクトな一日の締めくくりだ)

模倣対象とムードを変えると、まったく違うツイートが出来上がってきます。

Topic: Dropkick on my devil
Mood: inspirational, thoughtful, dignified
Twitter: アメリカ大統領(potus)

Dropkick on My Devil is a reminder to never give up on our dreams and strive to make them reality – be courageous and never surrender despite all odds. (邪神ちゃんドロップキックは、我々が決して夢を諦めず、実現するために努力するよう伝えています。どんな困難があっても、勇気を持って負けてはいけません) #DropkickOnMyDevil #DreamsIntoReality #BeCourage

短文とはいえ自然な文章ですごいですね。

Python製のデータを表現するwebアプリフレームワーク Streamlitを使ったソースコードが公開されていて、各APIを呼び出しているだけとはいえコードが簡単で短いのも驚きます。

これが簡単にできてしまうとなると、日常的にいろいろなことをつぶやいているアカウントだからといって中が普通の人なのかどうか、まったくわからなくなっていくでしょうね。

via Twitter