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生産性向上ツール

NopeCHA – ブラウザにCAPTCHAを解かせるブラウザ拡張

NopeCHAは、いろいろなウェブサイトであなたが本当に人間ユーザーか確かめるために出てくる CAPTCHA を自動で解いてくれる Chrome 拡張機能です。

NopeCHA Chrome拡張の配布ページ

Google ReCAPTCHA のデモサイトで試してみた様子が以下の動画です。フォームが ReCAPTCHA を持っていると、この拡張機能が勝手にチャレンジを始め、信号やバスが映った画像をクリックしてくれます。

最も有名でどこででも見る ReCAPTCHA だけでなく、hCaptcha, FunCAPTCHA, AWS CAPTCHA, Text CAPTCHA など他社の同様の CAPTCHA にも対応しているようです。

メニューを見たところ、フリーで毎日一定回数が使えて、それを超えて使いたければ有料プランに入る、というビジネスモデルなのですね。

ウェブサイトへの訪問が人間ユーザーなのか、スクリプト等で回ってくるプログラムなのか、を判別するための CAPTCHA ではありますが、この拡張のようにプログラムで解けてしまうとなると、設置するサイト側も、入力を要求されるユーザー側も、誰も得しない状況になってきていますね。

なお、拡張が「すべてのウェブサイトへのアクセス権限」を要求してくるのが心配。CAPTCHAを解くために本当にそこまで必要なのかな、と。前期のように単体でお金を稼ぐ機能がついているので、お金が稼げている時は何も悪さはしないと思いますけれど。拡張をクリックした時だけデータ読み取りをするように変更することはできますが、その時は各種 CAPTCHA を見つけて勝手に解いてはくれなくなります。

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調査ツール

ChatGPTのAIによる回答をGoogle検索ページに併記するChrome拡張

wong2/chat-gpt-google-extensionは、数日前にテスト公開されたなんでも答えるチャットAIサービス ChatGPT を使い、Google検索した時にその検索結果ページに ChatGPT の回答を並べて表示する、というChrome拡張です。

「Googleが検索結果に表示しないページはある?」と訊いてみた結果ページ

上の試用結果で ChatGPT が答えてくれていますが、Google 検索結果の先頭に出てくるページは Google 内部の非公開のアルゴリズムによって決められていて、万人が納得するもっとも関係のあるページが必ずしも出てくるとは限りません。

スパムや見に行くとPCやブラウザがおかしくなるような悪いページを排除するとかはありがたいのですが、Googleだけに訊ねることでGoogleが上位に持ってこない(がウェブ上では有力な)情報に気づけないということもあるかもしれません。

色々なことを訊いても結構な割合でそれらしい(正しいとは言っていない)答えを出してくれる ChatGPT の応答を Google検索の時に横に一緒に出してくれるこの拡張を使うことで、検索した内容に関連する補足情報や少し違う情報を得られるということもあるのかもしれませんね。

Hacker Newsのスレッドでは、ChatGPT やこれから出てくる同様のものを使うことで、Google検索に対抗するような検索サービス、検索というよりQ&Aサービスにも寄ったものになるかもしれませんが、が出てくる可能性について話している人もいました。ChatGPT はもっともらしく大嘘をつくことも多いようですが、結果を確かめなきゃ使えないのは今のWeb検索でも同じと言えば同じですし。

Chrome拡張機能はオープンソースでGitHub上で公開されていて、Chromeの公式ストアではないためChromeの設定から自己責任で読み込む必要があります。(Releasesページからダウンロードしたzipを展開し、[設定]-[拡張]-[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]。

また、ChatGPTへのアクセスは自分のアカウントで行っているため、利用前に ChatGPT へのログインが必要です。現在は無料で試用できますが、他の OpenAPI の APIサービス同様、呼び出しの有料化が予想されます。

via Hacker News

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ツール

ツイッターの認証マークが「公式」か「8ドル払った(だけ)の人」か見やすくするChrome拡張

ツイッター社が本人確認等をした人や団体につけていた認証バッジと同じものを、有料会員サービス Twitter Blue に加入することで表示させることができるようになりました。

twitter を買収したイーロン・マスク氏の指令によってあっという間にこの有料バッジ機能が追加されましたが、さっそく公式アカウントのフリをした詐欺アカウントとかも出ているようで混乱していますね。

今のところ青いチェックマークは公式も有料ユーザーも同じもののようで、パッと見区別がつきません。

ユーザーのプロフィールページからチェックマークをクリックすると、青いマークがどういう由来でついているのかが表示されますが、面倒ですよね。

ツイッター確認済の公式アカウント(verified account)の青マークをクリックしたときに出てくる説明(日本語UI)
Twitter Blue による青マークをクリックしたときに出てくる説明(日本語UI)

wesbos/who-blue は、これら公式マークのユーザーとTwitter Blueユーザーのマークをわかりやすく表示する Chrome 拡張ツールです。

Chrome ストアでは(まだ?)公開されていませんが、GitHub でソースが公開されているため、[設定]-[拡張機能]の[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]から使うことができます。

# ソースを見て信用できない拡張は読み込まないようにしましょう

Who Blue拡張でTwitter Blue有料会員のプロフィールを見た時。青いチェックマークが上下反転し、ピンクで表示される

プロフィールページでクリックせずにわかるようになったのですが、タイムライン上で個々のツイートは変わらないため、まだ手間を感じますね。

作者が「これはジョークツールです」と言ってますし、今のところwebの twitter.com で、言語を英語にしないと動きません。ソースを見たら英語UIの時に出てくる説明文とマッチしているかどうかで判定しているから、ここを日本語でもマッチするように書き換えるだけでしょうけれど。

ツイッターの方針も毎週のように変わっている状態でどうなるかわかりませんが、青いバッジが公式かどうかで混乱が起こっているのは確かだし、ツイッター本体が何か区別しやすい改良を入れない限り、ジョークでなく実用的なこういうツールがこの後も出てくるでしょう。

[追記] 認証済アカウントのプロフィールページには「公式」という灰色の表示が復活したそうで。動きが早い

verifiedな公式アカウントに灰色の「公式」のフィールドが復活

verifiedなアカウントすべてにこの「公式(official)」がつくわけではないそうで、じゃあますます混乱するケースもあるかと思うのですけど。

タイムライン上で見わけがつかないのはかわらないため、タイムラインで表示を切り分けるツールはまだ需要があるかな。

via Twitter