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ネットの事件

WordPress創業者マット・マレンウェッグ氏がtwitterの良いとこ探し、開発者を勧誘

今も世界中で使われているオープンソースのブログツール WordPress を作ったマット・マレンウェッグ氏が、ツイッターアカウントにて面白い呼びかけをしていました。

ツイッターの中にもとても良くできている機能がある。もしあなたがその開発者だったらうちで仕事しないか、という呼びかけです。

# 文末の HMU(Hit me up) は連絡してよ、という意味。

twitter 社の大量のリストラが話題になっていますが、こういうリストラは部署単位や機能単位で行われているため、リストラに遭った社員本人の能力の問題というよりはその部署にたまたま居た不運の方が大きいでしょう。実際、必要不可欠な人材までリストラしてしまったとかで、呼び戻しが始まってるというニュースもありますね。

このツイートは、WordPress の長年の改良でwebサービスにどんな機能が求められているか熟知しているマレンウェッグ氏の視点で、twitter のサービスやアプリが持っている機能のどこを評価しているか、それを自分のサービスにも採用したがっているか、という点ですごく勉強になるものだと思います。

勧誘の中でツイッターの優れた機能実装として挙げられているのは、

  • 埋め込み機能 (tweetを他のwebページに表示する機能?)
  • ウェブアプリ ( twitter.com )
  • 関連ツイート
  • 通信環境が悪い時のアプリの動作

この機能を作ったエンジニアにとっては誉め言葉ですよね。言われてみればここであがった機能が止まったりバグったりはあまり見ていないかもしれません。

ネット環境が貧弱な地域を回ることが多いが、そういう場所で twitter は安定していることが多い、という証言をする人もいました。あまりそういう観点で twitter を評価したことはなかったな。

買収のゴタゴタでいろいろな人が twitter への不満を述べていますが、その中でポジティブな方法で実装を褒め、うまくいけばそれを作れる優秀なエンジニアを勧誘するというのはいい感じだなと思いました。

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ツール

ツイッターの認証マークが「公式」か「8ドル払った(だけ)の人」か見やすくするChrome拡張

ツイッター社が本人確認等をした人や団体につけていた認証バッジと同じものを、有料会員サービス Twitter Blue に加入することで表示させることができるようになりました。

twitter を買収したイーロン・マスク氏の指令によってあっという間にこの有料バッジ機能が追加されましたが、さっそく公式アカウントのフリをした詐欺アカウントとかも出ているようで混乱していますね。

今のところ青いチェックマークは公式も有料ユーザーも同じもののようで、パッと見区別がつきません。

ユーザーのプロフィールページからチェックマークをクリックすると、青いマークがどういう由来でついているのかが表示されますが、面倒ですよね。

ツイッター確認済の公式アカウント(verified account)の青マークをクリックしたときに出てくる説明(日本語UI)
Twitter Blue による青マークをクリックしたときに出てくる説明(日本語UI)

wesbos/who-blue は、これら公式マークのユーザーとTwitter Blueユーザーのマークをわかりやすく表示する Chrome 拡張ツールです。

Chrome ストアでは(まだ?)公開されていませんが、GitHub でソースが公開されているため、[設定]-[拡張機能]の[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]から使うことができます。

# ソースを見て信用できない拡張は読み込まないようにしましょう

Who Blue拡張でTwitter Blue有料会員のプロフィールを見た時。青いチェックマークが上下反転し、ピンクで表示される

プロフィールページでクリックせずにわかるようになったのですが、タイムライン上で個々のツイートは変わらないため、まだ手間を感じますね。

作者が「これはジョークツールです」と言ってますし、今のところwebの twitter.com で、言語を英語にしないと動きません。ソースを見たら英語UIの時に出てくる説明文とマッチしているかどうかで判定しているから、ここを日本語でもマッチするように書き換えるだけでしょうけれど。

ツイッターの方針も毎週のように変わっている状態でどうなるかわかりませんが、青いバッジが公式かどうかで混乱が起こっているのは確かだし、ツイッター本体が何か区別しやすい改良を入れない限り、ジョークでなく実用的なこういうツールがこの後も出てくるでしょう。

[追記] 認証済アカウントのプロフィールページには「公式」という灰色の表示が復活したそうで。動きが早い

verifiedな公式アカウントに灰色の「公式」のフィールドが復活

verifiedなアカウントすべてにこの「公式(official)」がつくわけではないそうで、じゃあますます混乱するケースもあるかと思うのですけど。

タイムライン上で見わけがつかないのはかわらないため、タイムラインで表示を切り分けるツールはまだ需要があるかな。

via Twitter

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fun

Gitをtwitter代替に使う[ネタ]

diracdeltas/tweets は”janky twitter replacement”(ジャンクなツイッター代替)を名乗るように、Git を使って twitter 風のフォロー・メッセージ発信を行うプロジェクトです。

作者のyanさん(@bcrypt)の紹介ツイート(これはtwitter上)

『「分散化」されたツイッターの「代替」を作ってしまった』

“decentralized”で”alternative”というのは、イーロン・マスク氏のtwitter買収と管理強化(?)で揺れているツイッターに対する代替という意味ですね。

プロジェクトをfork することで参加でき、自分のフォークでのコミットメッセージが自分の tweet に相当します。

プロジェクトを fork している他のユーザーを選んで、あるいは全員を remote add にて「フォロー」し、rev-list で「タイムライン」を表示できます。

タイムライン表示

Git ベースであればGitHubでなくても動くでしょうが、このメインのリポジトリは GitHub 上でホストされていて、fork したユーザーのリストをGitHub APIで取ってきてその全員をフォローすることができるというスクリプトもついてきています。

また、git コマンドでの投稿やタイムライン表示が面倒そうなので、もっと簡単に実行できる Makefile の wrapper もあります。

コミットで tweet するという仕組みは twitter のようにスケールしませんし、GitHub の目的外利用でもありそうなので本気で広まったら問題になりそうですけど。

via Hacker News