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書評: ちょいデキ!

献本していただいたもの

ちょいデキ!/青野 慶久/文春新書

今のひとつ前の仕事での直属の上司である(彼が海外担当役員だった)。そんな人から本貰ってもちょっと書きにくいわけだが(笑)

「ちょいデキ!」は、サイボウズ・ラボの親会社サイボウズの社長で、10年前にウェブアプリの可能性を発見し、何もないところからついに日本でのグループウェアシェア1位を取るまでにいたった創業者によるビジネス啓発本である。

とにかくフットワークの軽い人でもある。息をするように書評する有名書評ブロガー小飼弾さんのブログで、なぜかこの「ちょいデキ」が紹介され、その影響でアマゾンでの売り上げ順位が高騰した翌日にはもう、「なるほど、ブログでの紹介はいい宣伝になるのか。そういえばうちのグループ会社にもブログばっかり書いてるのがいたな」と考え、本をくれることになっていた。思いついたらとにかく試してみる、という人であり、それが会社としてのカラーにも影響を与えているのではないか。

新書で730円(7ドル)、どこからでも読める項目式、無理難題を要求しない力の抜けたアドバイス、と、気軽に買って読める、よく考えられた構成かと。

実際に成功した人の話なので、「こうやった結果オレは成功した」と言えるので説得力が増してみえるという点はあるけど、へこたれそうな時に試してみるのもいいかもしれない。仕事や生活のいろんなところを頑張りすぎている人に読んでもらいたい、ポジティブな力にあふれた仕事本だ。

ちょうどこんなのも始まっているので、興味のある方は本書と合わせて読むと面白いかもしれない。

『サイボウズ』はいかに日本一のグループウェアとなったのか?


[書評に関する注意書き]

  • 貰って書いた本についてはその旨記述する
  • このブログはサイボウズ・ラボの社員ブログなので、秋元個人に献本いただいても、何でも自由に書けるわけではない。
  • もちろん、書評以外の他のブログエントリもそうだが、社員ブログではあってもサイボウズ・ラボ全社やサイボウズ・グループの意見を代弁してるわけではない。
  • 献本いただいても必ず読めるわけでも、ご紹介できるわけでもない。読書の速度は遅いので、発売前や発売直後に送っていただいても、ご紹介が半年後になるようなこともある

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書評: ソーシャル・ウェブ入門

献本していただいたもの

ソーシャル・ウェブ入門/滑川 海彦/技術評論社

すごい面白かった。アメリカのウェブ業界事情を中心に、ネットで起こっている現象をいろいろな事例を出して解説してくれる読み物本。

Gmailやミクシィを使い始めるための方法なども懇切丁寧に書かれているので、ネットに詳しくない人向けの入門書と取る読者もいるだろうが、そこにとどまらない。各所に差し挟まれる事件や人物に関する解説が圧巻で、もともとこの分野に博識な方なのか相当調べ上げて書いているのか、どちらにしてもこれだけの内容を一冊の本にまとめこんだのは偉業だと思った。

僕も英語圏のネット事情は追っているつもりなのだけれど、それでも知らなかった面白い話がたくさん書かれていた。直接英語でネットに触れることが無い人でも、ウェブに関わっている人なら何か新しいヒントを得られるのではと思う。もっと広く読まれていい本。


[書評に関する注意書き]

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書評: 究極の会議

献本していただいたもの

究極の会議/鈴木 健/ソフトバンククリエイティブ

会議の運営方法と仕事のやり方に対する、ワンアイデアの本。そのため非常にコンパクトで、すぐに読むことができる。

議事録の重要性とその目的については同感。よい議事録を作れれば会議は成功すると思う。そのためのノウハウもこれまでいろいろあったと思うけれど、本書で紹介されている方法は、僕自身やったことも聞いたことも無かった。議事録中心の会議方法でよく言われている方式に、さらに一つ、面白い手法を追加したものだ。

あとは、そのアイデアの実行方法や、いくつかの異なるツール(その中には著者が自分の会社で実際に開発・販売している専用のツールも含まれる)でそれを実行するやり方、などが書かれている。

個人的には、93ページからの4ページが面白かった。新しい手法を知り、それをやってみようと思っても、読者のだれもが会議のやり方を主導できる立場にあるわけではない。この4ページでは、権限が無い参加者が、どうやって上長や主催者の面子をつぶさずに(日本的な話ではあるが)、会議と議事録のやり方を変革していくか、ということについてのアイデアや助言が書かれており、この本を言いっぱなしでない実践的な指南本としている、と感じた。


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