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イベントレポート

就職活動中の学生さん達と対談をしました

就職活動している学生さんとお話をするという企画があり、そのイベントレポートが公開されましたのでご紹介します。かなり恥ずかしいですが。

jobcal-akky

ジョブカレは、ネット経由で就職活動中の学生と企業で働く社会人とをマッチングさせる就職支援サービスということです。通常はサイト上で「学生と会いたい」企業OB/OGが手を挙げて、そこに「OB/OGと会いたい」学生が応募する形で会合が行なわれるようなのですが、今回ジョブカレさんからのご提案でスペシャル企画として学生を募り、会ってお話をすることになりました。このスペシャル企画の第一弾は佐々木俊尚さんで、その次の第二回ということになります。

イベントでは、(今はやりのノマドとかではなく)ただの会社員でありながらブロガーを仕事としていることとか、産休や育休を何回も取っていることとか、これも会社員という身分のままでイギリス・アメリカ・ベトナムなどで長期間働いたりとか、自分のキャリアにおいて特色のある部分について、特にいろいろな質問を受けました。

自分が就職した時とは社会の厳しさがまったく違うので直接の参考になるかどうかはわかりませんが、自分のキャリアの節目節目でどのように考えてどんな選択をし、その結果何が得られて何が得られなかったのか、といった、普段このブログでは書かないような話をいろいろとしました。普段あまり自分については語らないタイプのブロガーなので、かなり恥ずかしいのですが。何かしら、これから大きな選択をしなければならない学生さん達の参考になることが話せていればいいなと思います。

海外IT紹介ブロガーとして以外に「この人は何者なんだ」みたいに思っていた読者の方がいらしたら、そういう方にも読んでみていただければと思います。かなり恥ずかしいですが。

ジョブカレ – サイボウズ・ラボ秋元裕樹さんによるSpecial OB訪問! 本文は「レポートを読む」から、前・後編の二部となっています。

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イベントレポート

HPのAPJ向けシンガポールイベントに行ってきました

ヒューレットパッカード社から、「アジア各国からのブロガーを集めてブロガー向けイベントをやるので来ないか?」という招待をいただき、シンガポールに行ってきました。HP CLOUD & INNOVATION (HPクラウド&イノベーション)というイベント。
土日に大阪で開催されたPHP Matsuriとあわせて、6日間の二人の育児を一人で引き受けてもらうという大技を使って。ほんとにありがたいことです。
会場のコンベンションセンターがあるホテル。

会場はこの左側の建物あたり。

ブロガー集めを担当していた部署の説明不足もあって、あまりちゃんとは把握していなかったのですが、ブロガーイベントというよりも、一般の記者を呼んでの新製品その他の発表会に、今回はじめてブロガーを呼んでみようということになったそうです。実際、日本からも情報システム関連の記者さん達も複数いらしていて、そちらから見ると普通の記者向け製品発表会だったようです。
各国の記者を差し置いてなぜか最前列に座らされたブロガーたち。

招待も案内も全部英語でやりとりしてましたが、思ったより大きなイベントで、同時通訳も提供されてます。なんと5言語。5言語も同時に通訳するイベントは初めてです。

日本語の他は、中国語、韓国語、ベトナム語、インドネシア語でした。会場の後ろに同時通訳ブースが5箱。

イベントの大きなテーマは「クラウド」。プライベートクラウドを中心にHPが提供しているサービスの紹介。
各国にローカルの拠点があるので世界展開する企業にとっては現地への適応が楽なのがHPの強み、だということ。

インドや中国などアジアでのクラウド利用(予定)の割合は、アメリカやヨーロッパよりずっと高い、というスライド。
Cloudgrowthinworld
欧州や米国に比べて、元々社会の中でIT化されている比率が低いために、クラウドに移行しやすいのかもしれませんね。
シンガポールの電話会社SigTelや、オーストラリアのホスティング会社など、HPのクラウドサービスを利用している企業ユーザーによるパネル

このAPJ(アジア・太平洋・日本)向けの発表会を開催した理由も、アジアでのクラウド利用の拡大が予想されるからだそうです。以下メモから。

  • 2012年に中国のデータセンター市場が世界2位になる
  • 20程の中国の自治体がクラウドの利用に向けて動いている
  • 1年に設立されるデータセンターの数が2014年には2010年の倍に
  • 現在のデータセンターの3/4は築7年以上で、これらは最新のプロビジョニングにうまく合わない
  • 一年に設立されるデータセンターの数が2014年には2010年の倍に

といった状況の解説から、じゃあ古いデータセンターのデータをどう最新のクラウドに移していくか、というところで、HPの各国での展開や移行を支援するコンサルティングや割引の話が出てくるわけですが。
イベントの残りと、各国ブロガーとの交流についてはまた書きます

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イベントレポート

Tech Founders Japanに参加してきました

クックパッド株式会社で開催されたTech Founders Japanというイベントに行ってきました。このイベントは、

という、Webサービスや起業に興味のある人なら話を聴きたいと思うようなすごい顔ぶれのイベントでした。実際、申し込み殺到で、抽選の倍率は4倍もあったのだとか。
田口さんが司会、渡辺さんが通訳、という超豪華布陣で、あとの3人の起業家・投資家のお話を伺い、そのあとクックパッドのキッチンで食事を取りつつ交流タイムという流れでした。
Ustreamの中継もあったし、ツイッターでハッシュタグ#tfj2010 で検索すると参加者のつぶやきもいろいろ出てくるので、ここでは自分が覚えている印象に残ったところだけを記録しておきます。発言の多くは英語だし、意訳というか自分の解釈です。(本当は違ったことを話してるかもしれませんが、自分が何を得たかなんでまあ多少不正確でもいいかなと)

Foodspotting共同創業者 Alexaさんのプレゼン

Foodspottingは、ご飯の写真を撮って、メニュー名・店名と一緒に記録するという位置情報サービス。
Foodspotting
先月、Foursquareの創業者デニス・クローリーさんと一緒にインタビューを受けてた動画を見ていたので、少しだけですがこのサービスについては知っていました。→(秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ : Foursquareのチェックイン数で東京がニューヨークをかわし1位目前 インタビュー中では「位置情報サービスのキングとクイーン」と紹介されています。)

「技術的にできるからとか、儲かるからとかではなく、どんなエクスペリエンス(体験)を提供したいか、でサービスを設計するべきです」

エンジニア出身だとつい実装に凝ったりしますけど、一番大事なのはユーザーに見える結果ですよね。

「そのサービスのことを説明できるとても簡単な資料を常に持ちあるく。機会を見て紹介し、意見を聞く」

まだ出してないサービスのアイデアを人に話して回ると、真似されるんじゃないかとか思ってしまいますが、たくさんの人に話して貰える意見の方がずっと価値があるということのようです。フィードバックをたくさんもらったサービスは、仮に真似されても強いということでしょうか。

「サービスがどうあるべきかというコンパクトなガイドを作り、チーム全員で常に共有する」

機能をつけたりデザインをしたりする際に、何のためにサービスをやってるのか、というところを振り返ることが重要、と。意思決定を遅らせないためにも、変な方向に行かないためにも重要かなと感じました。さっそく作ろう。

デイブ・マクルアーさんと佐野さんの議論・質疑応答

「アメリカで成功とか言う前に日本で成功を目指せ。日本は大きいぞ」

デイブさんの強烈なメッセージ。日本は世界有数の市場で、そこを取ってないならまずそこを取れ、と。海外にチャレンジするのは日本で成功した大手がやればいいし、またそういう大手こそがやる必要があるんでしょうね。

「少ない額でも、手伝ってくれた人には報酬を出そう。お金を間に入れることで避けられる失敗もある」

サービスの目処が立たないと、ついボランティアで手伝ってくれる人を探したりお願いしたりしがちですが、何かをしてもらったら対価を払う。そのことでより長く一緒に仕事をすることができる、ということだと受け止めました。額は一般的にどうとかではなく、その時に出せるものをで、とにかくゼロではなく。

「クックパッドは13年やっている」

そんなに古くからされているとは知りませんでした。今の業績をみると絶好調のようですが、そこに至るまでには資金も、それ以外でもいろいろな苦労があり、それを乗り越えて成功されたんですね。13年やってないのに腐ってる場合じゃないなと思いました。

「働きながらとか、別の仕事を受けながらとかでは成功の確率が減ってしまう。投資を受けてでも借金してでも、自分が本当にやりたいことに専念することが大事」

週三日会社員でいつでも逃げ場を残している身としては耳が痛いです。どうしたものかなあ。会社のブログで書くことじゃないかもしれませんが、会社を辞めてフルタイムでやらないといけないのかなと思ったり…
9時頃からは、あのキッチンでふるまわれる料理とお酒を楽しみながら、発表者や他参加者の方と交流しました。5名の主催者・発表者のみなさんの、個人の開発者や小さなスタートアップに対して応援してくれているという気持ちが伝わってくる、とてもよいイベントでした。やる気をもらいました。