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ネットの事件

Google Spreadsheets で開催されたオンライン表計算パーティー

こちらは、Google スプレッドシートで開催されたオンラインパーティーの跡地です。

土曜の夜に Google スプレッドシート上でパーティーを行うことを決めたマリー・フォウルストンさん(Marie Foulston)は、オンライン共有されたスプレッドシートの一枚目に上のような玄関画像を用意し、ツイッター、メール、Discord 等で友人を招待してまわりました。

友達づてにどんどんリンクを伝えてください。ただし公開の場にリンクは流さない

コート部屋(Coat room)にコートを脱いでください

列幅を変える、部屋(シート)を増やす、なんでもご自由に

みんなが持ち寄った写真を飾れるのはオンラインパーティーの利点ですね。

裏にはでは迷路や砂場、キャンプファイヤーなどが行われていたり、ビリヤード室やレース場、お絵かきルームができていたり、ダンスルームにはセルの色で飾り付けがされ、YouTube へのリンクで参加者おすすめの音楽を聴けるなど、みながいろいろと遊んでまわっています。

会話は適当な部屋の適当なシートで行われたため、その場で観ていないと追って読むことはできなかったよう。実際に何が起こっていたのか後で知ることができないというのも、パーティーっぽいですね。

「ビデオカメラで顔を突き合わせるパーティーに飽きた」「表計算のセルへのクリックだけを通して、顔も声もアバターもない世界で誰かの存在を感じられるか?」という気持ちがこの変わったパーティーにつながったようです。

パーティーは私が疲れたら終わりです。ドキュメントは削除され、みんなは家に帰ります。

ということですが、閲覧専用に変更された状態でパーティー会場は今も残っています

書き込みもできないし見ていても何も変化はしませんが、オンライン表計算パーティーの熱気を少しは感じられるでしょうか。

Party in a Shared Google Doc. What if no one comes? | by Marie Foulston | OneZero

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アメリカ

アメリカ・コロナ下のハロウィーン情報サイト

来月は満月が2回あるそうで、月の2度目の満月のことを英語でブルームーンと呼ぶそうです。しかもそのブルームーン満月の日がちょうどハロウィーンになることから、滅多にない特別な Blue Moon Halloween となるのだとか。

Halloween 2020は、新型コロナウイルスの大きな影響を受けるアメリカで、なんとかしてハロウィーンをやろうという知恵を集めて作られた情報サイトです。

仮装の子供たちがみんなマスクをしています。

サイトの一番目の情報は、いきなり全米の新型コロナウイルスの流行状況を示した地図。まずは自分の住んでいる地域のリスク・レベルをこれで確認してください、と。

リスクレベルがわかったら、レベルに応じでどんなハロウィーンを過ごせばいいか、の提案が出てきます。

最もリスクが高いレッドゾーンでの提案を見ると、Zoomパーティーや Netflixパーティー、仮装しての自撮りやTikTok などオンライン活動がメイン。「トリック or トリート は家の人とやりましょう」なんていうのは、例年のハロウィーンを考えるとかわいそうではありますね。

ソーシャルディスタンスを取りつつお菓子を上げるには、こんな方式でも仕方がないのかもしれません。

ハロウィーンまであとまだ一か月ありますが、コロナ下で子供たちが楽しめて、オンラインでお菓子を上げられるような新サービスを作っている人もいるのかもしれません。

via Hacker News

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ネットのサービス

konduct – イベント用コード・オブ・コンダクト作成とハラスメント通報のためのwebサービス

konduct は、テック系カンファレンスなどで近年増えてきている、イベント運営や発表時のさまざまな差別やハラスメント問題に対処するための新ウェブサービスです。

サービスは大きく二つの機能にわかれているようです。

  • コード・オブ・コンダクト(Code of Conduct, 行動規範)の文章を作る支援機能
  • 参加者等からの通報を受け取る機能

コード・オブ・コンダクトの作成は、イベント名を与え、何を行動規範として取り入れるかを選択することでテンプレートから作成されます。サンプルの Code of Conduct を見てみると、

Regardless of gender, gender identity and expression, sexual orientation, disability, physical appearance, body size, race, age or religion. We do not tolerate harassment of conference participants in any form. Sexual language and imagery is not appropriate for any conference venue, including talks.

性別、性指向、障害、人種、年齢、宗教など多様な要素に関わらずハラスメントを許さないことや、

  • Harmful or prejudicial verbal or written comments related to gender, sexual orientation, race, religion, disability;
  • Inappropriate use of nudity and/or sexual images (including presentation slides);
  • Inappropriate depictions of violence (including presentation slides);

具体的に何をハラスメントとするかという定義の列挙などが生成されます。

もう一つのレポート機能は、イベントサイトなどに貼り付けた通報ボタンから、ウェブで情報を選択しながら運営に対してレポートが送れるようになっています。

運営側は、寄せられたレポートを一覧してみることができます。同じ事象に対して複数のレポートが集まってくれば、実際にそのハラスメントが発生したという確証も得やすいでしょうね。

料金は、単発のイベントでの利用が$100(1万1000円)、利用無制限のプランが月額$80(8800円) ということです。

流行に乗ってコード・オブ・コンダクトを取り入れてみたものの、それが実際に守られているかどうかは様々だという話も聞きます。コード・オブ・コンダクトが存在するというだけでなく、レポート用のボタンがサイトに大きく載せられていることも、イベントでの不快な体験を未然に抑止することにつながるかもしれませんね。

via Hacker News