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feedpath と Fresh Reader

さきほど、本社の新ネットサービス feedpath が公開されたらしい。

フィード(RSS)界隈では、先週、Fresh Reader というパッケージ製品が公開され、話題を呼んでいる。じつは、feedpath と Fresh Reader には、浅からぬ因縁があるのだ。

  • feedpath は、これまで主に企業向けのパッケージ製品をダウンロード方式で販売してきたサイボウズ本社による、本格的な一般向けネットサービスになる。
  • Fresh Reader は、ブロガーなど一般向けへのネットサービスを多数運営してきたサイドフィード社による、初の企業向け(個人でも使える。特にブロガーは無料だとか)パッケージ製品となる。

Fresh Reader については、一昨日の PHP 勉強会でも発表者の方が「要注目」と薦めていた。

本社のサービスと、元サイボウズ社員のパッケージ製品が、同じ RSS リーダーという土俵でほぼ同時に公開されたというのが興味深い。それぞれが、これまで得意と思われてきた分野ではない反対側の領域に進出しようとしているというところも、どういう思考過程でそのようになったのか訊いてみたいところだ。

二つの製品は、直接の競合はしない。feedpath が、無料ブログスペースや SNS などを利用してきたライトユーザのためのものであるとすれば、Fresh Reader は、自分でスクリプトのインストールができるぐらいの詳しいユーザのためのものだろう。

残念ながら、サイドフィード社にはサイボウズとは「元社員」という以外の関係はない(会社として出資関係とかは無いようだ。円満退社ではあるようだが)と聞くので、Fresh Reader が成功してもサイボウズとしては特にいいこともないわけだが、日本の RSS 界隈のさらなる盛り上がりや一般化に向けて、どちらもうまくいってほしいものだと個人的に思う。

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警察署の電話番号は末尾が 0110

via サイボウズ・ラボ内の雑談より

雑談してて、「警察署の電話番号の下4桁って 0110 だよね」、という話になった。緊急時の連絡先はもちろん 110 番なんだけど、普通に警察署に連絡する必要があるときの番号。

「警察署 電話番号」で検索すると各都道府県単位のものがたくさんでてくる。たしかにどの警察署の電話番号も 0110 で終わっている。

「着信通知で知らない番号は出ないという人でも、0110 で警察とわかったら出るとか?」

じゃあ、逆(0110 で終わったら必ず警察署)は成り立つのか?

「下4桁の 0110 を必ず予約してるんじゃないか」
「でも、所轄にたくさん局番あるだろうから、ネームスペースの無駄?」
「全体の番号数から言えば、たいした量じゃない」

反例を探してみよう、ということで、こんどは “03-*-0110” で検索

たしかに警察署の情報ページばかり出てくる。また、警察署じゃないけど公的な人助けサイト(人権関係など)でも、0110 を使ってるところがいくつも出てきた。

だが、検索結果も下の方に行くと、警察と関係の無い一般の店舗などでも、0110 で終わる番号が使われていることがわかった。

「中途半端にこの話を知ってると、0110 番号から番号通知でかけてこられただけで自動的に警察からの連絡と思い込むかもしれないね」
「オレオレ詐欺の悪徳業者とかが 0110 番号を取って悪用するんじゃないの」
「いや、警察がNTT と協力して、0110 番号を取った民間業者を逆に全部監視するという犯罪予防もあったりするかも」

と、議論は深まっていった。直接仕事と関係ないこんな雑談ても、相手をどう認証するか、相手を騙そうとする人はどんな手を使うか、という点ではネットワークセキュリティの話と共通点が多い。なんといってもラボにはこのあたりのセキュリティ話に非常に強いメンバーもいるので。

雑談するにしてもラボは楽しいところだ。

研究だからこそ雑談もあり、その範囲も幅広くていいのかなと思う。ピタゴラスイッチの話とかも出るわけだ。

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企業間で安価に情報共有するには

[更新 2014-08-20] 今なら サイボウズLive がありますね!(宣伝) わが社の製品ですが、無料な上に企業間や企業グループ間の連絡の多くのケースはカバーできてしまうのではないかと思います。

この前のとある飲み会で、「他の会社の人たちとか、フリーランスが集まったプロジェクトで、進捗管理したりディスカッションしたりするのに使えるサービスってないですかね?」という質問を受けた。

「毎回のプロジェクトの構成員はけっこう異なってて、プロジェクトの期間も短期が多いんだよね。ものが良いなら有料でもいいんだけど。」

「…. 宣伝不足ですいません。うちの親会社のサイボウズにも、コラボレックスという社外共有グループウェアがありますよ」

「あ、そうなんだ。それは失礼」

「まあ、最近は無料のサービスもいろいろありますけどね。たとえば、Basecamp 。これは、37 Signals という会社がやっている ASP 型のプロジェクト管理ツールで、ごく小さい規模なら無料で使えます。気に入ったら有料でもっと使ってくれというモデルで、最近はこういうの多いです」

「なるほど」

「ただ、日本語じゃないので使う人は選ぶかもしれないですね。あとは、一般的なプロジェクトというより、ソフトウェア開発向けですけど、nulab というところがやっている Backlog というのも一番下のサービスは無料だったと思います。ソフトウェアのバグを管理するサービスなので、ちょっと違うかもしれませんが」

「けっこうあるんだね」

「あと、プロジェクト管理というほど多機能ではないですけど、ToDo を管理するような無料サービスとか。日本語で複数人の共有ができるのは checkpad.jp とかですかねえ」

「英語だと他にもあるの」

「こないだ調べたときは30個ぐらいありましたね。中身はピンキリですが。」

「ふむ」

「無料にするとそれなりにユーザがつくので、サービスを広めるためには無料が有利なんですが、完全無料だと開発費や運営費が出なくなってしまう、そこで、機能限定版は無料、というネットサービスが増えてきてるのが現状です。あとは、そのプロジェクトの扱うデータの機密性がどれぐらい高いか、そのサービスが突然中止になったり、データが無くなったりしても大丈夫なプロジェクトか、これはつまり、サービスレベルが低くてよければ運営費は安くできるからなんですけど、といったことを念頭に、サービスや有料/無料コースを選べばいいんじゃないかと思いますよ」