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Mapnificent – ある場所から一定時間でたどり着ける範囲を見せてくれるサービス

Mapnificentは、Googleマップで移動にかかる時間を視覚的に教えてくれるというサービスです。

残念ですが日本の都市は対応していないようなので、昔サンフランシスコで働いていた時のオフィスの場所で試します。

まず、住所を入れるか、出発地点のベージュのマーカーを手で好きなところに置きます。

Mapnificent1

すると、そこから15分でたどり着ける範囲が明るく表示されました。左下の方向に飛び地のように明るくなってるのは、鉄道(BART)の駅ですね。左側とか左上方面は、バスが頻繁に走っている方向です。(1,2,3とか、30番とか)

Mapnificent2

右下のスライダーで、時間を変更することができます。スライダーを動かすのに応じてリアルタイムで明るい範囲が変わっていくのがとても楽しい。鉄道、路面電車、フェリーなどで行ける先が小さい円を作ります。

Mapnificent3

今週、「片道45分以上の通勤では離婚率が40%高くなる」というスウェーデンのニュースを読みましたが、その45分だとこうなります。

Mapnificent4

これ東京で使いたいなあ。昼ご飯に10分でどこまで食べにいけるか、みたいなのも調べられますね。

Mapnificentで表示できる世界の都市はトップ画面の地図から選ぶことができます。それぞれの都市で、公共交通機関のサイトから駅の位置や時刻表などの情報を集約しているGTFSというサイトのデータを使っていて、日本が無いのはそこにデータが無いからのようです。

不動産サイトで家を探す時に、駅を指定して「○○駅から20分」みたいな検索は見たことがあって、これでもまあ、会社から○○駅までの徒歩時間を足せば、トータルで「家から会社まで30分以内」みたいな探し方はできます。しかし、Mapnificentのように任意の地点から、徒歩でも交通機関でも組み合わせて、行ける範囲を見せてくれるインタフェースというのは、僕は見たことがなかったです。

via Flowing Data

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宗教とイデオロギーの盛衰地図 on Flash

英 BBC テレビのサイトで公開されている、Civilizations という Flash による地図が面白い。

map.gif

リンク先右下の “Launch Civilisation” から開くことができる。

ユダヤ教、ヒンドゥー教、仏教、キリスト教、イスラム教、シーク教の宗教と、ローマ帝国、大英帝国、共産主義の国家・イデオロギーが、世界地図上にプロットされている。

左下で西暦を入力したり、CDプレイヤー風の操作パネルで年代を進めたり戻したり、変化の速さをスライダー調整したりできる。すると、年代にあわせて、世界地図上で各勢力が影響を及ぼしたところが色つきで表示されていく。

また、各勢力の “data” を選ぶと、その勢力にかかわる歴史上の事件も表示される。

高校の世界史で使うような歴史地図帳が、一枚のフラッシュの上にダイナミックに展開されている、という風に言えば伝わるだろうか。とても面白い。

[2006.10.13 追記] 似たような仕掛けによる中東の支配者の歴史。こちらも面白い。