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スマート・インターフォンの Ring に WiFi パスワード奪取のセキュリティホールあり

家のドアに取り付けて、室内だけでなくインターネット越しにスマートフォン等から来客や配達人の応対ができるというスマート・ガジェット Ring に、初歩的な設計ミスが見つかっています。

ring-on-door

こんな感じで、ドアの外に取り付けられる Ring は、中にカメラと電池、無線LAN機能を内蔵していて、来客が来たらネット経由で持ち主を呼び出してくれます。

ペン・テスト・パートナーズ(Pen Test Partners)が今回指摘した問題はこうです。

  • ドライバーで2本のネジを回し、 Ring の本体部分を取り外す
  • オレンジ色の「セットアップボタン」を押す(Ring 自身が WiFi のアクセスポイントAPになって、内蔵のwebサーバが立ち上がる)
  • スマートフォン等で見つかったAPに接続する
  • HTTP で /gainspan/system/config/network に接続する

すると、Ring が接続するように設定されている家庭内の WiFi SSID とパスワード情報が、プレーンテキストで返ってくるようになっていたそうです。つまりは、玄関の外にいる人から、家庭内の WiFi がアクセスし放題になり得るということ。

ring-top-page

「Ring は新レベルのセキュリティーを提供します(Ring provides a new level of security.)」というサイトの宣伝文句は、そういう意味では無かったはず。

Ring 社は、この問題を伝えられて2週間で、問題を解決したファームウェア・アップデートをリリースしたそうです。平文での保存とwebサーバでのアクセス機能を閉じたのだと思いますが、このアップデートを適用すれば、ここまで簡単に WiFi パスワードが抜かれることは無くなりそう。

しかし、暗号化されているにしても、家の外に剥き出しのデバイスの中のどこかに、家の無線LAN の接続情報が記録されていることには変わりがないですね。

屋外設置するものといえば、ウェブにつなげる監視カメラなどインターフォン以外にもあります。自由にアクセスできる屋外のデバイスには、室内に設置するものよりも十分な設計が必要なようですね。

なお、この Ring の値段は $199(2万1890円) 。ペン・テスト・パートナーズも、このスマートなドアベル自体の機能自体については「IoT デバイスにしては珍しく実用的だ」と評しています。

via The Register

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ネットのマーケティング

ユニコーンの七色ウンコを食べる、西洋人に和式スタイルを薦める商品 Squatty Potty のCM

イギリス訛りで喋る王子とユニコーン。西洋らしい題材のCMですね。しかしたった3分間の動画に狂気が含まれてます。

squatty-potty-unicorn

このCMで売ろうとしてるのは、「洋式トイレで踏ん張れるようにするためのアタッチメント」 Squatty Potty

小さな足台によって、和式トイレでやっているようなスクワットスタイルを取ることができる。これが体にいいんだ、という売主の主張が説明されているのですが…

架空の動物ユニコーンを出したり、ウンコを七色にしたりするのは、排泄に関する製品を売る汚さをカバーするアイデアだと思うんですよ。オムツのCMのオシッコがなぜかマリンブルー、みたいなのと同じで。しかしなぜ食べる!?

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「うーん、スムーズ」とか王子ドヤ顔です。短い動画中に何回も「オレうまい事言った!」的な決めを作るのもなんともいえず。

王子! 子供に上げちゃダメ。そして口を拭くのになぜトイレットペーパーを使う!

動画には「頭おかしい」「史上最高のCMだ」「いったい私は何を見たんだ」といったコメントが1000個以上つき、再生数は300万回を超えています。製品を広く知ってもらうというCM本来の目的は達していますね。

なお、この Squatty Potty、今年の春には「マネーの虎」アメリカ版であるShark Tank にも登場していたようです。

日本では「和式は体力がいるしつらい」みたいなことでどんどん洋式になっているのに、西洋で「スクワットスタイルがいいんじゃないか」という商品が出てきてるのも興味深いですね。もしこのSquatty Potty が欲しい方が居たら、一個25ドル(2750円)ということです。

via Ufunk

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ガジェット

いつでもどこでもピザバッグ

Pizza Pouch(ピザパウチ)は、ピザ一切れを持ち歩くのに適したピザ収納鞄。

公式販売サイトの画像 (credit: Stupidiotic)

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「残念なことに(多くは悲劇的なことに)、ピザはいつでも食べられるわけではありません。自ら備えましょう。予備の一枚をこのピザパウチで持ち歩くのです。」

お値段たったの(?)8ドル(880円)。100円(0.91ドル)ショップで売ってそうなぐらいの質感ですが、あれは大量生産した結果の100円(0.91ドル)ですからね。こんな商品を製造に掛けるのって、売れるかどうかを考えると恐ろしいギャンブルな気がします。

これを売ってる Stupidioticは、この手の変な商品ばかり取りあつかている Stupid(褒めてる)な通販サイトのようですね。探してみるとほかにもグッとくるバカ商品が見つかるかもしれません。

via Likecool