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ネットのマーケティング

ツイッター上の人種差別発言を実世界の大看板でリツイートするブラジルのキャンペーン

ブラジルで黒人女性の権利を守る団体 Criola が、ツイッター上での人種差別を「活用」したキャンペーンを行なっています。

ツイッターやフェイスブック上で見つけた人種差別的な発言を、その発言した人のがいる街近くに大きく掲示するというものです。

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ツイッター等での発言にはスマートフォンなどのGPSから位置情報がついていることがあるので、その位置に近い場所にある協力企業等の広告看板にそれを掲示しています。

ドメイン名・キャンペーンで出てくる”Racismo Virtual. As Consequencias Sao Reais.” は、「バーチャルでの人種差別でも、結果は現実です」という意味のようですね。

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たとえばこのツイート、「私は風呂に入ったので、汚いから近づくな」といったような意味っぽいです(機械翻訳で)。

このキャンペーンは、7月3日の人種差別撲滅デーに、女性ジャーナリスト、マリア・ジュリア・コーチンホ氏のフェイスブックに対して書かれた4人の人種差別コメントと、数千人のブラジル人がそれに反対して声を挙げた事件がきっかけで起こされたと説明されています。

アイコンや名前のところは伏せてあるし、個人を晒すことが目的ではない、ということなんですが、本文でウェブ検索すると元のツイートも見つかったりしますね。英語での紹介記事を読んで元発言者らしき人に突撃リプライしている方も。

「人種差別コメントを書き込む前に、それが引き起こす影響について一考してほしい」という動機のようですが、どうでしょう。ちょっとギリギリ過ぎな感じもあるのですが。

ソーシャルメディア上での発言は、炎上した時にはまったく知らない人たちにまでどんどん拡散していってしまいますが、屋外の大看板に掲示されるというのはそれと似たところがあるかもしれません。いつもやりとりしている仲間とだけ内輪で喋っているつもりかもしれなくても、実際には外で大声で叫んでいるのと変わらない場合があるよ、という学びにはなるかもしれませんが。

via ITV News

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ネットの事件

懸賞ツイートをプログラムで自動リツイートさせて、1000個の賞品を獲得したハック

ハンター・スコット(Hunter Scott)さんは、「ツイッターでリツイートしてくれたら抽選でプレゼントしますよ」という、いわゆるリツイート懸賞がツイッターに多数流れていることに気づき、自動でそのようなツイートをリツイートするスクリプト(ボット)を開発、走らせ続けることで1000個近い賞品に当選しました。

その経緯は“Twitter Contest Winning as a Service”(サービスとしてのツイッターコンテスト当選)というブログ記事でまとめられています。

リツイート懸賞の勝率は?

9ヶ月間走らせていたこのPythonスクリプト、結果的には165,000件の懸賞ツイートをリツイートしたそうですが、当選したのが約1000件。当選率は0.6%、165回リツイートして一つ当たるぐらいということになります。

# せっせと見つけては手動で応募している人も同じような確率だとすると、さてリツイート懸賞は労力に見合うものなんでしょうかね。

スコットさんが指摘するように、この当選の中には「あなた向けにカスタマイズしたTwitter用ロゴ」や「壁紙」「電子書籍」などデジタルのものも多数含まれるので、価値の高い賞品が貰える率となるとさらに低くなることでしょう。

気になる約1000件の獲得賞品リスト

獲得賞品のリストはこちらで紹介されています。「約1000件」と書かれていますが正確な行数では984行。

ロゴなどのデジタルデータ、オンラインゲームの仮想ポイント、など以外に賞品リストに多く出て来るのが「チケット」。映画やコンサートなどのチケットですが、その多くが外国のもの等だったということで、当たっても行けていないそうです。

受け取った賞品の写真がこちら。

(credit: Hunter Scott)
(credit: Hunter Scott)

この中での一番のお気に入りは、聞いた事も無いメキシコのスターのサインが入ったカウボーイハットなんだとか。

もっとも高額なプレゼントはニューヨークでのリムジン・観劇・ペアで $1000(11万円) のおこづかいを含む $4000(44万円) のパックでしたが、ニューヨークの近くに住んでないことと、 $4000(44万円) を収入として申告したくなかったことから、受け取らなかったそうです。

これからやる人のためのコツ

スコットさんはPythonスクリプト自体は公開していないものの、試行錯誤した経験から気をつけるべきところを教えてくれています。

  • フォローしないと応募したことにならないリツイート懸賞が多いので、リツイートするだけでなくフォローすること。
  • 他の応募者のリツイートではなく、正しいオリジナルを探させること
  • リツイートやフォローの頻度が上がるとbanされるので間隔を調整すること
  • 一般的なフォロー上限の2000を超えないように、FIFOで昔フォローしたものから外すこと
  • 当選の連絡はDM(ダイレクトメッセージ)で来ることが多いが、DMにはスパムも多数来るようになったので、当選したものを探す作業はそれなりに大変
  • 単にフォロワーを増やしたいとかで、嘘の懸賞をでっちあげるアカウントもいる。でも気にすんな!

この方針で、APIから見つけたすべてのリツイート懸賞に応募(フォロー&リツイート)することが出来たということです。

感想

日本でも「フォローしたら」「リツイートしたら」抽選に参加、というプロモーションはそれなりにやっていますが、ツイッターの認証をさせた上で個人情報を書かせたり、先方にツイートする権限を与えたりしないといけないものも多く、上のようなスクリプトで応募できてしまうものがそんなに多いかどうかは疑問です。

また、英語の利用はユーザー数も国の数も多いので、リツイート懸賞も多いだろうというのもあるでしょう。その結果、貰っても行けない賞品も多かったわけですが。

今回のこの体験談がきっかけで、単純なリツイート懸賞をやるのを再考する企業も増えるかもしれません。

ですが、スクリプトを流しておくだけなら電気代ぐらいしか掛かりませんし、たとえ今回の0.6% が0.06%になろうとも、やるだけやってみても損はしないんでしょうね。

via Hacker News

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ネットの事件

「100RTいったら通行人を銃撃する」とつぶやいた男が逮捕される

○○○RTいったら告白しますとか出馬しますとか、自分で決断できずに他人に判断を(失敗した時の責任も)ゆだねるツイッターユーザーというのは居ますが、窓から歩道にライフルを向けた写真を添えて、

“100 RT’s (Re-Tweets) and I’ll shoot someone walking.”

「100リツイートされたら誰か歩いてるやつを撃つ」

というのは冗談でもダメでしょう。

オリジナルのツイートはアカウントごと消えているようですが、スクリーンショットが残っています。

ロスアンゼルス市警が逮捕したのは20歳のDakkari Dijon McAnuff。逮捕後の調査で、このライフルが本物ではなく空気銃だったと判明したそうですが。

via LAPD: Man who threatened to shoot someone for 100 retweets arrested – latimes.com