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ネットの事件

娘のライバル達を追い出すためにディープフェイク動画をコーチに送り付けた母が逮捕される

ペンシルバニア州のチアリーディングチームに娘を通わせる母親が、ディープフェイクの不祥事動画を使ってライバルたちを陥れようとしたことがわかって逮捕されたそうです。罪状は子供へのサイバー・ハラスメント。

供述によれば、この50歳の母親は昨年、チームに所属する少女とコーチに加工された画像とテキストメッセージを匿名で送りつけたのですが、その画像は少女らが裸だったり飲酒やドラッグを吸う様子を表していたそう。動画は(映っていることが本当なら)チームを辞めさせられてもおかしくない内容だったという親の証言もあります。しかも、他の2人の少女についても同様の嫌がらせが行われていたと。

これらの動画を解析した警察は、これらの映像がデジタル的に書き換えられ本物そっくりに見える「ディープフェイク」だと判定したそうです。犯人が電話番号もIPアドレスも何の対策もせず使っていたことから、特定もすぐにされたと。

犯人の娘と少女たちは以前は友達付き合いをしていたそうですが、被害者の少女の両親が「素行の悪い(犯人の)娘とつきあわないよう」にさせたそうで、それがこのハラスメントを引き起こしたのかもしれないと話しているということ。

なお、複数のソースで「ディープフェイク」と言っていますが、これは警察の発表でそう言っているようで、Hacker News の議論ではAIを使った deepfake アルゴリズムを使ったというより、フォトショップ等の旧来の加工をも含めてリアルなニセの画像/動画を作ることを「ディープフェイク」と警察もメディアも呼ぶようになってしまっているのでは、という考察が出ていました。

どのレベルの加工かはわかりませんが、フォトショップの類であっても昔より簡単にうまく加工ができるように進化していますし、deep fake を一般家庭で素人が利用することもすぐに普通となるかもしれません。写真や動画が流れてきたからといってなんでも真に受けてはいけませんね。

via Hacker News

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ネットの事件

親にスマホを取り上げられたため、DS、Wii、そして冷蔵庫でツイートする少女?

アリアナ・グランデのファンとしてのつぶやきをしていた15歳の少女ドロシーさんが、親の監視をかいくぐってツイートを続ける工夫によって注目を集めているようです。

母親にスマートフォンを取り上げられたドロシーさん、おそらくスマートフォン中毒のような状態でツイッター等から離れられず、学業等に支障をきたしていたのかもしれません。

永遠にお別れです。ママにケータイを取り上げられました。みんなとお別れするのはさみしい。泣いてます。さよなら

ニンテンドー3DS画像投稿ツール より

スマートフォンが無いので、DS からツイートしてますね。しかし、ドロシーさんは情熱を持って抜け道を探しました。

なにか壊しちゃったみたい。ニンテンドーDSから投稿してます 🙁

Twitter モバイル版 より

ドロシーはニンテンドーからツイートしてました。このアカウントは閉鎖されます。

iPhone より

みんな。ママが仕事に行ったので私の電話を捜索中です。幸運を祈って。ラブ。

Wii U画像投稿ツール より

冷蔵庫からです。これでツイートできるかわからないけど。ママにまた全部の電子機器を没収されたので。

LGスマート冷蔵庫(LG Smart Refrigerator) より

一連のツイートが注目を集める

ツイッターできるスマート冷蔵庫の販売元であるLG社の公式アカウントも、「ドロシーを救え」と反応しています。

ドロシーの話は、BBCニュースでも取り上げられるに至りました。

@thankunext327 のフォロワーは3万人を越えて増加中ですが、冷蔵庫からみんなの注目と支援に対する感謝のツイートを述べたあとはまだ沈黙中です。母親から冷蔵庫以外のデバイスを返してもらえるといいのですが。

フェイクの可能性。誰が何のために?

LGスマート冷蔵庫にツイッターアプリは載ってない、という突っ込みが多方面からあり、話ができすぎていて作り話なのではないか、という意見もあります。

LGのスマート冷蔵庫にウェブブラウザはあるので、冷蔵庫からツイートはできるようですが、その場合、送信元デバイスの表示は “LG Smart Refrigerator” にはならないだろう、ということ。

via The Guardian

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ネットの事件

「夜10時以降のネット禁止」を破るために両親に睡眠薬を盛った少女二人が逮捕される

親から受けた「夜間のネット禁止」のルールを回避しようとして、親に睡眠薬入りのミルクセーキを飲ませた15歳の娘とその16歳の友達が、アメリカ・カリフォルニア州ロックリン警察に逮捕されたそうです。

milkshake

この娘は、夜10時になったらネットにアクセスしては行けない、というルールを「厳格すぎる」と思い、10時以降にインターネットを使いたいというだけの動機で、両親にシェークを奢ると提案し、買って来たチョコレートバニラシェークに砕いた睡眠薬を入れて渡したということ。両親は、「何か味がおかしいし、固形物が混ざっている」と感じながらも4分の1ぐらい飲んでしまい、そのまま寝落ちしてしまったとか。

少女たちは望みどおり、親に邪魔されずにネットを楽しんだようですが、翌日未明に二日酔いにも似た症状で目を覚ました両親は、朝を待ってロックリン警察に行き、ドラッグテストのキットを5ドル(550円)で入手、自分たちに使うことで、自分たちが薬物を盛られたことを確認、そのまま警察に通報し、その結果として少女たちは来週月曜にjuvenile hall(少年院)で審理される予定です。

ちなみに、ドラッグテストのキットは、子供がドラッグをやってないかどうかチェックするために親が良く使うのだそうで、それを警察署で買えるなんて、さすがアメリカ、という気がしますね。

そんなにまでして夜中に使いたかったのがいったい何のサイトなのか、ニュースでは明らかにされていないのですが、睡眠薬の効き目には個人差もあるでしょうし、他に飲酒などしていれば命に関わることだってあるでしょう。もしこれを大人がやれば重罪は確実ということですが、未成年ということで名前は伏せられていますし、刑務所行きということは無さそうです。

母親によれば、以前にも一度、似たようなことがあったということで、既に睡眠薬を盛られているのではという疑いがあったとのこと。この母親は、親に薬を盛るのは良くないことだと娘が学んでくれるといい、というコメントをしています。以下はこの事件を伝えるニュース映像。


(掲載停止により動画リンク変更)

15,6歳ぐらいだと、大人のような知識を持っていることもあれば、どこかで常識に欠けているというアンバランスな状態の子供も多いかもしれません。それにしても、ネットを使いたくてこんなことをする、というのは驚きですね。

via Gawker and KCRA