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スマートフォンのドックを3Dプリンターで自作し、データもウェブで共有

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グーグルのNexus 4には、置くだけで充電できるワイヤレスドックWireless Charging Orbの発売が予定されているそうなのですが、昨年の発表から未だに発売されていないそうです。

Wireless Charging Orbの発売を待ちくたびれたよ、というMicah Ganskeさんは、3Dプリンターでドックを自作してしまいました。その3DモデルをThingiverseで公開しているので、Nexus 4と3Dプリンターを持っている他の人も、ダウンロードすれば同じドックが手に入るというわけ。

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今のところ、ダウンロード数は20件。

待たれているオフィシャルのドックと違い、当然ワイヤレス充電機能はついていません。また、ドックにNexus 4を置いた際にUSBケーブルがスムーズに刺さるように、位置を調整して固定したり、ドックの安定感を増すために印刷したドックの下部に重りになるものを埋め込んだりすることも必要ではあります。

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ドックにNFCタグを貼ることで、置いたらアプリを起動するとかシンクさせるといったことも可能に。

スマートフォンを買い換えるごとに、(標準でついてないなら)ドックも買い換えないといけませんが、ドック自体は中に電子機器を満載しているわけでもなく、安定して置きやすい形であればいいわけです。今はまだ、3Dプリンターに投入する素材の方が高くつきそうですが、将来3Dプリンターが普及したら、小さくて輸送も簡単な接続部分だけを売り、かさばる残りは3Dプリンターのデータを配布(あるいは販売)する、みたいなことを公式が行ったりする時代もくるかもしれません。

実際、今回公開されているデータは、Nexus 4を裸で置く場合と、Nexus 4にケースをつけたものを置く場合の2種類のデータが提供されています。また、作って使う人が素材を選ぶわけなので、色や素材は利用者が自由に選べます。3Dプリンター向けのデータを公開することで、個々の購入者の違うニーズに細かく答え、大量販売で少量のバリエーションを提供している現在よりも、嬉しい未来が来るかもしれませんね。

via Free Nexus 4 Charging Orb (if you have a 3D printer) | The Verge Forums

[更新 2013-02-12] 元々望まれていたNexus 4のドック、発売開始されました。Nexus 4本体がまだ売られてないのでこちらも日本のGoogle Playからは買えませんが。

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ポータブル3DプリンターPortabeeが6万円を切る価格で登場

なんだか3Dプリンターの話題が熱いようですね。

3Dプリンターはすごいけど、まだまだ進化の初期段階のもので、どんなものでも作れる、みたいな事を言ってるならそれは誇大宣伝で、「3Dプリンタが革命を起こすのは10年以上…贔屓目に見ても5年以上先」ということらしいですが、その未成熟な分野で、据え置きの3Dプリンターだってまだまだ安くもならず普及もしていないというのに、ポータブル型を出してきた企業が現れました。

Portabeeは、「世界初のポータブル3Dプリンター」であることを売りにした3Dプリンターで、最大12センチ四方の立体をプリントすることができます。

「なぜポータブルだといいのか?」という疑問に対しては、「デザイナーが出先で、クライアントからの意見を聞いて手直しした試作品をすぐに打ち出せる」「学校が生徒に宿題作成用に貸し出せる」「芸術家がお気に入りのカフェでチーズケーキとお茶を楽しんでいる時に突然やってきたクリエイティブなムードにも、ラップトップとPortabeeを取り出してすぐに対応できる」といった利点が述べられています。

価格は$680(7万4800円)(56,000円(509ドル))、自分で組み立てるキットなら$480(5万2800円)(39,000円(355ドル))で買えるようです。

このPortabee本体中の部品も、Portabee自身で作成している(!)そうで、今注文すると3週間ぐらいかかりますが、3つの色から好きな色を選んで作らせることができるということ。

via ニュースリリース受信

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3Dプリンター銃 – 家で成型したAR-15ライフルで実際に弾を撃った男

3Dプリンターを使ってライフルの本体を成型し、実際に200発の銃弾を撃った、という個人のレポートがあるフォーラムに上がっています
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実際に3Dプリンターで作られたのは、lower(台座)の部分のようですね。
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ABS樹脂でプリンターから打ち出された台座は、オリジナルのメタル製の設計図から、プラスチック&3Dプリンターで作る場合の理に適うように変更が加えられて作られたそうです。
ライフルのlower部分は、それだけでも銃器と認識され、アメリカでも売ったり配ったりすれば違法だそうですが、作るだけなら法には触れないということ。
今回の銃はStratasys社の古い3Dプリンターで作ったそうで、3Dプリンター側の技術の進化で実現した、というわけではなさそうです。どちらかというと、道具はずっとあったけれど誰もやってみた人がいなかった、ということになるのでしょうか。
パソコンから好きな形の物体を成型できる3Dプリンター、価格も下がってきて工作好きな人なら家庭にも導入という人も増えていると思います。銃弾やネジ等は3Dプリンターじゃ作れないだろうと思いますが、それらのパーツだけ持っていれば、あとは3Dプリンターで大きな部品を作り、製造番号も入手経路も不明な銃が突然どこかの家に現れる、という時代も近いのかもしれないですね。そうなったら取り締まる方もたいへんそうです。
via First working 3D-printed firearm built