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2006年03月31日
ajaxLaunch のワープロに続く第二弾はお絵かきサービス
毎週水曜日に新サービスを公開する、と予告していた ajaxLaunch から、ajaxWrite に続く二つ目のサービスの公開があった。
ajaxSketch は、 Firefox 上で図が編集できる XUL アプリケーション。
丸、四角、多角形や線、文字、色、フォントなどを使ってそれなりの図を描くことはできる。
出力形式が svg のみなので、FireFox 1.5 はいいが Internet Explorer 6 のユーザに図を見せようと思うと SVG プラグインなどが必要になってしまう。svg 形式はデータも小さくていいと思うんだけど、ベタな画像ファイルとして出力する機能もあってもよかったんじゃないかと思った。
Windows にはペイントはあるけどドローツールは標準でついてこないので、Windows (と無料の FireFox)さえあれば図が描けることはいいことだ。めったに図を描いたりしない人がたまに描くにはこれで済んでしまうのかもしれない。
2006年03月30日
YAPC::Asia 2006 Tokyo 終了
数値を持ってるわけじゃないので感覚的なものなんだけど、PHP や Ruby のユーザ増加に対して、Perl のユーザがここのところ増えている、という感じはあまりない。けれど、その状況下で Perl を追求している人たちにはすごい Hacker が多く、どんどん濃縮されてさらにすごさをましている、という印象を持っている。
あといくつかのセッションで Perl6 の文法の説明を受けていると、Perl6って相当いいんじゃないかと思ってきた。過去の知識も資産もない自分にとっては、後方互換性はもっと捨ててくれたほうがよりキレイそうだけど、それだとPerlを名乗る必要もなくなっちゃうか。
Perl に特化してないセッションも多数あり、勉強にもなった。Rubyist や Javascripter、PHPer も多数参加していて、それぞれの利用言語がオーバーラップしつつ、いろんな技術者のネットワークが張り巡らされている感覚もあった。初日の懇親会、二日目(帰りに近くにいた人たちと)勝手飲み会でもいろいろ面白い話を聞けて、非常に意義のあるすてきなカンファレンスだった。
開発合宿から続いたロードシリーズも今日で終了。未読のRSSやメールがたいへんなことに。明日からラボに戻ってがんばらないと。
2006年03月28日
何という一日か!
百式田口さんやサイドフィード赤松さん、いとまささんとの開発合宿を終えて東京に戻ったのが夕方。ブログを控えめに集中してものづくりしてみた。
そこから明日の YAPC のスタッフ&スピーカーの飲み会に参加して、Perl の作者Larry Wallさんや小飼弾さん、bulkfeeds の宮川さん、Pugs の Audrey Tangさんなど超ビッグネームと会って緊張しっぱなし。
竹迫さんと一緒に Audrey さん発表内容を解説してもらったんだが、この人はすごかった。才能が溢れてるってこういう感じなのか。YAPC 行く人は是非すごさを体験してほしい。こんな機会があるなら Perl も嫌がらずに勉強しとけばよかった。とにかく明日明後日は YAPC に参加。多少のお手伝いもする予定。
投稿者 秋元 : 23:49 | コメント (1) | トラックバック
味付けパーソナライズ飲料
プログラム可能な飲料容器では、プラスチックボトルの外側についているポッチを押すことで、ベースの飲み物に味、色、香りなどを追加することができるということだ。(下図参照)
コーラをチェリー味にして、カフェイン増量、みたいなカスタマイズを楽しむことができる。
それにしても、図中の追加調味料の原色っぷりがすごい。
# Bloglines を封印して作業してたけど、ついにちょっと逃避をしてしまった。
2006年03月24日
Google Base の Google 本体への組み込み
via 正体をあらわしはじめたGoogle Base。通常検索の絞込みに使われることのインパクト
いやもう、これはたいへんなことだ。
Google Base は前からしつこくウォッチしてるけれど、これまで日本語圏ではほとんど流行ってないようで軽く見られがちなんじゃないだろうか。
コンテンツ集めたら、もちろんそれも通常の検索結果に入れてくるとは思っていたが、ここまであからさまな誘導をするとは思わなかった。
僕なんかだと、最近は電卓も乗り換え案内も辞書も Google なので、もともとそれらの競合を提供していたところは影響受けていると思う。kokepi さんの指摘される、データベース系のサービスが Google Base によって受ける影響というものかなりあるのではないか。
[関連エントリ]
Google Base はクラシファイドではない。Wiki のデータベース版だ
LifeHacks PRESS, Web2.0 BOOK, 蘇るPC-8801伝説
新オフィスへの引越しで、通勤距離がちょっと長くなったんだけど、その延びた間に大きな本屋がいくつもあるので、出社前にふらふらと引き寄せられたり。ということで本日の収穫。
LifeHacks PRESS
うわさの GTD (Getting Things Done)本。仕事をこなしていくやり方についての指南本。百式の田口さんや javanews.jp の安藤さんらがそれぞれ得意な分野を書かれている。
GTD をどうやってソフトウェアツールに置き換えていくか、ネットサービス/製品で支援していくか、というところは、もともとサイボウズが得意としてきた分野でもあり、僕としても GTD 本自体や、他の GTD 的なサービスを注目して調べてきている。今週末に読み込ませてもらうつもり。
Web2.0 BOOK
サイボウズ本社/feedpath/ブログエンジン/有名ブロガーの小川さんらによる Web2.0 解説本。まだぱらぱら見ただけだが、現時点でのネットサービス全体の概況や動向を知るための、非常に良いまとめになっている。
日本の Web2.0 企業、のところで挙げられている会社が非常に少ないが、これは実際に少ないから仕方がない。米国はもちろん多すぎてスターウォーズの登場人物と区別がつかないぐらいだし、たとえば中国なんかでもいろいろあるらしいのに対して、日本で Web2.0 的な特徴を持つベンチャーが物を出してくるにはもう少し時間がかかるのかもしれない。
最近の動向をウォッチしている人にも役立つし、よく知らなくてこれから手早く追いつきたい、という人にもいい本だと思う。
あと一個、知らなかったのだが店頭で見てのけぞったのがこれ、
蘇るPC-8801伝説
こんな本が出てるとは知らなかった。すごいよこれ。木屋さんと内藤さんの対談とか。森田和郎インタビューとか。
マンガ家の赤松健が高校生にしてゲーム作家だった、というのも驚いた。「パラディン」ってやってはいないけど存在は覚えてるよ。すごいなあ。
あと、しれっと「Tiny Basic Newsletter(の表紙)」「Yo のけそうぶみ」が載ってるのがすごい。これ好きだったなあ。
当時のログインとか ASCII を読んでたマイコン少年にとってはぐっとくる内容である。若い人には通じないかもしれないけど。
投稿者 秋元 : 11:02 | コメント (5) | トラックバック
2006年03月23日
ajaxWrite のCEOは mp3.com/Lindows(Linspire)のマイケル・ロバートソンだった
ajaxWrite 登場に関する速報のエントリを書いたあとさらに調べていると、非常に面白いことがわかった。
ajaxWrite がどうやってできたか、について書いているこのブログのオーナーは、Michael Robertson。
代表的な仕事は
- mp3 のオンラインサービス mp3.com の創立者 (参考)
- Windows 互換のデスクトップLinux を目指した Lindows(後に改名して Linspire)の CEO (参考)
- 無料IP電話の SIPphone (参考)
など、先駆的な製品/サービスを出し続けている人物。( mp3.com でレコード業界と、Lindows でマイクロソフトと法廷闘争を繰り広げた人物でもある ) (本人による略歴はこちら)
じつは、ajaxWrite はこのマイケルロバートソンの新事業だったのだ。
また、ajaxWrite のサイトに、いくつか色違いのハテナマークが並んでいるが、これにも意味があった。
彼のブログによれば、ajaxWrite はデスクトップのアプリケーションを置き換えていくシリーズの第一弾に過ぎず、
「これから毎週水曜日12時(米国西海岸時刻)に洗練されたソフトウェアを ajaxlaunch.com にて公開していく」
ということ。毎週だよ? おそらくかなりのアプリケーションが完成に近い状態でお披露目を待っているのだろう。
前のエントリで、「オンラインサービスでのワードプロセッサは、共有にこそ意義があると思っているため、このままでは特に先がないように思う。」と書いた。
Web2.0 的なユーザ間での情報共有が無いことを問題にしたつもりだったが、ロバートソンの説明を読んでいくと、これは Web2.0 や Ajax という文脈で評価すべきサービスでは無い。
ブラウザ上のアプリケーションで現在のデスクトップ上のアプリケーションを置き換えられる、という技術を彼に持ち込んできた技術者の話は、そもそも Web2.0 や Ajax という言葉が無かったときから始まっているようだし、ロバートソンは Lindows でアプリケーションの配布やアップデートをサブスクリプションモデルで販売した実績もある。
ということは、彼はあくまで過去にやっていたことの延長で、デスクトップの Microsoft Office やその他のアプリケーションを、ブラウザアプリで置き換えていくつもりらしいのだ。考えていたプランを進めているうちに、Web2.0 や Ajax が登場してきたため、せっかくなのでバズワードである ajax を名前に入れた、ということではないか。
もちろん、ユーザをたくさん集めて広告で稼ぐとか、サービスを Yahoo などに売りつけるという「今風」のビジネスモデルでは無いのだろう。アプリケーションとしての完成度が高くなっていけば、パッケージ製品クライアントアプリケーションの代替として課金していくものと思われる。
当分、毎週水曜日(日本は木曜)のサービス公開に注目が必要だ。
[参考]
slashdot のインタビュー翻訳。アプリケーションの配布についても語っている。
Ajax ワープロの新顔 Ajaxwrite
[追記] 詳細エントリ「ajaxWrite のCEOは mp3.com/Lindows(Linspire)のマイケル・ロバートソンだった」を追加
Google の Writely 買収で話題になった、Ajax によるブラウザベースのワードプロセッササービスに、また一つ新しいのが登場した。
ajaxwrite という直球なサービス名のこのサービス、とことんマイクロソフトワードを模倣しようとしているようだ。メニュー構成までそっくり。保存すると .doc ファイルになるし。(RDF, テキスト, PDF 形式もサポート)
日本語も普通に使える。選べるフォントに日本語向けのフォントはないけれど、どれを選んでも日本語が表示されている。
ユーザ登録が不要で、作成した文書はサーバ側にストレージが無いようなので、今のところは MS-Word でできることをわざわざブラウザでやっているだけになる。MS-Word は有料ソフトウェアなので、Word を持っていない人にとってはそれだけでも価値はあるだろうけれど。
僕は、オンラインサービスでのワードプロセッサは、共有にこそ意義があると思っているため、このままでは特に先がないように思う。とはいってもここまで真似するのはすごい技術力だけれど。
[追記] IE では動かないのね。動くようにする予定があるかどうかも不明。インストールの手間という意味では、MS-Office を入れるか Firefox を入れるか、という話になってしまう可能性もある。
[追記] Ajaxian で紹介記事が出た
[訂正] Firefox でしか動かないのは XUL ベースだったためだった。お詫びして訂正する。
それを作れば、彼らはやってくる
どんな珍奇なテーマ(失礼)でも、そのテーマに共感する人はいる。
泣きながらものを食べるサイトでは、泣きながらものを食べる人達のビデオを集めている。
「ふっ、それしきの泣き食べで投稿するとは片腹痛いわ、士郎(誰?)」とか言う人は、もちろん「My泣き食べ」を投稿することができる。「食べている物」と「どうして/どうやって泣いているか」を添えてね。
世界中の、「泣きながらものを食べる愛好家」たちが次々と新たなビデオを投稿してくれるので、サイトの運営はそれほど手間じゃないだろう。
これも立派な CGM (Consumer Generated Media)なり。
ネットはどんなマイナーな趣味でも同好の士が見つけられるんじゃないか、と思うぐらいニッチな趣味に優しい。なにか変わった趣味のある人も、とりあえずサイトやブログにして公表してみると、思わぬ出会いが見つかるかもしれないね。
2006年03月22日
SEO の目的は何? 目的と手段を混同しない
SEO の最終的な目標は、検索エンジンで上位表示させることではない。検索エンジンのユーザーを自社のページに引っ張ってきて結果(売り上げとか申し込み)につなげることだ。
必ずしも絶対的な順位が必要なわけではなく、ライバルに勝てれば目的は達成される場合も多い。
1位~3位が同じ言葉でも自社の商売と無関係なサイトや個人の日記で、4位が競合他社の Web サイトだったとしたら、4位に取って代わることは重要だが、1位になることはそれほど重要ではない。
たとえば、自転車を売るサイトを運営しているとして、「自転車」での検索結果が
1. 自転車旅行の Blog(個人のページ)
2. 自転車の修理の仕方(個人のページ)
3. 自転車レースの結果(大会運営者のページ)
4. 自転車のオンライン販売(自社のサイト)
5. 自転車のオンライン販売(競合他社のサイト)
6. 自転車のオンライン販売(競合他社のサイト)
のようになっていたとしたら、キーワード「自転車」についてはこれはこれで OK だろう。自転車を買おうとしている検索ユーザーは、買い物と無関係なサイトは無視してくれるからだ。
もちろん5位や6位の競合サイトに抜かれないように継続して注意する必要はあるが、無理に1位にするために不自然な手段、SEO 対策としてすぐに無効になりそうなグレーゾーンの手法などを使ったりはしないほうがいい。
1位になるにこしたことはないけれど、なんのために SEO 対策をかけてるのかを忘れて単純な順位に一喜一憂してもしかたがない。
(SEO とは無関係だが、この例の場合1~3位のサイトに広告を置けるならそれはそれで別の集客手段としての意味があるかもしれない)
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もう一つよくある間違いは、業者の言うままのキーワードで対策させること。
「こんどの SEO 対策では『東京のおいしいレストラン』でいきましょう」などと、長い日本語のフレーズで提案を受けたとしたら注意したほうがいい。
Yahoo!や Google で、文章の一部を切り出したような検索をすると、まず検索結果の数が非常に少なくなるし、まったく同じ言い回しを持ったページが簡単に1位になったりする。
このような長文で検索結果の順位が良かったとしても、ちょっと文章を変えて、
-『東京でおいしいレストラン』
-『東京 レストラン おいしい』
-『東京でうまいレストラン』
などで検索されるともう駄目だ。簡単に圏外の順位に落ちてしまう。検索キーワードが長くなれば長くなるほど、そのキーワードでの検索件数が減り、ライバルも減るから、順位が上がるのは当たり前。
もちろん、「東京」で1ページ目とか、「レストラン」で1ページ目にしろ、というような注文はかなり無茶なものだが、あまりにも対象を絞りすぎる対策では効果も小さい。
こういう業者の提案には、思い切って重要なキーワードだけを取り出して、「『東京 レストラン』では対策できないの?」と訊いてみるとよい。
対策の結果を出すために目標を引き下げてしまっては意味がないのだ。
2006年03月21日
Haiku なエラーメッセージ
from Haiku Error Message
死か税か データ消失 さあどれだ?
消えました あなたの大作 蹴ってみる?
窓落ちた 青い画面だ 知ることか
青画面 ミスに気づいた やりなおし
コードは望み チップは弱し
クラッシュだ プリンタオフで? ペンが楽
大ファイル? 大事なものかも もう無いが
エラーです 原因自分で 考えろ
....疲れた。あとは原文で。
英文の Haiku って、本物の俳句に比べるとまだ冗長で、訳そうとしてもなかなかおさまらないなあ。
投稿者 秋元 : 09:53 | コメント (4) | トラックバック
2006年03月20日
ミイラ取りがミイラに。「Digg 効果を避ける方法」
ちょっと前までは、"Slashdotted" という用語があって、Shashdot.org でサイトが紹介されたために大量のアクセスがやってきて、負荷に耐えかねてサイトが応答できなくなってしまうことを指していた。
日本の場合は、Yahoo! ニュースから個人運営のサイトなどにリンクが張られた場合に同様の問題が起こっている。
最近では、人気のサイトを肴にしてみんなで語り合うのも、Geek(技術者)に偏った Shashdot よりも、Digg というサービスが有力になっている。Digg で紹介されてダウンしたサイトは、"Digged"(Digg された)、などと言われる。
で今日の面白話だが、「Digg 効果に対してどのように準備しておけばいいか」というタイトルのページが、Digg で紹介されて、アクセス集中してダウンしているということだ。(Digg のエントリ)
……なかなかうかつな事は言えないものである。
CenSEARCHip - 検索結果「国別」比較サービス
CenSEARCHip は、検索エンジンのcensorship(検閲)を可視化するサービス。
- Google か Yahoo か
- 比較する国 (米国、中国、ドイツ、フランス)
- 検索ワード
を入力すると、Google や Yahoo の検索結果が、二つの国でどのように違っているかを、頻出語のタグクラウドを作って見せてくれるサービス。
中国版については、中国政府の指示で検閲に協力しないとサービス提供できないとかいうニュースもあったし、ドイツ・フランスではナチ関係の発言で罪になることがあるため、それぞれの国に向けては特定のサイトやページが結果に出ないようになっている。
Google も Yahoo! も、米国向けでは検閲が無いことになっている(真相は知らんけど)ので、米国での検索結果を基にして他の国での検閲状況を調べるということだ。
英語での検索結果の比較なので、英語での情報発信はそれほど無いであろう日本は入っていない。日本も選べたとしても、日本だけ検索結果が違う、といったことはこれからも無いようであってほしいと思う。
この CenSEARCHip は政治的な要素が大きいが、検索企業間の比較や、ローカル検索の地域ごとの比較など、複数の検索結果を比べることで新しく見えてくるデータがあるかもしれない。
2006年03月19日
友あり遠方より来たる
サンフランシスコの友人が、母親と従妹をつれて来日、ということで東京案内してきた。
本人の下調べから明治神宮、表参道、竹下通りと、あと近くでいいとこないかと言われたので都庁の展望室に連れて行った。時差ボケがひどいのと、電車+徒歩の移動がきつかったようで、早々とダウンとなりホテルに戻っていった。
外国人に日本を案内すると、こっちが当然と思っているところ(切符の自動販売機が一万円札に対してもお釣りをくれることとか)で驚くので飽きないなあ。自分もイギリスやアメリカに移ったときは同じようにわからないことばかりだったのだけれど。
言葉を知ることと習慣を知ることはまったく一緒ではなくて、自販機や自動改札の使い方だとか、レストランでの会計のしかたとか、エレベータやエスカレータのルールとか、そういったことを知ってると、言葉があまりうまくなくても異国でそこそこやっていける。まあ言葉をうまく喋れるなら、わからない時に聞いて行動することですぐに覚えられることではあるけども。現地会話集より旅行ガイドがまず重宝するのもそういうことだよね。
あとは、コンビニで買ったプラスチックボトル入りの緑茶が甘くないことに文句を垂れていたのがおかしかったか。アメリカに行くと水以外は全部甘いものな。
投稿者 秋元 : 20:36 | コメント (2) | トラックバック
2006年03月18日
Software Design 4月号、30 boxes の紹介記事
本日店頭発売の Software Design 4月号に、30 boxes の紹介記事を書いた。
元々は別なカレンダーサービスを考えていたが、2月に出たばかりの 30 boxes がいろいろ特徴のある機能を持っていて特集(Web2.0 時代の最新Webアプリ活用スタイル)により合いそうだったためこちらに変更し、機能や特徴などについてまとめた。
その 30 boxes 、すでに記事を書いたときには無かった設定が増えていたりするので、開発者もよくやっているなあと思う。
他のサービスとの連携を簡単に、というあたり、30 boxes のアプローチは今後ネットでのサービスを企画する際にいろいろと参考になるのではないだろうか。
投稿者 秋元 : 23:59 | コメント (2) | トラックバック
あすなろBLOG
パソナテックが始めた技術者向けのグループブログ「あすなろBLOG」のお披露目会に招待いただいたので行ってきた。
知り合いで Lifehack 系のブログ「シゴタノ! - 仕事を楽しくする研究日記」を書かれている大橋さんも執筆者に名を連ねている。
お披露目会のあと、大手町のビルの地下にある農場パソナO2で懇親会があった。というか実はこの農場を見てみたくて行ったのかも。以前に雑誌か何かで見て、おもしろいことやってるなあと思ったことがある。地価農場で取れた野菜を使った料理をいただいた。おいしかったよ。
また、この懇親会で、おなじくあすなろBLOGの筆者である羽生章弘さんにお会いすることができた。僕は元々 Java 使いだったし、雑誌の記事などで存じ上げていたが、実用的なサービスの開発記で勉強させてもらっていた。
2006年03月17日
検索+ゴーストライタープログラム
Instant Article Ghost Writer は、あるキーワードに関して何も知らなくても、それっぽい文章を作ることができる、という有料サービス。
解説ビデオを見てみたが、おおざっぱに以下のような感じで進む。
- 書きたいキーワード(ビデオでは「危険を避ける運転(defensive driving)」)を指定
- 書きたい単語数を指定
- 生成
- キーワードを含む文章が様々なブログから一文ずつかき集められ、リスト表示される
- リストから不要なものを外す
- リストの順序を変更する
- いくつかの文章をグループ化する
- グループを並べ替えたりする
ビデオで完成した文章はそれなりにそれっぽい。ぱっと見た目はね。
「Professional Article を Short Time で作る」という売り文句は明らかに言い過ぎだが、スパムブログを作るには十分だろう。このツールは幸い英語用だが。
技術的に面白い点もあるので、まじめに使う方向で伸ばせば役に立つツールにもなるかもしれないが、それ以上に悪用が多いだろう。CGM(ユーザの手によるコンテンツ・メディア)を意識したサービスをやる場合には、集まったコンテンツのノイズを増やすものとして、ますます心配が増えそうだ。
2006年03月16日
IT ビジネスマッチングというのに行ってきた
ワクワク経済研究所LLP代表の保田さんのブログで案内を見つけて行ってきた。「IT ビジネスマッチング」という東京商工会議所の催し。
会自体は、出資ができる会社と、出資を受けたい IT ベンチャーを集めて、IT ベンチャーが事業内容を5分ずつ紹介するという内容。
サイボウズ・ラボは出資する会社じゃないし、出資が必要な会社でもないので実は会の趣旨に関係ないんだが(ごめんなさい)、事業化されたばかりのいろんな新しいアイデアを知るのは役に立ちそうということで一般聴講を申し込んだもの。
全然知らなかったのだが、サイボウズ本社が資本参加したブログエンジン社も製品紹介ということで参加していた。新COOの小川さんによる発表。ブログエンジン社の製品はイントラネット向けのブログシステムということで、値段はかなり安く設定されている。
ブログエンジン社を含めて、午前中で 5分 x 20件の紹介を聞いた。バラエティに富んでいて面白かったが、個人的に気になったのは以下。
。。。と書こうと思ったけど、よく考えたらこの発表の内容ってブログに書いていいのかどうか確認してないや。一般的には各社宣伝になるから良さそうだけど、ひょっとすると一般公開前のものとかあるのかしら。
さしさわりのないぐらい一般化して書くと、
- SNS に一味加えたような製品プラン
- 携帯サイト+メールで余剰人員の活用
- 携帯電話によるコールを関与させた認証
といったあたりのアイデアが気になった。
2006年03月15日
Amazon S3 ストレージサービス
じつはあんまり目を惹かれなかったので流していた件、POLAR BEAR BLOG のアキヒトさんから
サイボウズ秋元さんのブログあたりで詳しい解説が出ることを期待しつつ、
とすごいバトン(笑)を受け取ったのでなんか書いてみる。(「後で書かせる」メソッド? ありがとうございます)
詳しい解説じゃないが。Amazon の新しいウェブサービス Amazon S3 について。
Amazon は、Alexa Web Search Platform の衝撃 - 誰もが検索サービスに参入できるでご紹介したように、2005年末に検索エンジン環境を有料にて公開提供している。
また、Alexa Web Information Service も、当初ベータの無料公開だったものが、今は有料になっている。このあたりも、最小回数は無料でその上は課金とか、1000クエリーで $0.25 といったような料金体系だ。
Amazon 側のサーバ(巨大なクラスタ)にあるファンクションを呼び出せるのだから、データを呼び出すウェブサービスを作ることも難しくはないはず。公開することにビジネス的な価値があるかどうかは今議論が始まったところだが、公開するデメリット、公開することで大きな失敗をする、といったことはないように思う。
これらのウェブサービスを利用するには、クレジットカードで申し込んでアカウントキーなどをサイト上から入手する。
Amazon はもともとクレジットカードの扱いには長けているし、アフィリエイトサービスでユーザごとの毎日のデータ集計や、集計に応じた課金のところも実績がある。つまり、もともと得意なインフラを使って、外部の開発者向けに内部にあった機能を順次公開しているとみることができる。
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サービス公開によるウェブへの影響だが、
- 大きなサイズのファイルを扱うサービス
- データの信頼性を必要とするサービス
を、より簡単にはじめられるようになるだろう。データを冗長化したり、バックアップから復旧させたり、停電などに対処したり、サービスの可用性を高めようと思ったら様々なコストがかかるが、小さくはじめるときにそれらをすべてケアするのはなかなかたいへんだ。
また、
- スケーラビリティを Amazon 側が保証してくれる
のもとても重要。小さなベンチャー企業がプロジェクトを始めるときに、「このサービスが大ヒットしてアクセス集中したらどうしよう」というような不安からも解放されそうだ。
Web2.0 的なネットサービスでも、アイデアの良さからあっというまに話題になり、ユーザやアクセスが増えすぎて止まってしまったり、当初の快適なレスポンスが失われたりしたものは多い。
フロントエンドのウェブアプリケーションは、2,3人(や、場合によっては1人でも)で気軽に作れるようになったが、多くのユーザを集めた時点で Google/Yahoo/Amazon/eBay/AOL/Microsoft などの大企業に会社ごと売り払ってしまう例が多いのは、a. 「人を集められても儲ける方法が無い」という点以外にも、b. 「スケールするシステムを作るのは、クールなウェブアプリを作るのとは異なるスキルが必要」ということも大きいのではと思うからだ。
データの保持について、スケールする環境を小口から買えるようになったことで、これまで以上に多彩なネットのサービスが、小さなベンチャー群から登場してくるのではと思う。
もしこれがうまくまわるようであれば、Google, Yahoo, Microsoft などが同様のサービスを出してくるだろう。またそうあってほしい。Web Service という形態であれば、バックエンド側のサービスの乗り換えも不可能ではないし、そうなればコスト競争も発生するだろうし。
また、データのハンドリングに問題がなくても、その他の原因(上記の a. の要因とか)で成功したサービスを売ることになったとして、どうせ下のレイヤが Amazon だったら他じゃなくて Amazon に売ろうか、ということにもなるかもしれない。それも Amazon 側のメリットではないか。
投稿者 秋元 : 12:48 | コメント (4) | トラックバック
2006年03月14日
新オフィスの椅子は Atlas
サイボウズ・ラボの椅子は okamura の Baron ではないか、というコメントをはてなブックマークでみたが、Baron(バロン) ではなく Atlas(アトラス) になる。
Baron も単体でかなり良い椅子だが、Atlas は 専用の机 Cruise(クルーズ) との組み合わせで活躍するのだ。
okamura のサイトの説明によれば、
これからのPCワークに適した姿勢を解明するために、オカムラは身体工学の研究を取り入れました。人間の身体的特性を計測、解析して定量化し、そのデータを製品開発などに応用する身体工学により、Cruise & Atlasの理想的な作業スタイルが実現しました。
とのこと。
なんか家具メーカーの宣伝みたいだが。一回座りに来てもらえばわかるかと。(もちろん、okamura さんのショウルームに行くという手も。Baron などとも座り比べできる)
2006年03月13日
サイボウズ・ラボ新オフィスへぜひ見学に来て
今日は idea*idea の田口さんとサイドフィードの赤松さんのお二人に、サイボウズ・ラボへ遊びに来ていただいた。
田口さんも赤松さんも、いまさら言うまでもない有名人だが、いろいろなサービスに詳しく、また RSS や Lifehack 系の人気サービスを立ち上げている先輩でもある。忙しいところをお願いして、他のラボのメンバーとも顔見知りになってもらうことができた。
3月1日にオフィス移転して、ようやく僕らもこのすてきなオフィスに慣れてきたところ。サイボウズ・ラボに興味のある技術者ももちろんだが、転職希望者だけでなく、よりよいオフィス環境や今後のネット製品・サービスについて意見交換ができるみなさまの見学は大歓迎。
それにしても田口さんのラボ写真はいい。いや、もちろんオフィス自体のすばらしさもあるけど(笑)、光景を写真として切り取る田口さんの力や、カメラ(この前の写真会議で使われたコダックのカメラだった)のすごさもあるのだろう。
どうもありがとうございました。また気分転換や情報交換に来てください > お二方
投稿者 秋元 : 18:17 | コメント (7) | トラックバック
Zookoda - RSS→ニュースレター変換サービス
ZOOKOBA は、自分のブログの RSS/Atom を登録すると、その内容を HTML/Text メールに整形してニュースレター(日本語でいうところのメールマガジン)を作成してくれる。
CSI(Client Side Include)による購読フォームが提供されているので、ブログをメールで読みたいという要望には、自分のブログのサイドバーから直接サービスを提供できる。
登録された読者のメールアドレスも、すべて自分の管理画面で管理される。
ブログ記事のタイトルの日本語はちゃんと扱われるんだが、本文のところが化けてしまうのが残念。
RSS があるのにメールで送る必然性、だが、未だにメールじゃないと届かないという人は多いのも事実。日本にもメールマガジンの代行送信をしてくれるサービスは多数あるので、そういったところがブログからの変換機能を追加するのは簡単ではないか(すでにあったらおしえてほしい)。
ユーザにとっては完全無料ということなので、ビジネスモデルはニュースレターへの広告挿入かな? だとすると、サービス提供者としてはまだたぶん英語圏しか相手にしていないかもしれない。
投稿者 秋元 : 11:31 | コメント (5) | トラックバック
2006年03月12日
電子レンジでセントエルモの火
ガスが発生してプラズマになっているそうだ。
他に、火薬 + 電子レンジや、酸素100%の風船 + 電子レンジ というのも。
くれぐれも、家庭の電子レンジではぜったいマネしないように、とのこと
参考: 電子レンジによるさまざまな実験、というページもあった。
2006年03月11日
dabbleDB - また一つウェブデータベース
TechCrunch で特集されていた。
dabbleDB は、Google Base とか、Tuigwaaとか、QuickBase とか、そしてもちろん、サイボウズ デヂエのような、ウェブ型のデータベースサービス。
クローズトベータのアカウントがもらえていないので触れないため、TechCrunch で書かれている以上のことは不明。
住所録とかバグ管理システムといったものを、プログラムを書かずにブラウザ上で作ることが可能。フィールドごとに格納されるデータ型を指定すると、型に応じた入力フォームが自動で生成され、追加や更新、削除のフォームも勝手にできる。
この手のウェブデータベースは、はやりの Ruby on Rails からさらにプログラムを書くという行為を引いたようなものだと思っている。実際、 Ruby on Rails(やそのフォロワー)のデモビデオで作成されるウェブアプリケーションって、この dabbleDB や デヂエでもっと簡単に作れるようなものばかりだし。
作るものを規約で縛っていけば、開発はもっと楽にできるということのよい例だろう。
それにしても、ウェブデータベースを何年も前から商品化してちゃんと商売にしているデヂエはすごいよ。ほんと。
Flow in Games - 進化を体験するゲーム
Flow in Games というFlashゲームを見つけたが、これが不思議な感覚で面白い。
最初、自分はすごく体の小さな生物の状態で登場する。
- マウスを向けると、マウスの方向に動く
- 左クリックを押している間、加速する
体の前面には口のような記号があって、これで他のマークを食べる。
- 赤いやつを食べると、一段深い海へもぐる
- 青いやつは逆に、一段浅くへあがる
- 小さなやつを食べると、体が成長する
- +マークのついたやつを食べると、なんかしらの変異が起こる
ときたま他の生物が現れるので、他の生物の大きな玉のところを食べていくと、相手に勝ち、ばらばらになった要素(養分?)が入手できる。
そのレベルに他の生き物がいなくなれば、赤いやつでさらに潜る。
深くにいくにしたがって、遭遇する相手は複雑なものになっていき、複数の仲間でこちらにかかってくることも。
いつまで続けるものなのか、その先がどうなるのかまだわからないが、変な面白さがある。del.icio.us/popular で上位にあがってるのもそのせいだろう。
作者3人のうちプロデューサの Jenova Chen は米国留学中の上海人で、宮崎駿のファンだそうだ。大学の論文の一環としての制作物なんだろうか。
[2006.11.8追記] Playstation3向けのダウンロードゲームとして出ることになったらしい
。フラッシュで無料で遊べるんだから、何か違いは出してるのかな
Calcoolate - オンライン電卓サービス
Calcoolate (計算する calculate と、かっこいい cool からの造語。カルクーレイト?)は、電卓と単位換算のサービス。
使い方は、テキストボックスにいろいろ数式を入れていけばわかると思う。Help で使える定数や関数も見られるし。
一旦計算した内容は、履歴として下に並んでいく。クリックすれば、式や結果を再度呼び出せる(電卓のメモリー機能が多数あるようなかんじ)。式に名前をつけて分類することも可能。
また、"Convert"のタブでは、度量衡などの変換ができる。為替の変換機能まで持っている。
最近は、計算するというと(ホームページにしてある) Google を開いて検索フォームに式を入力することが多くなっていたけど、Calcoolate の彼らが言う Google の計算機能より良い点、
- 毎回の計算はサーバに送らず、その場で Javascript 処理している(から早くて軽い)こと
- 履歴が残る点
- 摂氏華氏など、Google がサポートしてない種類の変換もサポート
がメリットであれば、こちらがいいかもしれない。
Javascript でその場計算が多用されており、Google の電卓より軽いのは確かだ。ただ、ここのところは Google も改善しようと思えばすぐだろうけど。
まだ決めてないが、たしかに計算の履歴が残っていて、それをワンクリックで再度呼び出しできる機能は、連続して計算する場合に便利な気がする。
投稿者 秋元 : 15:54 | コメント (2) | トラックバック
2006年03月10日
Google が Writely(オンライン共有ワードプロセッサ)を買収
via digg
writely の公式ブログで、Google による買収が公表された。
Ajax を多用したオンライン文書作成・共有サービスとして、オンライン版の マイクロソフト Word にあたるものはいくつか出てきている。Writely はその中でも有力な一つだ。
このブログでは昨年の9月2日にベータリリースをレポートしている。
MSワード 以外の オフィスアプリケーションのオンラインサービスについても、今後 Google や Yahoo! など列強による買収が進むかもしれない。というのも、これらの Ajax サービス、人気は博しているがビジネスモデルが確立されていないものが多いからだ。
# 普通に英語の IT ニュースを追ってるだけで Google がらみのニュースばかり見るというのは、Google がいかにいろいろ動いてるかということではあるが
[追記]
2006年03月09日
工作 - 自転車の車輪にイメージを表示する
自転車の車輪中にLEDを仕込み、走ってるときに車輪前面に絵が浮かび上がるようにするというキット SpokePov の組み立て説明。
こんなのができる。
絵をデザインし、結果をパラレルポート経由でキットに送り込むためのソフトウェアも配布
振ると字になるボールペン、地下鉄から止まって見える広告とか、いろんなところでこういうものはあるけど、自転車乗るだけにこのキットは気になるなあ。事故防止にも良さそう。
今回、組み立て手順が載ってる instructables のページから先に見つけたわけだけど、この instructables はいいサービスだなあと思う。キットをただ売るだけじゃなくて、組み立て手順を詳細に見せることで、作れそう感をうまく出している。
このサービス自体は以前からいろいろ紹介されているけど。写真中の任意の場所にメモをつけられるし、作業手順をまとめて、他の人に伝えるには最適なシステムだと思う。ネットサービスだけじゃなくて、パッケージとして工場やオフィスでのノウハウの共有化のためにも売れるんじゃないかなと思ったりもするのだが。
投稿者 秋元 : 15:09 | コメント (2) | トラックバック
GDrive ドメインの謎
ユーザの PC に入っているデータをすべて Google のサーバに移させようとしている、と噂される新サービス GDrive の噂について書いたが、その件に関連した話。
GDrive.com ドメインについては、ZDNet の同じ著者による以前の記事で追跡内容が公開されている。
以前に Google 製ブラウザ GBrowser の噂が立ったことがあるが、(実際に Google のブラウザが出るかどうかはともかく、)google が gbrowser.com ドメインをちゃんと押さえているのは確認されている。
オンラインストレージサービスを行うなら GDrive.com を使うのではと類推、gdrive.com の持ち主を調べている。
1. gdrive.com を所有しているのは、Data Docket Inc. というアイダホ州の企業だが、datadocket.com に行っても「作成中です」のページ以外何もない。
2. Google の持つ gbrowser.com、gdrive.com と datadocket.com の3つのドメインすべてで、レジストラが markmonitor.com という企業になっている。
3. markmonitor.com は、ドメイン管理サービスを広く一般に提供しているわけではない (ただ、Mark Monitor のパートナー企業には Microsoft や Yahoo! も載ってるからなあ。単にいろんな人がドメイン管理をさせてるだけということもあるんじゃないかとも思うけど。)
4. googlevideo.biz というドメインも Google が所有していることになっているが、この支払い先が Data Docket Inc. になっている
ということで、この人は、Google が Data Docket Inc. という隠れ蓑を使って、必要になりそうなドメインを先行取得している、と結論づけている。
ついでに言うと、この人が調べなかった .jp ドメインについて調べたところ、gdrive.jp も、Data Docket Inc. が取得している。
自分のところのウェブサイトすら作ってないような企業が、遠く日本の jp ドメインまで取ってる? これを見ると、Google のダミー企業だという話の信憑性も増すか。
なんだか推理小説のようだ。
GDrive のサービス自身については、容量無限が本当であればすごいけど、技術的にはマイクロソフトの FolderShare みたいなものではないかな、とも思う。FolderShare が非常に便利(自分のデータを預けることの不安はある)なので、同様のものがいろいろ出てきて競ってくれるのは願ったりだが。
投稿者 秋元 : 13:57 | コメント (4) | トラックバック
2006年03月08日
Google Calendar ベータテスト情報
TechCrunch のレポートで、"CL2"という名前で URL だけ判明していた Google Calendar の画面イメージが多数載せられている。
200人に絞った非公開のベータテスト中だったということだが、そこから漏れたということか。
CL2 は GMail とのインテグレーションや Ajax の多用がされている。iCal や SMS、他のカレンダーサービスとの連携もあるとのこと。
その他、30 Boxes でも採用された、自然文による日時指定入力や、ドラッグによる時間範囲の変更など、最近続々とリリースされているオンラインカレンダーにある機能も押さえている。
リンク先にテスター向け注意書き(の一部)と複数の画面イメージが載っている。
ちなみに、CL2 のテスト場所と思われるのは http://google.com/cl2/ アクセスはできるがログインは失敗する。本サービスは長い間注目されている http://calendar.google.com/ ドメインで始まるのではないか。
2006年03月07日
SEO(検索エンジン最適化)の本質を理解する
「社長、御社のホームページ、検索エンジンでもっと上位に表示させたくないですか?
検索エンジン最適化(SEO)とは、検索エンジンでWeb サイトを上位に表示させるような対策を取ることを言う。
検索結果の一ページ目、それも上位に表示されないと、検索経由で顧客がやってくるチャンスは低くなってしまうため、ネットで商品やサービスを販売している企業にとっては重要なキーワードだ。
書籍などを参考に自社で対策することもあるが、SEO 対策を専業で請け負う、いわゆる SEO 会社というのも多数存在する。Web サイト製作のついでに SEO もやります、という会社から、SEO 対策を専門的に行う会社までさまざまだ。
Yahoo!や Google などの検索エンジンでは、機械的に言葉(キーワード)とページの関連度を集計処理して、入力されたキーワードに対する関連度の高いものを順に表示する。
その集計処理の詳細なルールは公開されていない。これは次のような理由からだ。
1. より役に立つ結果を出して他の検索エンジンと差別化するため
2. SEO 業者による実勢に沿わない順位操作を防ぐため
SEO 業者にとっても条件は同じで、Yahoo!や Google から「順位はこうやってきまるから、こうすれば上がるよ」と教わっているわけでは、もちろんない。毎日毎日 Web サイトをどう変更したらどう順位が変わるかを実験し、その実験結果から検索エンジン側の動作の仕組みを推測しているだけだ。
検索エンジンを提供している Yahoo!や Google の社員でもないかぎり、本当はどんな基準で順位が決まっているか、など知るはずもないということになる。
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SEO の解説本を複数読んでみたことがあれば、ある本がある手法を「使うべき」と言っているのに、他の本では「使うべきではない」と書かれていて混乱したこともあるのではないか。
SEO をさらにわかりにくくしているのは、去年通用した手法が今年は通用しないかもしれない、というところだ。
1. ひとたびある方法が順位に「効く」とわかると、個人や業者がわれもわれもとその方法を適用する。
2. そうすると、その効く方法を採用したサイトが、コンテンツがそれほど優れていなくても、採用してないサイトより上位に上がっていく。
3. 検索エンジン各社は、コンテンツの関連度を正しく反映した順位がでるように、1.の「効く」対策が無効になるようにプログラムを調整する。
4. 結果、「効く」対策が効かなくなったり、目につく場合は逆にペナルティとして順位が下げられたりする。
検索エンジン各社は、特殊な対策が効かないように知恵を尽くし、SEO 業者はまた次の特殊な対策を発見しようと工夫を凝らす。この(ある意味不毛な)繰り返しとなる。
そのため、少し前の指南本などにある SEO 対策を適用したり、少し前の知識で止まっている SEO 業者に頼んだりすると、検索順位が上がるどころか下がってしまうわけだ。
古いノウハウが変化して役に立たなくなっていくことが、SEO の本質といえる。
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最良の結果を得るためには常に最新の情報に追従して研究しなければならない、という点で、SEO を専門の業者に頼むことには一理ある。
しかし、何を発注するときでもそうだが、発注した成果を評価する能力は、発注者側が持たなければならない。SEO 対策をお金を払って頼んだとしたら、その対策が効いたかどうかは自社で判断できなければだめだろう。(ものすごく予算があれば、効果を測定するコンサルタントを別に雇うこともできるだろうが)
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次のような話を実際に聞いたことがある。
SEO 業者に対策を依頼し、期間終了後の成果報告書で「御社の Web サイトを Yahoo!で8位から3位にしました」と誇らしく書いてあるが、その業者に頼む前に本当に8位だったのか証拠が残っておらず、改善が成ったのかどうかわからない、というものだ。
検索順位を改善するのが SEO 対策なのだから、対策の効果が出ているかどうかは、当然、順位でもってはからなければならない。
検索エンジンは便利なので、何でも調べられるように思いこみがちだが、検索エンジンの結果は常に「現在の Web」に関しての結果で、過去のある時点での順位を調べることはできない。また、それを保存しておいてくれるような第三者のサービスも今のところ見当たらない。
SEO 業者のパフォーマンスをチェックするには、仕事を頼む前に、依頼するキーワードのすべてで、対策対象の検索エンジンでの順位を調べ、保存しておく必要があるということだ。
2006年03月06日
shortText 最小ウェブサイト公開サービス
shortText.com は、テキストを登録すると permalink を一つくれて、そこにそのテキストを表示するだけのサービス。
フォームにテキストを入れたら、URL が一つもらえる。こんな感じ。残念ながら日本語の場合は化けてしまう。今のところ、URLは英数字4桁に収まっているようだ。
あとは、ページにアクセスカウンタがついていて、よくアクセスされる URL はランキング表示もされる。
できた URL をメールやメッセンジャーで友達に送れば、って、ただの文章ならメールやメッセンジャーでそのまま送ればいいよね。URL を匿名掲示板に貼り付けたりとか、そういった利用法になるのだろうか。何かに使えそうだけどどう使ったらいいのか。
何かを訴えたいけどウェブページやブログを持ってない人、あえて普段と別の場所で訴えたい人、などは試してみてはどうか。
ビジネスモデルのほうだが、アドセンス広告が載っているのと、特定の URL を2ドルで販売、というのをやっている模様。ページごとに生成されるランダムな文字列のところを、お金を払えば英単語を指定して取得できるとのこと。
投稿者 秋元 : 13:16 | コメント (6) | トラックバック
Google GDrive (オンラインストレージサービス)の噂
# 注意! 証拠が無い話が多いため、手の込んだ騙しである可能性もある
3月2日に Google によるアナリスト向け説明会がおこなわれた(*1)。この中で使われた資料のマイクロソフト・パワーポイント版が当初公開されており(*2)、パワーポイントのコメントの中にいくつか将来の展開に関してかなり踏み込んだ記述を見つけた(*4)というブログ記事が Gred Linden という人によって書かれた(*3)。
そこでは、Google がパワーポイントの公開を中止し、代わりに(コメント部分を除去した)PDF を差し替えられた形で公開しているという。
Greg Linden は、このパワーポイントを手元に保存はしていなかったようだが、彼のGoogle デスクトップ検索のキャッシュに入っていた(本当だとしたらなんという皮肉か!)内容から、コメントの一部を復活させることができたという。(*4) キャッシュにすべてのコメントが残っていたわけではなく、コメントは途中で切れているということ(*5)。
その復活したコメント、プレゼンの19ページ目へのコメントとして書かれていたのは、ユーザのデータのすべて、100%をサーバ側(Google 側)で保存し、ファイル、メール、ウェブの履歴、写真、ブックマークなどのすべてを、どこからでも見られるようにしようというプロジェクトの話。
このプロジェクトは、GDrive、GDS、Lighthouse という方向ですでに開発が進んでいるとのこと。GDS は Google Desktop Search か。Lighthouse については、今のところ何を指しているものか不明。
上記の話がすべて本当だとして、GDrive と Lighthouse という、これまで外部に出てきていない 2つのプロジェクトが進行中ということだ。
GMail で達成された、クライアントからサーバへの個人データの移動を見れば、順次他のものもサーバサイドへ移行させよう、という Google の計画は、ありそうな話ではある。誰かパワーポイントをローカルに保存している人が現れればいいのだが。(保存した、と主張しているブログがあったが、そこからパワーポイントはダウンロードできない。 追記: ダウンロードできるようになったが、こんどは肝心の notes が一切ついてない。)
続報に注目している。
*1 真実
*2 パワーポイント版が本当に公開されていたかは不明 追記: パワーポイント版のコピーが出たので存在は確認されたか?
*3 ブログ記事の存在は真実
*4 パワーポイントの存在が立証されてないので、コメントが本物かは不明 追記: notes の無いコピーは公開された。
*5 このへんのディテールも、かえってわざとらしい気がしないでもないが。。。
[関連]
ZDNet の記事 Google の GDrive は本当だった
[追記]
O'Reilly Rader でもこの件を含めた Google Analyst Day の話題が取り上げられた。(GDrive の真偽については意見を述べていない。)
[追記の追記]
[さらに追記]
TechCrunch でもここまでのまとめ記事が出た。良くまとまっているが新事実は無し。notes が含まれるプレゼンテーションファイルを持っている、という人はオリジナル記事のコメントにもいる(僕のこのエントリにも!)が、入手したと言う人は誰もそれを公開しておらず(notes がまったく書かれていないか消されたものは入手できる)、入手していない人は真贋のチェックすらできない。Techcrunch の人も「Google は元のプレゼンファイルを再公開すべきだ」と主張しているが、さてどうなることか。。。
[また追記]
技術者なんでこっちは注意が足りなかったが、同じ ppt の notes 経由で公開すべきでない収入予想も公開されていたとのこと。やはり notes は本物?
投稿者 秋元 : 00:00 | コメント (3) | トラックバック
2006年03月05日
レゴで作った変なものトップ10
via TechEblog
10位 iPodケース
9位 炭素冷凍されたときのハン・ソロ
8位 ボルボ XC90
7位 ファミコンケース
6位 ハープシコード
5位 ピンホールカメラ
4位 編み機
3位 階差機関
2位 エアコン
1位 ピンボール
ピンボールが1位なのはアメリカらしいね。でも日本人としてはやっぱりこのドラえもんを推したい。
2006年03月04日
写真会議に行ってきた
academedia の写真会議に行ってきた。
ごっついレポートが カイ氏伝さんとかSailing Notes さんとかで出てるので会議の詳細はそちらを。
好きなブログの一つである Goodpic の金子さんとお会いできたのが収穫。なお金子さんは個人賞で賞品のデジカメ V570 を獲得された。すごい。
自身の方は、事前課題は選ばれず。全体会議もグループ案にはなったものの入賞せず。アイデアの楽しさ、わくわく感をもっと考えないとダメだなあと反省。でも集中して頭を使ったり、初めて会った人達とディスカッションして共同作業すること自体があいかわらず楽しい。
いつも楽しい機会を提供してくださる田口さん弘中さん、その他運営のみなさん、今回のスポンサーKodakさんに感謝。
追記: 終わった時間がもう遅かったんですが、いしたにさん、カイ氏、milanoさん、ArakiさんとCoCo一番屋でカレー食いました。
投稿者 秋元 : 18:22 | コメント (2) | トラックバック
2006年03月03日
言語ごとのコード比較
ハローワールド、ソート、素数を求める、8クイーンなど、よくあるお題について、いろんな言語でのコードを集めているサイトがあった。
同じ仕様を別言語で実装してるコードがあると、コードを見比べることで言語の違いがつかめていいかもしれない。
マイナー言語の使い手の人は、不明となっている箇所("?")を書いてあげるといいかも。
# PHP が無い。まあ C と大差なさそうだけど
Hello World をいろんな言語で、というサイトも存在する。こちらはもう、おどろくほど多くの言語での実装が揃っている。Postscript とか shell とかね
追記: 同じタイミングでこんなジョーク記事も。いろんな言語を女の子に例えている。いくつか流し読んだけど面白そう。たとえば Smalltalk は「彼女は決してアパートの外であなたと会おうとはしない。もしアパートが気に入ったなら、外に出ようなんて思わないはずよと言うのだ」。言語萌え? さすがに全部訳す気はしないけど。
追記2: また他のところから掘り出されてきた言語比較記事。取り上げられている言語はメジャーなものだけだが、その分長文での解説になっている。2004年に、amazon.com のエンジニアが amazon と各言語の関係も含めて書いたもの
投稿者 秋元 : 11:21 | コメント (2) | トラックバック
2006年03月02日
ether - 誰でも電話相談室
via TechCrunch
これは面白いサービス。
Google Answers や人力検索はてなを、IP電話ベースに実装したものらしい。つまり、電話で質問に答えると相手から報酬が受け取れるシステム。
回答者は、あらかじめ相談内容や得意分野を設定して登録しておく。それを探した相談者が、ether 経由で電話をかけ、件数や通話時間に応じて料金を支払うというもの。
これまで、専用の電話番号を用意したり、かけてきた側に料金請求をしたりするのはかなり面倒だったと思う。ether の説明にあるように、簡単に専用電話番号が取得できたり、代行で料金を徴収してくれたりするなら、これまで同様のサービスを提供したかったができてなかった人達が利用するだろう。
考えられるコンテンツは、人生相談みたいなものもあれば、英会話教室なんてものあるだろう。ネットより電話のほうが、リーチできる人間ははるかに多いため、このシステム上でコンサルティングなどをして食っていける人も登場するかもしれない。
まだクローズトなベータテスト段階ということで、招待されないと試せない(もし招待されても日本から使えるかどうか)けれど、日本でも受けそうなサービスだ。
追記: 詳しい解説がすでに POLAR BEAR BLOG さんでされていた。
2006年03月01日
サイボウズ・ラボ新オフィスへ移転
旧オフィスの7ヶ月間でお会いしたみなさん(名刺の消費量からして400人近い)に移転のメールを出そうかと思いましたが、年賀メールも出さない無精者に400個のメールアドレス整理は務まりませんでした。。。
このブログにて移転の挨拶に代えさせていただきます。このブログを読んでいただいていることを願って。
# メールアドレスの整理は引き続き暇を見て。。。暑中見舞いメールぐらいを目標に ( ^ ^ ;;)
# もちろん、メールいただけば返事は必ずいたします
新オフィスになったら遊びに来てくださいよ、といろんな人に言ったかと思います。ぜひ遊びに来てください。自分で言うのもなんですが、このオフィスや机&椅子は一見の価値ありです。