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ヨーロッパのそれぞれの言語はどれぐらい似ているのか、の図

スペイン語が母語の友人によると、イタリア語は、しゃべることはできなくても、ずっと聴いているとなんとなく言うことがわかるんだそうです。それぐらい二つの言語は似ているのだという話。もしかすると東京弁と関西弁みたいなものなのでしょうか。

etymologikon-lexical-distance-among-the-languages-of-europe

Teresa Elms さんが、ロシアの1999年の論文”Metatheory of Linguistics”の研究結果を2008年に図にしたのが、このヨーロッパ言語距離チャート。

ヨーロッパに多数ある言語の間の、「語彙」の類似性を元に、似ている言語の間をより太い線で繋いでいます。(文法が似てる、ではありません)

それぞれの丸の大きさは、その言語を話す人口の大きさを示します。同じ言語グループに属している言語は、同じ色が塗られています。

フランス語・イタリア語・スペイン語などを擁するオレンジのロマンス語、ドイツ語・英語・北欧諸語の青いゲルマン語、ロシア語や東欧諸語の赤のスラブ語の大きな3つのグループに、ケルト諸語(緑)、ギリシア語(薄紫)、アルバニア語(薄緑)、バルト諸語(紫)、フィン・ウゴル語(黄色)の少し間を置いた勢力。黄色のフィン・ウゴル語以外はすべてインド・ヨーロッパ語族に属します。

英語は、ノルマンコンケストの結果、ドイツ語に近い文法を持ちながら、75%の語彙はフランス語・ラテン語から取り入れており、グループを超えた語彙の近さは、たとえば、図から読み取れるように、同じロマンス語のルーマニア語よりも英語のほうがフランス語に近い、と言えるのだそうです。

図から、英語を学んだ人が比較的簡単に学べそうな次の言語はどのあたりか、とか、同じヨーロッパ人といっても、どの国の出身者がより英語が下手そうな可能性があるか、とか、予想がつけられそうですね。

via Flowing Data

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VisaMapper – 世界各国の「入国ビザ必要度」を可視化

「日本のパスポートは便利/強い」という話を聞いたことはありますか? 現在の世界では、日本のパスポートで簡単に入国できる国が多いというのを指しての言葉です。経済成長や友好外交のおかげで、日本人は世界中の多くの国で比較的簡単に入国できると言われます。そんな日本人でも、入国前や入国時に滞在のための入国許可(ビザ)を取得しなければいけないところは残っています。

VisaMapperは、ある国の人が他の国に行く時に、ビザを取る必要があるかどうかを世界地図上に表示するというwebサービスです。

“Japan”を選んだ時の表示がこれ。

visamapper-japan

各国が色分けされています。色の意味は右側に表示されていて、上から

  • 紫: 到着前にビザ取得が必要
  • 黄緑: 到着前にビザ取得不要
  • 深緑: 到着時にビザ取得可能
  • ベージュ: オンライン申請が必要
  • 青: 選択国
  • 赤: ビザ発給制限/禁止
  • 黒: 不明

を現します。日本からは、多くの国がビザ不要で、残りの国もビザを取っておけば入れるようです。

# 日本→アメリカは不明となっていますが、ベージュでしょうね

アメリカのパスポートではこんな感じ

visamapper-usa

中国のパスポートでは、ビザ免除の国はほとんどありません。

visamapper-china

イスラエルからは、渡航できない赤色の国が多数ありますね。

visamapper-israel

「どの国から」だけでなく、「この国へ」も見られると面白いかなと思いました。

日本→アメリカを見てもわかるとおり、データは完全ではなさそうです。実際に旅行に行くなら大使館のサイト等でちゃんと再確認するべきでしょう。

間違ったデータや不明な箇所は、訂正を提案することもできるようになっています。

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via TNW

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もし携帯電話の電波が目に見えたら?

ケータイで電話を掛けたりネットにつないだりできるのは、今の小さな携帯電話が街のそこここに配置された基地局との間で通信をするからですね。ということは、使っている携帯電話と基地局の間では始終電波が飛んでいるということになります。

そんな携帯電話の電波を、私たちが普段、青や赤の光を見ているのと同じように目で見ることができたとしたら、というのが、Nickolay Lamm さんの制作したこれらのイメージ写真です。

cellphone-wave-visualized

仮想的に六角形に区切られた街に、基地局が多数配置されています。上はシカゴ、下はニューヨークだそうです。

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一つの基地局は複数台の携帯電話との通信を行なえますが、相手ごとに違うチャンネルを使って通信しているのを、赤や黄色の違う色で表現しています。

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ハリウッドの丘

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同じLammさんの過去の作品には、無線LANの電波に色をつけたものもあります。

via visualizations of american cities with invisible cellphone signals