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Androidの「今週の無料アプリ」第2弾はヘアカット体験アプリ。300円のアプリが無料に

先週突然始まった、Google Play での This Week Free App (今週の無料アプリ)ですが、2週目になって別のアプリが無料提供されています。

2週目に無料で入手できるAndroidアプリは、ヘアサロンの美容師を体験できる子供向けの職業体験アプリ Toca Hair Salon 2

普通にアプリの提供ページを直接開くと、通常価格300円(3ドル)(実際にはドル建ての価格をその時のGoogle Play内部のレートで円に変換した金額)のままですが、

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「アプリ」から「ファミリー」カテゴリーのトップへ行き、「今週の無料アプリ」のバナーをクリックすると、0円(0ドル)インストールのダイアログが出てきます。

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ここでアプリの紹介やレビューが読めないのは先週と同じ。インストール前に詳細を確認したければ、一旦アプリの単独ページを見に行く必要があります。

先週の無料アプリ Daniel Tiger Grr-ific Feelings はすべて英語でしたが、今週の Toca Hair Salon 2 は日本語も対応していて日本語のレビューもたくさん付いているアプリです。

Google社からの公式のアナウンスが無かったため、先週の時点ではこの「今週の無料アプリ」が本当に毎週続いて出てくるのか不明でしたが、どうやら続くようですね。また、1,2週とも「ファミリー」セクションで出てきたため、全ジャンルでのプロモーションではなく家族向け・子供向けのアプリのみのプロモーションなのかもしれません。

うちはちょうど小さな子供がタブレットを活用しているので、毎週有料のファミリーアプリが無料で入手できるのはとてもありがたいですが。

それがGoogle社の狙いでしょうけれど、週明けにGoogle Playをチェックするのが習慣になりそうです。

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Google Playが「今週の無料アプリ」を開始。第一弾は知育アプリ Daniel Tiger Grr-ific Feelings

時限性でAndroidの無料アプリを入手できる、というとAmazonのアップストアが有名ですが、Androidを作ったGoogleの Google Play も似たようなプログラムを開始したようです。

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今現在、Google Playの「ファミリー」アプリカテゴリーを表示すると、「今週の無料アプリ」というバナーが大きく出てきます。これをクリックすると、Daniel Tiger Grr-ific Feelings という350円(3ドル)のアプリが0円(0ドル)でダウンロードできるようになっています。(PC版のGoogle PlayでもAndroid上のGoogle Playでも同様)

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販売しているのは PSB Kids という、アメリカ合衆国の公共放送(PBS)の子供向けブランド。

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https://www.youtube.com/watch?v=DoTFlRtz1vE

さて最初の無料アプリ Daniel Tiger Grr-ific Feelings ですが、いくつものミニゲームを解いていくことで子供が考えて遊ぶというものでした。たとえば、路面バスを指で動かして指定されたマークを取りにいき、一つ達成するとクイズを解く、を繰り返すコーナーや、内蔵の歌を一緒に歌う、といったコーナーなどがありました。

全部英語で日本向けではないですが、日本からも問題なくインストールできました。とりあえず今日帰ったら子供にも遊ばせてみようかと思います。

Android Policeによれば、Google Playでは一度無料にしたアプリを有料に戻すことはできなかったそうで、この無料ディスカウントのオファーはこれまでなかった仕組みだとのこと。以前に10数個のアプリが一日限定謝恩セールで売られたこともありましたが、その時は10円(0.09ドル)だったと思います。

このDaniel Tiger Grr-ific Feelingsも、普通にアプリのページを開くと350円(3ドル)と有料のままで、特定のバナーから辿り着いた時だけ0円(0ドル)でインストールできるように見えます。

Google公式の発表が無いので、「今週の」無料アプリが来週からも続くのかはまだわかりませんが、単なる一回きりのプロモーションで「今週の」とは書かないような気もします。

もしこのようなキャンペーンが続くとすれば、無料で配った分は当然 Google がアプリ販売者に補填するのでしょうから、Google がAndroidアプリ界隈を活性化させるために本気を出してきたという可能性もあります。

via Android Police

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ネットの事件

「末期癌を自然食品で治した」豪ソーシャルメディア起業家の嘘がばれて炎上

オーストラリア出身のネット有名人でスマートフォンアプリ起業化でもあるベル・ギブソンさんが、「悪性癌から自然食品で生還した」という経歴がまったくの嘘だったことが判明し、多くの批難を浴びて炎上しています。

(from Instagram)
(from Instagram)

現在24歳のギブソン氏、2年前の2013年5月に「17-18歳だった2009年に極めて悪性の脳のガンで余命一カ月と診断されてから4年間、自然食品と代替セラピーを続けて病を克服した」という話をソーシャルメディアで発表してから最近までで、数百万人のフォロワーや20万人以上のインスタグラムのファンを獲得していたそうです。

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末期癌をも治してしまった彼女の食生活は、ソーシャルメディアで広がり、やがて本として出版されています。

彼女の本The Whole Pantry(完全な食糧庫)と同名のスマートフォンアプリは大ヒットとなり、最近発売されて話題のスマートウォッチ Apple Watch のオススメアプリにも採択されていました

(credit: Mac Rumors)
(credit: Mac Rumors)

重い病気からの生還とその後のソーシャルメディアでの派手な生活の矛盾がいろいろと報道された後、オーストラリアの週刊誌の独占インタビューで氏はついに癌の診断が嘘であったことを認めました。

The Whole PantryのAndroid アプリはまだ売られていて、レビューの評価も4.2ととても高いですが、iPhoneアプリの方はアプリストアから消えていますし、Apple Watchの方も無かったことにされているようです。

彼女の本を出しているオーストラリア・アメリカの出版社は共に販売停止と廃却を決定し、今月出る予定だった次の本もキャンセルされています。

寄付の約束が守られてないことから綻び

彼女の会社 The Whole Pantry は、アフリカに学校を建てるなどの募金活動をいくつか主催し、本やアプリの売上の一部も寄付することを謳っていたのですが、2013年、2014年に行なわれた寄付キャンペーンで集めたお金が、寄付対象として発表されていた5つの慈善団体のうち実に4団体に届いてないことが判明しています。

ギブソン氏はキャッシュフロー上の問題で寄付ができてないことや会計処理の改善を発表しましたが、同時に、フェイスブックページに寄せられた追求やネガティブなコメントを削除、それらを投じたユーザーをブロックしたことが却って人々の注意を呼び、友人たちからすらも疑われていた末期癌の病歴などの問題が掘り起こされてしまったようです。

ギブソン氏は先週のツイッターで、現在拠点にしているアメリカから、そして追求するメディアから逃げたという噂を否定しています。

https://twitter.com/TheWholePantry/status/591074210413318146

この件、集めたフォロワーの数や、影響を与えた人の数を考えるとかなり大きなソーシャルメディア上の事件ではないかと思います。

本人が「末期癌だった」「食事で治った」と言ったというだけでこんなにも多くの人が信じてしまうのは驚きですし、ここまでの人気になるまでにメッキが剥がれなかったのもすごいですね。英語圏の話なのでわかりませんが、この人の容姿やテレビ等での話し方など、人を信じさせる力が秀でていたのかもしれません。

あるいは、信じたい人が信じたい話に群がってしまうソーシャルメディアの特性が、局所的に作り話を信じたがる人たちが大多数の輪を作り上げてしまい、冷静に突っ込みを入れる人を寄せ付けなかったりしたということもあるかもしれません。

[追記 2017-03-16]

消費者センターの起こした裁判の結果、有罪判決と罰金が与えられるそうです。

「自然療法でがん治癒」とうそ、ブロガーに有罪判決 豪 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

[追記 2017-09-22]

2017/6月に罰金の額が1億円(90万9000ドル)と決まったようですが、彼女に支払い能力があるかは疑問視されています。

また、オーストラリアの法律事務所が、Instagram上の有名インスタグラマーに商品宣伝させることのリスクに関する講演に「ベル・ギブソン要素(The Bell Gibson Factor)」なるタイトルをつけていました。それだけ彼女のついた嘘の影響が大きかったということでしょうね。しかし罪を犯したとは言え個人名をこんな風に使って大丈夫なのかな。