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UIデザイン

AppSeed – 紙のスケッチからスマートフォンアプリのプロトタイプを作るツール

KickStarterで募金を募っているので、完成前のプロジェクトではありますが。

AppSeed は、紙やホワイトボードに手書きで書いたアプリのスケッチ画像を撮影し、ある程度動くプロトタイプを作って他人と共有もできる、という、プロトタイピングのためのツールです。

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撮影したスケッチの中の四角の枠などを認識(OpenCVを使っているそうです)してくれて、そこに「次へ」とか「地図」とか「テキスト入力欄」といった役割を与えると、

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その場でGoogle Mapsが配置されたり、テキスト入力ができたりするようです。

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この動くプロトタイプを、メール等で他のスタッフに送ることもできるので、リモートのチームであってもUIデザインの相談が簡単にできそうです。

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このプロトタイプは、HTML5アプリとして出力することも、Photoshop形式で保存することもできるそうです。

KickStarterの募金目標は既に達成されており、本日10/9が締め切りです。ツールのリリース予定は来年1月で、8カナダドルの支援者はアプリのKickStarter版が入手できるということ。

動画中のアプリの動作は実物のもの(=ものができてないのに特殊効果で動いてるように見せているわけではない)が、募金はアプリの改善のために使われるということです。

# クラウドファンディングの常で、必ず約束どおりの製品ができてくるかはわかりませんが

パソコンやタブレット上でのプロトタイプツールも色々なものが使える現在ですが、それでも紙やホワイトボードで画面を検討する、したい、という需要は多いのでしょうね。

via AppSeed Promise to Turn Your App Mock-ups into Working Prototypes

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ネットのサービス

KeyMe – 家の鍵をクラウドに預け、もしもの時にコピーを買えるサービス

keyme-logo

KeyMeは、自宅の鍵などの情報をネット越しに預けたり共有したりするためのwebサービス/アプリです。

サービス利用者は、スマートフォンアプリで鍵を撮影し、登録します。アプリは無料で、鍵情報を預けるのも無料。鍵を実際に引き出したり、コピーを作ったりする際に課金されます。

[アプリid:663884543] 指定されたアプリケーションが見つかりませんでした。削除されたのかもしれません Embed iPhone/iPad App

KeyMeサービスには、あらかじめ登録しておいた鍵について、そのベースとなる種類と、カットする場所・形のコード的なものが保存されるようです。

アプリから近所の鍵屋を探すこともできて、

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地図で案内されます。

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店でKeyMeから取り出した鍵の情報を見せれば、それを元に鍵のコピーが買えますよ、と。

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サイトに出てくる鍵の形が、どれも古い感じの形の鍵ばかりなんですが、最近日本ではよくみるディンプルキーでもこの仕組みは働くんでしょうかね?

家の鍵の情報を預けるとなると、このサービス事業者の信頼性やアプリの堅牢性は問題となるところですが、彼ら自身の説明によれば、

  • 鍵の情報は預かるが、住所を含め錠前がどこにあるかについては一切預からない(訳注: ので、悪用しようがない)
  • メールとクレジットカードの両方で本人確認
  • 鍵の形は、キーホルダーから外して白紙の上で、両面をKeyMeアプリから直接撮影したデータでのみ預かる。どこかから持ってきた鍵の写真画像を使って他人の鍵を登録できたりはしない
  • 鍵データを取り出そうとするたびにメールで確認を求める

といった対策を取る事で、悪用を防ぐということです。

鍵の情報だけあれば現物がなくてもコピーが作れるということで、複製キーの通販サービスなども提供されています。

スマートフォンから注文すると、郵送でコピーが送られてきます。また、色々なデザインキーでこのコピーを作ることもできます。

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日本の鍵屋であまりこういうのをみたことがないのですが、いろんな種類の在庫を置かないといけないからやってないだけなんでしょうか。鍵にラベルをつけたりキーホルダーをつけたりするより、鍵自身がそれぞれ違うデザインであれば、見分けがつきやすくて便利そうに思います。

こちらはKeyMeのプロモーションビデオ。自宅からうっかりロックアウトされた男性が、(まあバスローブのポケットにスマートフォンが入ってたのはご愛嬌として、)家族に助けのメッセージを送ったところ、家族は急いで家に戻るのではなくKeyMeを使って彼女の鍵情報を共有した、というストーリーです。

via Losing your keys sucks. KeyMe makes it a little less painful | PandoDaily

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ネットのサービス

Frontback – スマートフォン両面撮りカメラアプリ

[追記 2023] リンク先も完全に他のサイトになっており、このアプリ自体は失敗に終わったと言えそうです。同じアイデアで別のアプリもあるのかもしれませんが。

[追記 2015-07-24] 開始から2年でサービス終了ということになってしまいました。

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iPhoneアプリFrontback (旧リンク http://frontback.me/ )は、今では当たり前になりつつあるスマートフォンの2つのカメラ – 前面カメラと背面カメラの2つ- を使って前後を撮影し、一つの写真として公開するというアプリです。

写真を撮った際に撮影者側の風景も一緒に入れた画像ができあがる、ということですね。たったこれだけの非常に単純なアプリです。

(旧アプリリンク https://itunes.apple.com/jp/app/frontback/id673566671?mt=8 )

しかし、このアプリが、公開から2週間で10万ダウンロードを突破し、8カ国のiPhoneアプリランキングでトップ10入りしてるのだとか。

Frontbackを作ったのは、複数の写真をセットにして公開するというスマートフォンアプリCheckthis (リンク切れ。旧リンク http://checkthis.com/ ) のチーム。ベルギーとニューヨークに2人ずつメンバーがいるチームだそうです。複数の写真を一つのフレームにまとめて共有するという機能が既にCheckthisにあり、新しいアイデアをすぐにサービス化できたということでしょうね。

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集合写真を撮る時でも、これならタイマーや三脚を使ったり、あるいは通行人やお店の人にお願いすることなしに、全員が入っている写真を撮ることもできますね。

観光地で写真を撮るのにしても、単に撮るだけなら同じような写真を撮っている人は何十万人といますし、わざわざ撮らなくてもプロの写真家がもっと良い写真を撮り、絵葉書等も世に溢れているでしょう。でも、その時の自分の表情や格好まで記録しているなら、それはオリジナル性の高い写真となるでしょう。

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Frontbackを紹介するPandoDailyは、この突然のブレイクが一過性のものか、今後も続くのかわからないとコメントしていますが、もしこの両面撮りが今後流行する方に賭けるなら、まだFrontbackのAndroid版は無いみたいなのでAndroidで同様のアプリを作るとか、日本向けに同じものを作るとかしてみてもいいかもしれないですね。静止画の次は動画でやったらどうか、という方面の展開もありでしょう。

日本向けには、僕もそうですが自分の顔をソーシャルに共有することには抵抗がある人も多いでしょうから、共有できることをメインにするとそこまで受けないかもしれませんが、それでも両方のカメラを一度に使って何かする、というアイデアから何か別の新しいものが生み出されるかもしれません。

via Why Frontback’s simple photo app is like Vine, Instagram, and haikus | PandoDaily