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アメリカ

アメリカの新興テレビメーカーSeikiのレトロテレビが一周してカッコイイ

Seiki Digital というテレビメーカーがアメリカはカリフォルニアにあるんですね。調べたら、安い4Kテレビなども作っているメーカーのようです。

Seikiという社名が日本語っぽいのは、日本風の名前がアメリカでもまだ消費者に効くということでしょうか。

そんな会社が売っているレトロテレビ Seiki Digital SE22FR01 の写真がこれ。

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丸みを帯びて後ろが張り出してますが、ブラウン管じゃなくて液晶テレビです。サイズは 22インチで、解像度1080pのフルHDです。

seiki-retro-tv-2

アメリカのAmazonでも$199(2万1890円) で売っています

Amazon.com

チューナー内蔵ですがこのまま日本に持ち込んでも日本のテレビは映らないでしょう。HDMI入力などがあるのでモニタとしては使えそうです。

デザインのことなので個人の好き好きだとは思いますが、僕はこのレトロデザイン、面白いなと思います。日本の電気店で同じような価格で棚に並んでいたら、これにしてしまうかも。一見したら「こんな古いテレビ使ってるの? 映るの?」と思いかねないデザインですね。

RCAやゼニスといったアメリカのテレビメーカーは、何十年も前に日本など海外のメーカーとの競争に負けてしまったわけですが、今や設計だけして中国などに発注すれば誰でもテレビを作ることはできるわけで、アメリカでアメリカ人向けにテレビを作るのも簡単なのかもしれません。製造は任せてデザインで差別化して売るのは、iPhoneで成功したアップル社とも通じるものがあるかもしれません。

via Yes, This Is an HDTV

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UIデザイン

プログレスバーの面白カスタマイズ

スウェーデン、ストックホルムのビクトル・ハーツ(Viktor Hertz)さんによる、コンピューターの処理待ち状態を知らせるプログレスバーを使ったジョークデザインです。

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メールを受信してる感あり。

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タバコ吸ってます。「止める」「もう一本」

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心理テスト: プログレスバーは「もう半分進んだ」「まだ半分しか進んでない」(参考)

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ジェダイになる: 辛抱しなくてはならない、おまえは。「フォースを使う」「ダークサイドに堕ちる」

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UIデザイン

日本のウェブデザインがこんなに悪い^H^H違う理由

Why Japanese Web Design is so… Different?(なぜ日本のウェブデザインはこんなに…違うのか?) というのが、はてなブックマークで人気になっていたので読んでみました。

英語で日本のウェブデザインを語る記事は、良くわかってないものも多いのですが、今回のはかなり正確に現状やその理由を捉えているように思いました。ポイントをざっとまとめます。

禅庭などの文化、建築などで知られる日本のデザインが、ウェブについては15年も古く見えるのはなぜか?

人気サイトとして楽天を例に (同様の例としてヤフージャパン、ニコニコ、JR東日本、読売新聞なども)

  • 詰め込まれた文字
  • 小さな低解像度の画像群
  • 多すぎるカラム
  • 派手な色使いと動くバナー
  • Flashなど古い技術の使いすぎ

言語の違い

表意文字 – より少ない文字で多くの意味を持つ。日本人はここから短時間に多くの情報を読み取れる

強調手段が足りない – 日本語にはローマ・アルファベットにあるようなイタリックや大文字が無い

言語の壁 – 多くのウェブ技術は英語がオリジナル、最新の情報が翻訳されるのに時間がかかるので流行がが遅れて来る

日本人にとっては、漢字も絵文字も小さなバナーも、絵という点では同じなんですよね。

文化の違い

リスクを取らない – 出る杭を打つ文化。よりよい方法があっても他とあわせる

消費者 – 購入前に詳細な説明や仕様を求める。キャッチフレーズやオシャレ画像には簡単に乗せられない人達

広告 – 企業はウェブをもう一つの広告手段として見がち。ウェブサイトは対話ツールというよりパンフレットの凄いヤツになり、詰め込みが発生

都市の風景 – 渋谷などに代表されるネオン広告だらけの街やパチンコ屋やゲーセンの大音量。空間の貴重さはウェブでも余白を無駄とする

職業 – 求人サイトの大量のウェブマスター・ウェブ管理者の求人が示す、一人がサイト全体を手作りする傾向。逆にクリエイティブな人々は大企業を避ける

技術的傾向

レガシーなモバイル – iPhoneよりずっと前から折りたたみ携帯でモバイルウェブを使ってきたため、小さなページに詰め込む傾向が元からあった

webフォント – 中国語などもだが文字数の多さからwebフォントが実用でない。変わったデザインが必要な時、デザイナーはテキストより画像に走ることに

Windows XPとIE6 – 急速に減ってはいるが、特に企業でこれら古いものが使われている

webフォントについては、僕もStackoverflowで回答しています。

まとめ

東京は1980年代に見た未来のよう。大企業たちが退屈な大量生産品を売りつける一方で、すごい職人たちがとんでもなく美しく機能的な物も作っている。

良い面を探せば、日本でもUNIQLO, MUJI, CookPad, 紀伊国屋などが美学のあり機能的なウェブサイトを提供している。他がそこから学んで追いつくことを期待しよう。

自分の理解できる余白スカスカ系のサイトを並べただけじゃ、という気もしますが。ユニクロや無印は世界展開してますし、海外志向とか制作体制の一体化とかもあって西洋人に受け入れられやすいデザインなんじゃないですかね。

僕自身は、英語でよく言われるほど楽天のサイトが見にくいとも、使いにくいとも思わないのですが。

# そりゃ美しいか? といわれると、美しいとも思いませんけど。宣伝メールの受信のデフォルトをオフにさえしてくれれば、そこまで不満はない

記事のタイトル、最初は「なぜ…違うのか?」ではなく「なぜ悪いのか?」になっていたようです。この結びを見ると、やはり著者は日本のwebデザインを「遅れたもの」と捉える考えからは抜け出せていないようで、そこは残念ですね。

[追記] 元の記事、というかサイトごと消えていますね。アクセス超過で一旦コンテンツを消したようです。

[再追記] 復旧したようです

[さらに追記] The Bridgeが翻訳を公開しました