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データ可視化

Desirable Streets – 人々が好む歩行ルートを示す地図

MIT の Senseable 都市研究所 がボストン市の歩行者データを使って作った地図が、この Desirable Streets 。

a 地点から b 地点まで歩いた12万件の歩行者のデータから、一方が他方よりも10%以上距離は長いのに選ばれたルート、を抜き出したデータを地図にまとめたものだそうです。

つまり、目的地まで遠いにも関わらず選ばれた道路 = 望ましい通り(Desirable Streets)というわけ。

目的地に行くために取れるルートが多数ある中で、他の人たちがあえて多く選んでいる道がわかるため、旅行者とか新たに引っ越ししてきた人でも、最初からどこを歩くと良さそうかというのがわかる。いい情報だと思います。

歩行者のデータから得られた、みんなが好んで通る道を分析すると、「公園に近い」「店やオフィスが多い」「歩道や歩道に置かれた設備が良い」道が選ばれていることがわかったとのこと。当たり前といえば当たり前ですが、その当たり前が大量データの分析で裏付けられたと言えます。

地図には、desirable とそうでない道の二つのルートを並べて、実際の景色を見ながら移動を体感できるという箇所もあります。黒い線で示されたところをクリックすると再生されます。

これはあくまで研究結果なのでボストンの市街地のみのものですが、自分の住んでいる街でも作られるならぜひ見てみたいなと思いますね。

via Maps Mania

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データ可視化

先住民族地図

Native-Land.caは、先住民族の住んでいた領域を表示するというインタラクティブな地図です。

植民地主義の歴史や先住民の知識、開拓者と先住民の関係、などに関する対話を醸成するためのプロジェクトとして、今住んでいるところに昔どのような先住民族が住んでいたのかを知ることができる地図を作成し、今も情報を集め続けているということです。

民族や言語を選択すると、それらの解説ページに飛び、さらに先住民族の公式サイト等があれば、リンクも紹介されています。

南北アメリカやオセアニアのデータは多いですが、ヨーロッパやアジアにはほとんどデータがありません。日本にも。

サイトの更新情報を見ると、集まってきた情報を追加し続けているようです。APIもあります。

via Bored Panda

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データ

names.io – 徹底的な?姓名データベース

names.io は、世界の多数の姓(surname)と名(first name)を集めたデータベース、と言っているテキストデータで、GitHub で公開されています。

Exhaustive(徹底的な)が示すように、あらゆる国の姓名を収集しているそうで、README にも入手元へのリンクを多数載せていますが、その規模はというと「姓が10万種類、名が16万種類」だそう。あれ?

日本の姓は30万種類ぐらいあるそう。ローマ字表記のこのデータベースでは同じ音の姓はかなり整理されるだろうとは思いますが、それにしても10万種類で「徹底的な」はないかな、と。

ただこのテキストファイル、同じく公開されているスクリプトで各所のデータを持ってきて加工して作成していることから、データの入手元を増やしていけば、本当に網羅的なものになる可能性もあるでしょう。issues には追加すると良さそうな提案が集まってきています。

最初に「すごい」「完全」と打ち出すことで、あえて突っ込みを受けて改善していこうということなのかもしれません。

via Hacker News