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データ可視化

地名に強く関係した有名人で描いたアメリカ地図

アメリカ合衆国人物マップ(A People Map of the US) は、Wikipedia のデータと地名を組み合わせた、アイデアもののインタラクティブ地図です。

作成手順としては、ウィキペディアの膨大なテキストから、都市名を抜き出し、全米のそれぞれの都市に絡んで言及されている人物のページを探します。人物ページの一定期間中のページビューを使って、その都市に関係した、もっとも有名な人物を抽出し、都市名に替えて表示した結果がこの地図ということ。

出身地、現住所、出演した映画の舞台、対戦したスポーツチームのホームやスタジアム、死亡した場所、などなど、いろいろな関係でウィキペディアでは有名人たちが言及されています。それらを総合すると、「この市で有名人と言えば?」というのが大量に出てくると。面白いですね。

たとえば、こちらサンフランシスコ周辺。さすが、スティーブ・ジョブズ氏の名前が付いた都市が多いです。トム・ハンクス氏やドゥエイン・ジョンソン氏(ザ・ロック)らは、出身がその市なんですね。

日本語のWikipediaで同様の地図を作ることもできそうですし、人以外の切り口でも、地名の上に別の関連を表示することで新たな視点を楽しめる地図が作れるかもしれません。

via Maps Mania

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メモ

AWSの日本サーバのIPアドレスのリストを得る

ツールのインストールなしで。

EC2サーバーなどのIPアドレスの範囲については、AWS公式がJSON形式で最新の情報を公開しています。

AWSのサーバ「からのアクセスを禁止したい」とか「からだけアクセスを許可したい」という時は、ここから対象となるサーバのリストを抽出することになります。

公式ドキュメントでは jq を使ってフィルタするといいよ、と言っています

jq をオンラインで実行できるサービス jq playがあるので、これをブラウザで開き、JSON のところに先ほどの公式のJSON の中身を貼りつけます。

フィルタとして、たとえば、「東京と大阪リージョンのEC2のアドレスを絞りこむ」だと、以下を入れます。

.prefixes[] | select(.region=="ap-northeast-1" or .region=="ap-northeast-3") | select(.service=="EC2") | .ip_prefix

ダブルクオートが不要であれば、Raw Output にチェックを入れましょう。

[訂正] はてブでご指摘いただきました。大阪は ap-northeast-3 ですね。ごめんなさい

jq play の結果は、permalink 化して共有できます。右上の”Share snippet” から。

今日の時点でのIPアドレスの範囲は、こんな風にでました。

# 今回は、公開されているデータを絞り込んだだけなので問題ないと思います。社外に漏れたら困るようなJSONを、こういったサイトに突っ込むのはやめましょう。念のため

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ネットの事件

中国版ツイッターWeiboで”N”が検閲される

中国数字時代(中国数字时代, China Digital Times)によれば、中国版マイクロブログのWeibo(新浪微博)でアルファベットの”N”が発信できない状況が発生していたということです。

中国国家主席の任期制限撤廃が、現在の国家主席習近平氏の専制化につながるのではないか、というニュースが中国以外の各国のメディアで報じられています。中国国内のネットでは、習氏を揶揄する「ディズニー」「くまのプーさん」などの単語が検閲され書き込めなくなったり、法改正とか皇帝即位とか終身制とかにあたる単語も使えなくなっているそうです。

米国カリフォルニアで活動する中国数字時代は、Weiboなどでのこの検閲の実態をウォッチしているメディアです。最新の記事
微妙な言葉: 習氏は王座へ登る」では、新たに検閲対象となった多くの単語の中に、アルファベットの”N”が含まれていると報告しています。

上は、中国数字時代のSeverdia氏による、Weiboのスクリーンショット。「移民」、「N」、「終身制」などと打とうとすると、「コンテンツは違法です」というエラーが出ています。

なぜ「N」とつぶやけなかったか、本当の理由はわかっていないのですが、こちらのブログでは、今回3選や多選に道を開いた変更に関連して、「在任n期」(连任n届)という表現が(出る|出た)ことを嫌って起こったのでは、という推理をしています。

# だったら 3期, 4期… と具体的な数字を入れて規制すればいい気もするのですが

ただ、この”N”の検閲は観測してから半日以内で解除になったということ。単に検閲プログラムの設定を間違えた可能性もありますね。

今回この記事から知ったのですが、中国数字時代ではGoogle Spreadsheet で Weibo で検閲対象になっている言葉を収集したデータベースを作成・公開しています。

古くは2011年からのデータがあり、”N”のように二度目の観測で検閲が解除されたようなものもごく少数ありますが、マイクロブログでつぶやけない単語はかなり多くあり、それが最近も増加を続けているというのがわかりますね。