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ネットのサービス

テレパスワード – あなたのパスワードの陳腐度を当てるサービス

マイクロソフト研究所の公開したTelepathwords (Telepath + Password)は、あなたが入力した弱いパスワードを警告して当てる実験サービスです。

telepathwords

テキストボックスに、パスワード候補としたい文字列を打ち込んでいくたびに、このサービスが、「次にこの字を使おうとしてるでしょう?」と、3つの候補を表示してきます。

このサービスでは、辞書にある文字列や、よくパスワードに使われる文字列をデータベースとして持っており、それと照合することで、次にユーザーが入れそうな文字を予測するということです。o(オー)を0(ゼロ)に置き換える、ような単純なものも、ちゃんと予測してきます。

予測できてしまうような文字を入れた場合、入力した文字の上に赤いバッテンが表示されます。弱くないパスワードとされるには、×のつかない文字を5つ以上含ませる必要があります。ポケモンのモンスター名のほとんどを知っているなど(英語の名前は違うものも多いでしょうが)、いろんな辞書を持っているようです。

海外のサービスなので、たぶん英語の辞書を中心にチェックしているのだと思います。今は、日本語をローマ字で入れたら、推測されることはかなり減ります。

telepathwords-tokyo

サービスでは、マウスの動きや、文字を打つ間の時間なども測定しており、今後の研究に生かすとしています。

今でも、パスワードを設定するフォームにおいて、あまりにも簡単なパスワード(“1234″とか”password”など)は受け付けなかったり、辞書にある単語だけ入れたら「パスワードが弱い」と警告したり、というフォームは多いですが、そういうところでユーザーが入れようとしたパスワードを先読みして教えるというのは、単純すぎるパスワードを使おうとする利用者への警告の役割を果たすかもしれないですね。

via Telepathwords: How Bad are Your Passwords?

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英語学習

オックスフォード・オンライン辞書に追加されたIT関係の英単語

オックスフォード・オンライン辞書(ODO)に今回新たに追加された英語の新語の中から、コンピューター/ネット関連の単語を抽出してみました。

selfie

「自分自身を撮影した写真、通常はスマートフォンやwebカメラで撮り、ソーシャルメディアwebサイトに公開したものを指す。」

片手を長く伸ばしての撮影もありますし、海外ではバスルームの鏡を使っての自分撮りも多いですね。

phablet

「典型的なスマートフォンとタブレットの中間ぐらいの大きさの画面を持つスマートフォン」

(smart)phoneとtabletの中間でファブレット。日本語ではほとんど聞かない言い方です。

buzzworthy

「報道や口コミで広く興味や注目を集めそうな」

emoji

「小さなデジタル画像やアイコンで、電子的なコミュニケーションにおいてアイデアや感情を表すもの」

日本語が語源の新語です。この定義だとLINEのスタンプとかもemojiになるかも。

unlike

「webページやソーシャルメディア上の投稿などに対するLike(いいね)や承認を撤回する」

前置詞や形容詞としての「似てない」というunlikeは昔からありましたが、動詞として初めて辞書に載りました。

bitcoin

「中央銀行を一切持たずに取引を実行できるデジタル通貨」

もうビットコインが辞書に入るんですね。

BYOD

「組織が被雇用者に自身のコンピューター、スマートフォン、その他のデバイスを仕事のために使わせること」

“Bring your own device”ですね。これは日本語でも最近よく聞きます。

hackerspace

「コンピューターや技術に興味のある人たちが集まり、アイデアや道具、知識を共有してプロジェクトを進める場所」

東京にもいくつかありますし、旅行先のハッカースペースを訪ねるのを趣味としてる人もいますね。

Internet of things

「日常的なものがネットワーク接続され、そこからデータが送受信されるようなインターネットの現状」

説明を読んでもいまひとつピンと来ませんが、例文などを見た感じでは「ネット」と訳しても伝わるのかなと。

MOOC

「ネット上で、非常に多くの人々を対象に無料で提供される学習コース」

“Massive Open Online Course”の頭文字で、元々はオンラインゲームを指すMMOGやMMORPGからの連想で作られた単語だそうです。

geek chic

「コンピューターやテクノロジーのマニア風味の衣服や格好やカルチャーが、スタイリッシュでファッショナブルだと目されること」

「シックな」という形容は日本語でも使われますが、ギーク・シックは日本語に入ってくるでしょうか。

srsly

「”seriously”(本当に)の短縮版」

ネットで使われる表記だと思います。

TL;DR

「オンラインでの長文の書き込みに対してそっけない返答を返す際に使う。または、長文の書き込みの短いまとめを披露する」

“Too long; didn’t read” (長すぎる;読んでない)の頭文字を取ったもので、一年前に気になって、個人ブログの方でWikitionaryの定義を調べて説明を書きました

digital detox

「スマートフォンやコンピューターなどの電子デバイスを使わないことで、ストレスを減らしたり現実世界での社会的な交流に力を入れたりする期間のこと」

デジタル・デトックス。デトックスは日本語でもだいぶ通用する外来語になってきたように思いますが、この用語も入ってくるでしょうか? 僕はネット断ちするほうが明らかにストレスが溜まりそうなのでやりませんけど。

click and collect

「客が商品の購入や注文を商店のウェブサイト上で行い、物は近場の支店で受け取ること」

この仕組みを表す英語があったんですね。オンラインで買ったものをコンビニで受け取るとか、注文したピザを配達センターに取りに行くとかも含まれるのかもしれません。