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食べながら食べている自分を自撮りできるセルフィー・スプーンが登場。アメリカで無料配布

シナモントーストクランチ(Cinnamon Toast Crunch)は、ヨーロッパを中心に1984年から売られている、シナモントースト味のシリアルだそうです。

そのシリアルを売っているジェネラル・ミルズ社が販促キャンペーンとして制作した新機軸の自撮り棒が、持ち手にスプーンのついた「自撮りスプーン(セルフィー・スプーン)」

Selfie Spoon for Cinnamon Toast Crunch (Image by General Mills)

「ついに、あなたの大好きな二つのもの – シナモントーストクランチと自分撮り – がひとつになりました!」

シリアルを食べながら、食べている自分の様子をスマートフォンで撮影することができるという優れものです。

太っ腹なことに、このセルフィースプーン、無料で貰えることができるそうです。残念ながらアメリカ国内のみのキャンペーンですが、送料だけ負担すれば一人一本、誰でも送ってもらえるということ。

(credit: Cinnamon Toast Crunch)
(credit: Cinnamon Toast Crunch)

スプーン部分は無視して、タダの自撮り棒として貰っちゃってもいいかなという気もします。

毎朝シリアルを食べる人に製品名を覚えてもらえれば、広告宣伝費としてタダで配ってもペイするということなんでしょうね。

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陳腐な写真は撮れないカメラ Camera Restricta

ドイツのSchwäbisch Gmündデザイン大学でインタラクションデザインを学ぶフィリップ・シュミット(Philipp Schmitt)さんが製作したカメラ Camera Restricta は、名前が示すように「制限(restrict)」するカメラです。

GPS内蔵のこのカメラ、今いる地点でのネット上の写真の多さを FlickrPanoramio検索し、

(credit: philippschmitt.com)
(credit: philippschmitt.com)

その場所で撮られた写真が多数公開されていると、シャッターボタンが隠れて押せなくなります。

(credit: philippschmitt.com)
(credit: philippschmitt.com)

ファインダーから見た景色もバッテンつき。カメラを持って移動すると、その地点(約35m四方)で既に撮影された写真の数に応じて、ノイズ音が発生もします。

ニセ札を作ろうとしてコピー機に掛けるとコピーが失敗するように、撮影してはいけない所を撮影できない能力をカメラに持たせるのもありなのではないか、とシュミットさんは書いています。

3Dプリンタで作られたこの Cemra Resticta 、カメラの中身とソフトウェアはごらんの通りの iPhone です。

(credit: philippschmitt.com)
(credit: philippschmitt.com)

デザイナーや写真家としては、「既にたくさんあるような景色を撮ってどうする」という意識はあるかもしれませんね。このカメラの音に従っていけば、これまで撮られていない場所の写真を撮る機会は増えるかもしれません。

この試作品では単純なGPSでの位置情報だけですが、ネットの画像検索なども組み合わせれば、同じ構図の写真の多さ、なども調べるように改良していくこともできるでしょう。

ネット上の写真数を使うということだと、どちらかといえば、一般の観光客向けに、既存の写真の数の多さをガイドとして、「みなさんこのあたりで写真を撮られてますよ」とか、「ここからこちらの方角に向けて撮られた写真が一番『イイネ』されてますね」とか、撮るのをアドバイスする方向で頑張るのも面白いのではないか、と思いますが。

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Fotokite Phi – セルフィー(自分撮り)のための有線ドローン凧

ドローンといえばラジコンが普通ですが、Fotokite は有線でつながったリモコンのクアッドコプターです。

[更新 2022-11] Fotokiteのドメインでブランド専用のページができていました。IndiGogo のクラウドファンディングからは消えています。クラウドファンディングの状態から製品になれたようですね。

なぜ今さら有線? と思うかもしれませんが、有線であることをうまく使って新しいセルフィー(自撮り)を提案しています。

fotokite-1

その利点とは、操作が簡単で勝手にどこかへ飛んで行ったりしないこと。ドローンは糸で犬の散歩のように自分の周りに引かれていますし、上下左右への動きは手首をそちら側へひねるだけ。自由度の大きな一般のクアッドコプターを操縦するのに比べると、あっという間に扱えるのが利点だとか。

fotokite-wedding

この結婚式の例なんかはうまい使い方と言えるでしょうね。集合写真などでカメラマン役の人も全員写れるのがドローン自撮りのいいところ。

有線であることから、GPSや着陸用の装備が不要(紐を引っ張って回収できる)なので、カメラへの給電をしながらも15分間バッテリーを持たせることもできるそうです。

折りたたむと円筒形のパッケージに小さく収まるのも考えられています。普段鞄に入れておけることで使いたくなった時にすぐに出せそう。

カメラ部分は別売、というか、他社製品のスポーツカメラ GoPro を買ってきて載せろ、ということのようです。

今回の製品には8mのケーブルがついてくるそうで、8メートル離れた空中からの自撮りは、せいぜい1,2メートルの自撮り棒とは異なる風景となることでしょう。

[更新 2022-11]

製品サイトもあり、YouTubeでも事例動画をいろいろ投稿しているようです。

これは消防署で使われている様子。どんな風に燃えているかが上空からリアルタイムでわかるのは良さそうですね。火災による気流とかの影響もある現場なのかな。

森林火災で使うとかニュース報道で使うとか、有線カメラドローンを出してみたらそちら方面に需要がありそう、ということになったんですね。

[更新ここまで]

クラウドファンディングサイトのIndiGogoで購入者を募っていて、早期申込者の割引価格が$249(2万7390円) から始まって、一般販売予定の定価が$500(5万5000円) のところ、$349(3万8390円) 以下で入手できるようです。クラウドファンディングなので製品が届くまで安心はできませんが。

Fotokite Pro という上位機種もあり、こちらはケーブル経由での給電や、リアルタイムでの手元での動画の取得にも対応しています。そのままネットにライブ中継するのも考えられるとか。無線でHD画像をリアルタイム受信するのはうまくいかない環境も多いでしょうから、ケーブルでつながっているというのを制約ではなく優位点としてうまく活用しているといえます。

via The Verge