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ネットのマーケティング

YouTubeなどの動画を最大8倍速で見られるminiのChrome拡張

BMWの自動車ブランド mini が、ブラジルでChrome拡張を使ったプロモーションをしています。

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動画の左上に mini のロゴが出て、Sキーを押すと赤く光ります。Sキーが「アクセル」ということになっていて、これを押し続けると、車のエンジン音が上がると共に、見ている動画がどんどん早送りになります。押しっぱなしだと1分を7.15秒で飛ばせます。

mini-fast-forward-on-youtube

元の動画の音はまったく聴こえず、エンジン音が大きくなるだけなので、動画を時短で観るというような実用性はありません。YouTube だけでなく Facebook や Netflix の動画にも対応しているのは、うれしい人もいるかもしれません。

mini が作ったということで、mini ユーザーやブランドのファン向けのお遊び拡張機能ではありますが、車の宣伝で、Chrome拡張を作って配布するプロモーションなんてのが成立するんですね。

拡張機能の説明では、

結局のところ、MiniクーパーS で急げば、大事なところへすぐに行けるのです。

と書いてあります。車の速さのイメージを演出するのに、速くするツールを配った、と。

via The Next Web

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ネットの事件 炎上

Amazonドラマ「高い城の男」の枢軸旗地下鉄ジャック広告が物議を醸す

架空歴史SFの傑作「高い城の男(The Man in the High Castle)」が、アマゾン社によりドラマ化され配信開始されています。アマゾンがニューヨークの地下鉄で実施しているそのドラマの公共交通広告が、リアルすぎて炎上しているそうです。

1962年に出版されたフィリップ・K・ディックの原作小説は、第二次世界大戦に枢軸陣営が勝利した(!)世界を描いています。そこでのアメリカは、大西洋側をナチスドイツに、太平洋側を大日本帝国に占領され、その秩序の下で我々の知る史実を裏返したような暮らしをしています。

日本や日本人に対する描写も興味深いSFで、小説もおすすめです。

ドラマのほうも原作に沿って制作されているようで、シーズン1の3話から10話までが、先日11月20日にAmazonビデオ上で公開されています。残念ながら日本からの視聴はブロックされていますが。

[更新 2022-08] 英語で最初に出た時は日本国内からは観られない状態でしたが、今は日本語版も作られて、Amazon で視聴できるようになっています。

本編はブロックされていますが、YouTubeでの予告編等は日本からでも見ることができます。「ドイツと日本が勝っていたらこうなっていたかも」というお話が映像化されて見られるインパクトはすごいです。

[更新 2022-08] YouTube での当初の予告編は非公開となっていました( URL https://www.youtube.com/watch?v=e9LKv_r5mxU )。今観られるものにリンクを差し替えます。

アマゾン社は、その異様な世界観をニューヨークの地下鉄に持ち込んで、車両ジャックのプロモーションを開始していました。地下鉄の車内を、ドイツ支配下のアメリカの旗や、日本支配下のアメリカの旗で占拠しています。

場所は、グランド・セントラル駅とタイムズスクエア駅を結ぶ、42番ストリート・シャトル。ニューヨーク地下鉄で最も短い900メートルの路線です。

ドラマの中では頻繁に出てきてギョッとする鉤十字マークはさすがに使われていませんが、ドイツの鉄十字の鷲や日本の旭日旗にアメリカ合衆国の旗をミックスしたような意匠が、座席を覆っています。

この広告キャンペーンを請け負ったニューヨーク市都市交通局(MTA)は、政府系機関なので「人々がどう感じるか、だけで広告を許可したり拒否したりはできない。受付のルールには違反していない」と回答しつつも、反応を受けてアマゾンが広告を取り下げるようだ、と語ったそうですが、続報では、アマゾン側から広告を止めるという動きは出ていない、とも伝えられています

ニューヨーク市長も「無責任で不快だ」とコメントし、広告の取り下げを求めたそうです。

広告自体はテレビニュースなど多数のメディアに取り上げられて拡散したそうで、既にアマゾンとしては大きなプロモーションになっているようですが。

原作小説も、見てませんが今回のドラマも、別にナチスドイツや大日本帝国を礼賛してるようなものではないはずで、むしろifの世界の圧政や息苦しさを広告で表現しようとしたものだとは思いますが、いろいろな人が見ることを思うと、公共交通機関でこういう世界観を再現することにはリスクがあるのですね。

via Variety

[追記 2016-12-13] 日本のAmazonでも吹き替え版が公開されました。

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Android

Androidの「今週の無料アプリ」第2弾はヘアカット体験アプリ。300円のアプリが無料に

先週突然始まった、Google Play での This Week Free App (今週の無料アプリ)ですが、2週目になって別のアプリが無料提供されています。

2週目に無料で入手できるAndroidアプリは、ヘアサロンの美容師を体験できる子供向けの職業体験アプリ Toca Hair Salon 2

普通にアプリの提供ページを直接開くと、通常価格300円(3ドル)(実際にはドル建ての価格をその時のGoogle Play内部のレートで円に変換した金額)のままですが、

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「アプリ」から「ファミリー」カテゴリーのトップへ行き、「今週の無料アプリ」のバナーをクリックすると、0円(0ドル)インストールのダイアログが出てきます。

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ここでアプリの紹介やレビューが読めないのは先週と同じ。インストール前に詳細を確認したければ、一旦アプリの単独ページを見に行く必要があります。

先週の無料アプリ Daniel Tiger Grr-ific Feelings はすべて英語でしたが、今週の Toca Hair Salon 2 は日本語も対応していて日本語のレビューもたくさん付いているアプリです。

Google社からの公式のアナウンスが無かったため、先週の時点ではこの「今週の無料アプリ」が本当に毎週続いて出てくるのか不明でしたが、どうやら続くようですね。また、1,2週とも「ファミリー」セクションで出てきたため、全ジャンルでのプロモーションではなく家族向け・子供向けのアプリのみのプロモーションなのかもしれません。

うちはちょうど小さな子供がタブレットを活用しているので、毎週有料のファミリーアプリが無料で入手できるのはとてもありがたいですが。

それがGoogle社の狙いでしょうけれど、週明けにGoogle Playをチェックするのが習慣になりそうです。