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技術

AI生成の実在しない人物を角膜への反射光で判定する論文

GANによる存在しない架空の人物の画像生成、どうみても本物の顔写真と区別がつかないものもできるようになりましたが、そんな合成顔を見分けるための研究というのもされているようです。

こちらは両目の瞳孔に反射した光のパターンを左右で比べて、両目のパターンが大きく異なる場合はAIによる生成顔だと判定できるとした成果。

片目をつむっている顔は判定できないとか、両目から等しく光源が見えるような状況でなければ誤判定が起こるとか、制限もあるようです。それはそうかという感じ。また、免許証の写真ぐらいの解像度で紙に印刷されてしまえば、このような判定法は適用できなさそうにも思えます。

そしてもちろん、この研究は「今の」GAN生成顔を検出できるというものでしかなく、今後のAIによる顔画像生成は双眸の反射を考慮したものになっていくのでしょうね。

via TheNextWeb

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fun

ベルリンの壁 – 同じ場所で壁有りと壁無しを並べた写真集

ベルリン・モルゲンポストの壁のあるベルリンとないベルリン、のページが面白かった。

ウェブサイトでよく見る、2つの写真を同じ場所に重ね合わせ、スライダーで見栄えを切り替えるという手法を使い、自分の手で切り替えながら見ることができます。

2019年の写真をスライドすると、

同じ場所を1981に撮影した写真が出てきます。

1989年11月9日にベルリンの壁は開放されたのですが、それ以前と昨年2019年の同じ場所の写真を並べています。

1981年というのは東側への旅行が制限つきながら緩和された年のようです。ベルリンの2つの時代の地図もスライダーで切り替えられるのですが、1981年版の地図では東ドイツ側にそもそも航空写真がなく、黒くなっていたりもしますね。

この地図上の数字のついた各地点で、両方の時代の写真を見ることができます。壁崩壊時の西ベルリン市長が、ブランデンブルク門の前で昔と同じポーズを取る写真なんかもあります。

via Maps Mania

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ネットのサービス

12 Sunsets – とある道路の1960年代から2007年までの風景を見られるサイト

Googleストリートビューは世界の多くの道路の景色を見ることができます。しかし、当然のことながらGoogleカーが走り回って撮影した以前の昔の光景を見ることはできません。

車に全周囲カメラを積んで撮影してまわる、という発想が新しいのだから、それより前のデータが無いのは当たり前ですね。ストリートビュー的なものを時代を遡って作るのは不可能に思えます。

しかし、カメラでアメリカの特定の道路から見える風景を撮り続けている人がいれば話は別。この道路に限定されてはいますが、アメリカ、ロサンゼルスのサンセット大通りからみた風景をストリートビュー的に再現する 12 Sunsets はそんなサイトです。

サイトは1965年から2010年までサンセット大通りを撮り続けた芸術家エド・ルシェ(Ed Ruscha)氏の写真をGetty社がまとめたものです。

サンセット大通りは全長35kmある、ロサンゼルスを象徴する道路だそうです。35kmもあると、残っている写真といっても何から何まであるわけではなく、時代によって景色のある個所無い箇所は穴あき状態になっています。

それでも、同じ場所の複数の写真を並べてみられる箇所もあり、変化が面白いです。建物は10年ぐらいではそれほど変わっていなくても、店の業種や看板が変わっていたり、走っている車の形も多少は違いますね。

集めて分類して配置する作業はたいへんだと思いますが、もしかしたら昭和の東京などでも、これに近いものが作れたりするのかもしれません。もしあればぜひ遊んでみたくなります。

逆に考えれば、Googleはサービス開始からの画像を持っているでしょうから、これから先はこのような暦年の光景がいつでも見られるようになるということでしょうね。

via Maps Mania