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初代ポケモンNPCの「たんパン…」が翻訳のせいで英語memeになっていた

日本版オリジナルのセリフでは特に引っ掛かることもない普通の会話が、ちょっとした雑な英訳のせいで妙に印象深いセリフとなり、英語圏では“I like Shorts!”(ショーツ大好き!)というmemeになっているそうです。

1996年、ゲームボーイ用に発売されたポケットモンスター赤・緑で出てきたNPC(Non-player character)のセリフは

たんパン うごき やすくって いいぜ! おまえも はけば?

これが、英語版では以下のようになっていたそうです

Hi! I like shorts! They’re comfy and easy to ware!

この英語版の文章を試しにGoogle翻訳してみると、

やあ! ショートパンツが好き! 彼らは快適で着やすいです!

意味の上ではオリジナルの日本語版でそんなに違うことは言ってないと思うのですが、「shorts がコンテキストによっては下着の意味になることもある」「comfortable を崩した comfy というカジュアルな単語を使っている 」ところがネイティブには引っ掛かったそうです。

また、日本語版ではこのNPCの名前は「たんパンこぞう」で、たんパンこぞうという名前のキャラクターがたんパンの良さについて語るのは、まだ文脈としてつながっています。

しかし、英語版ではキャラクターの名前が “Youngster”(子ども/若者) に変わっていて、そのへんの子ども/若者が突然(下着の方かもしれない)ショーツについてくだけた口調で熱心に語ってくる = 頭がおかしいキャラクターに絡まれしまった、という印象を持たせたことで、「なんか変だ」となり、そのおかしさが共有されてネットミームになった、ということらしいです。

英語のネットミーム情報と言えばここ、のKnow Your Meme にも”I like shorts! They're comfy and easy to wear!“の項目があるし、”I like shorts!”で検索するとファンが描いたイラストなどが出てきます。

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ゲーム

Wikipediaスピードラン – ウィキペディアのリンクでゴールの単語を目指すゲーム

ウィキペディア・スピードランズ (Wikipedia Speedruns!)は、英語版Wikipeia に載っているスタートの単語から、与えられたゴールの単語まで何クリックでたどり着けるかというブラウザゲームです。

Wikipediaスピードランズのトップ

遊ぶモードは以下の5つ。

  • スタートとゴールをランダムに、あるいは自分で設定する Quick Play モード
  • 今日のお題 (登録してログインすると連勝記録が残ります)
  • 過去のお題を選べるトレーニングモード
  • 5カ所のチェックポイント(単語)を回るマラソンモード
  • 友達と遊べるパーティーモード (要ログイン)

ゲーム内で表示された Wikipedia のデータは本物を使っていますが、「曖昧さ回避」などいくつかのリンクは(別ジャンルに飛びやすくなるため?)取り除かれているそうです。

また、ブラウザの「戻る」やページ内検索は使うことができません。警告が出ました。

ルールをよく読まずページ内しようとしたら叱られてしまった

日本語で遊べたとしても難しそうで、英語で目的の単語への順路を見つけるのはたいへんです。

なんとかゴールまでたどり着いたら、何クリックで着いたか、かかった時間、どんな単語を順番にクリックしたかが表示されました。

スピードランやってみました。ゴールまで22クリック…

前に戻れないので、同じ単語に何回も戻ってきていますね。

チュートリアルでは人名から人名へのお題が出ていますが、たとえば”USA”など大きな概念に一旦たどり着くことで、そこからの移動の自由度が高まってうまくいきやすいとのことでした。

Python で書かれたソースコードも公開されています。改造して日本語版を作ることもできるかもしれませんね。

ソルバー

実は Wikipedia上での単語間のリンクを探すサービスというのがいくつも存在し、これを使ってしまうと最短のパスがいくつも見つかったりします。Wordleなどと同じで、他の道具を使えばチートはできますが、この手のゲームでチートしても仕方がないですよね。Wikipediaの迷宮をどうしても抜けられなくなったときは、次の一手のヒントを見るとかに使えますね。

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ゲーム

Windowsのファイルコピーダイアログで月面着陸ゲーム

Copy Dialog Lunar Lander は、Windowsのファイルコピーを待っている間に、レトロゲームの名作Lunar lander(月面着陸)を遊べるです。そこで遊ぶ?

ファイルコピーダイアログで Lunar lander ゲームを遊んでいる様子

ゲームの目的は、慣性が効いている月着陸船から燃料を噴射し、うまくバランスを取りながら月の表面に軟着陸すること。

これを Windows のファイル・フォルダーをコピーした時の例のグラフ表示ダイアログ内で遊ぶわけですが、ファイルの転送状況の経過によって地面の形が決まるため、コピーしているファイルやコピー先の状況によって難易度が変わるというわけです。

安定して同じぐらいの転送量が続いていれば、着陸しやすい平らな月面ができるし、不安定なコネクタやVPNなどを使ってコピーすると起伏の激しい月面になるので着陸するのも難しくなります。

# ぜひ遊んでみたかったのですが、自分の環境(Windows 10 sandbox)では起動時にタスクトレイのアイコンが出るものの、アイコンを触るとプロセスが落ちてしまうようで… サンドボックス環境で中のセキュリティは緩めにしても解決せず。

ゲームのカラースタイルは、Windows のファイルダイアログなので当たり前ですがWindows のコントロールパネルからカスタマイズできます。[簡単操作]-[ハイコントラスト]でハイコントラストモードにして、「ハイパーリンク」と「選択されたテキスト」の項目を変えることで、デフォルトの黄緑だけでなく赤い大地の火星着陸なども作れてしまうのですね。

ファイルコピー中の待ち時間にゲームというアイデア、実は初出ではなく、たとえば80年代のグラフィックに強い Amiga にTetra Copy というコピー中にテトリスができるコピーツールが存在したそうです。(動画)

via reddit