カテゴリー
英語学習

Phraisely – 文章を表すような英単語を探せる検索サービス

Phraisely は、英文や英語のフレーズを与えて検索すると、その文章が示しているような状況を表す英単語を見つけてくれるという検索サービスです。

Phraisely で文章からマッチする英単語を検索してみた結果

登録しなくても1回試すことができるようです。寂しそうな状況を書いたフレーズを入れてみると、isolation(孤立)、desolation(荒廃)、seclusion(隔絶)などの単語がこの場合は8個出てきました。

類似の単語を探すということだとシソーラスにも似ていますが、特にこれという単語が出てこない時にフレーズから検索できるのは、語彙が少なかったり単語をしっかり覚えていなかったりする英語学習者にもいいかもしれません。出てきた知らなかった単語を新たに調べて知識を増やすことにもつながります。

会員登録で月10回の検索まで無料、1日有効1000回の検索が$0.99(円)、30日間有効1万回検索が$6.99(660円) というフリーミアムスタイル。

このような検索を頻繁に必要とする作業がどんなものかはちょっと想像がつきませんが、これがはまる仕事の人もいるかもしれません。

via reddit/programming

カテゴリー
ネットのサービス

Parsnip – 料理サイト+技術ツリー

Parsnip という料理アプリは、料理の作り方を「学習」できる点で他の料理レシピサービスと差別化している、と主張しています。

スマートフォンに入れて使ってみると、料理のレベルを訊かれ、作りたい料理を選ばさせられ、その料理の食材の店頭での選び方や部位の名前、生産方式や輸送方式、保管方法や評判の良い産地、切り方や捨て方、もちろん調理方法も、などなどについてクイズが始まりました。

Parsnipアプリでは食材に関する知識クイズなどを通して料理の学習ができる

料理に必要な知識をクイズに答えて確認しないと先に進めないようで、確かに学習アプリでありただのレシピサイトではありません。答えを間違えた時にも間違いに応じた説明文や写真が出てくるため、一つの料理、それに使われる材料や手法、に問題と解答、解説があるなら大量のコンテンツとなり、あらゆる料理のレシピではなくアプリが提示してきた料理から学びたいものを選ぶ方式だったのは、レシピの数が限定されているのかもしれません。

また、最終的な知りたい「レシピ」はクイズを全部解かないとロックされて出てこないようです。これレシピを見る前に小一時間クイズを解かないといけないのかしら。

料理の技術ツリー

その Parsnip が、まだ実装できてはいないけど現在開発中、と公式ブログで紹介しているのが、いわゆる「技術ツリー」を料理の世界に適用するというアイデア。

技術ツリーの元ネタは名作シミュレーションゲーム「シビライゼーション」ではないかと思われますが、このゲームでプレイヤーは文明を古代から現代・未来まで進化させていく中で、技術を獲得していきます。その時に、「内燃機関と鉄鋼の技術を持っていると自動車を発明できる」「神秘主義と数学を持っていると天文学を獲得できる」と言った風に、ある技術の実現のために必要な前提技術をすべて所有している必要があります。

この必要条件を矢印でつなげ合わせることで、高度で複雑な技術のために必要な前提技術が枝分かれしていき、多数の基本的な技術の組み合わせに分解できる、という図を作れます。これが技術ツリー。

シビライゼーションのオープンソース・クローン Freeciv の技術ツリー (GPL)

そして、ソフトウェアエンジニアが自分のキャリアプランを立てたり、「フルスタックエンジニアになりたい」など多数の分野を知っていないと成れない目標を立てたりする際に何をどういう順番に勉強していくと目標へたどり着けるか、という道程を示すものとして、技術や知識の依存関係が技術ツリーとしてまとめられ、いくつも公開されています。

たとえば、この手の技術ツリーをバックエンド開発者になるためのロードマップなどで見つけることができます。

roadmap.sh では様々なソフトウェア分野の技術ツリーが公開され、オープンソースで作者と貢献者たちによって更新されています。

Parsnip のアイデアはこの要素技術の依存関係のツリーを料理の学習に適用しようというもの。

Parsnip が開発中の料理の「技術ツリー」のグラフ

この例だと、スクランブルエッグを作るには「卵の知識」「コンロの知識」「食材の安全性」の知識が必要で、シュリンプ・タコスを作るには「エビの知識」「エビの調理法」「食材の安全性」の知識が必要。「食材の安全性」はどちらの料理にも必要。ということでしょう。

学びたい料理に対してそれに必要な要素技術が何かが分解されていて、ある技術や知識にはさらにそれらの前提となる技術や知識が必要というツリーになっていれば、目標となる料理に対して何をどんな順番で勉強していけばいいかがわかるわけですね。

あるいは、個別の要素技術をある程度学んだ状態で、「今の自分の調理技術の組み合わせで作れるレシピを検索」とかもできるようになりそうです。

また、現在の Parsnip は料理の種類がサービス提供のものに限定されていますが、料理と必要な技術のツリーが作れれば、自前でレシピデータを全部揃えなくても、外部のレシピに対して(自然言語の解析によって)必要な技術ツリーを作って提案することもできるだろう、と公式ブログでは述べています。

技術ツリーをIT技術の取得以外に使うというアイデアは外国語学習アプリの Duolingo を見て思いついたそうです。他にも技術ツリーの考えを持ち込めるサービスの分野があるかもしれないですね。

Show HN: Parsnip – Duolingo for Cooking | Hacker News

カテゴリー
データ可視化

Notable people – 有名人を出身地で世界地図にマップしたwebサービス

Notable people(著名な人々)は、Wikipedia や Wikipedia に載っている有名人を整理した巨大なデータベースの情報から、有名人の名前と出生地を地図の上に表示させるというwebサービスです。

大きな範囲では超有名人の名前しか表示されませんが、拡大していくといろいろな有名人の名前が出てきます。

この三人は海外でも結構有名かもしれませんね。

文化 / 発見と科学 / 指導者 / スポーツとゲーム 、で選択するとそのカテゴリーの人名だけを絞り込んで表示させることもできます。

地図上で名前をクリックしていくと、Wikidata のページに飛ぶのでその “place of birth” の項目から実際にプロットされた地名がわかります。

Wikipedia の出生地情報は市町村レベルが多いようで、どうも同じ地名で一番有名な人しか表示されないようです。藤子不二雄A先生は表示されるのにF先生が出ないのはなんでだ、と思ったら、滝田洋二郎監督の方が notably rank (有名ランク)が高いためそちらが表示されているようです。データの説明には「異なるジャンルの有名人をランクで単純比較するべきではない」とあるので、市町村などの単位でどの有名人が出るかはその有名人のカテゴリーなどにも影響されてそうです。