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ジェネレーター ツール

Facitars! – アバターアイコン生成ライブラリ

Facitars! は、一定のトーンに沿った形で与えたシードからランダムなアバターアイコンを生成してくれるライブラリです。

Facitars! のサンプルコードで生成したランダムなアバター群

アカウント名やメールアドレスをシードにすることで、他のユーザーと形や色が同じにならないユニークなアイコンをユーザーごとに自動で作れるため、会員登録制のwebサービスのデフォルトアイコンなどに使えそうです。

HTMLページに埋め込んだJavaScript から呼び出すことも、サーバーサイドから呼んで画像を作ることもできるオープンソースのライブラリの形式で提供されています。実際に作ってみました。

Facitars! で自分のアカウント名などをシードに作成したアバターアイコン

ユーザー登録サービスでも自分のアイコンを登録する手間は面倒と感じる人が多いようで、ユーザーが並んでいるコメント欄などでもデフォルトのアイコンが並ぶばかり、というサービスもありますね。こういったライブラリを使ってデフォルトアイコンでも個人別に違ったものにすることはいい対策かなと思います。

同様のアバタージェネレーターとしてはたとえばBoring Avatarsなどもあります。こちらはカワイイ系のアイコンを生成できますが、色のバリエーションは手動で与えるタイプのようです。

via reddit

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調査ツール

Maigret – アカウント名から各種サービス上のプロフィールを串刺しで調査するツール

soxoj/maigret(メグレ)は、SNSなどユーザー登録ができるサービス群に対し、アカウント名からユーザーページを調査するというツールです。

たとえば @akky というアカウント名があった場合に、twitter や Instagram などメジャーなSNSから、reddit などの掲示板、ブログや趣味のサービスなど大量のサービスについて、それぞれのユーザー akky のページの情報をスクレイプしてレポートを作ってくれます。

動かしてみた様子がこれ。

Maigret でユーザー名 akky を調査した際の結果(一部)

調査の可能なwebサービスは約2500個、Alexaで人気の高い順に個数を指定して調べさせたりもできます。

各サービスのユーザープロフィールページをチェックしにいくということは、ユーザーページのURLパターンを持っているということ。そのデータは data.json というファイルにあり、今登録されていないwebサービスの情報を追加依頼することもできます。

もともと Sherlock という先行ツールがあり、Maigret はそこからフォークして対応サイトを増やしたりしているようです。命名はシャーロックからフォークしたメグレ、というわけですね。シャーロックの対応サイトが500個ほどなのに対して、2500個のサイトのデータを持っているのは頑張っているのではないでしょうか。

とあるサービスのアカウント名から、他のサービスでどんな活動をしているか調べるのを補助するツールということで、他人が望んでいないプライバシーの紐づけにつながる点で警戒する人もいるでしょう。

また、たまたま同じユーザー名を別のサービスで使っている人たちが、誤って同一人物とされ、その間違いから誤情報が生み出されることもあるかもしれません。よくある単純なユーザー名を持っていると、このあたりはハナから別のサービスで同じユーザー名が取れないのは当たり前で気にならないのですが、数字などを含めて長いユーザー名を色々なサービスで使っている人はサービス間での紐づけがされうることに注意すべきかもしれません。

via Hacker News

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ツール

Unblah – ビデオ会議で話し過ぎてますよ、と注意してくれるアプリ

プロダクトマネージャーでソフトウェア開発者である話好きのアレクシスさん(Alexis)が、オンライン会議でひたすら話し倒してしまうというご自身のために開発したのが Unblah というMacOS のアプリケーション。

Unblahアプリで自分の会話が続いている時の表示

Zoomなどで会議している時にこのアプリを起動しておくと、自分が話を続けている間に円グラフのようなタイマーがあなたの話続けている時間を可視化してくれます。

このタイマーは話し続けるほどに赤味を増していきます。一周した時にはもう真っ赤。それを見ることで、「ちょっと話し過ぎたかな」「相手にボールを渡さないと」と気づくことができる、というわけです。

アプリはスタンドアロンで小さく(bloat-free)、マイク入力だけを監視しているそうです。もちろん内容をインターネットに送ったりはせず、どちらが話しているかというアプリの動作に必要な解析を行った数ミリ秒の後にはデータは廃棄しているということ。

「自分のために作った」アプリは無料で使え、別途有料プランがあるとかでもないそう。ユーザー登録等も不要、オンライン会議アプリへの対応も、マイク入力を見ているだけなのでどんな会議アプリでも動くし、なんならMacの近くでオフラインで会議してる時でも使えるのかもしれません。

「一方的に話し過ぎて会議をおかしくしてしまう」ほどの話好きというのもすごいですが、そこまででなくても「話し過ぎる」「話さなさすぎる」という傾向のある人はいるでしょう。このアプリは単機能で完結にまとまっていますが、オンライン会議アプリが補助的な機能としてこういうデータ分析をして教えてくれるのも良さそうですね。

アレクシスさんの開発目的のように、自分の会話状態を自分でチェックする、ぐらいが一番よくて、これを社員の監視とか会議への貢献度の測定とかに使うとかの方向に行かせると怖くなりそうでもありますが。

via Hacker News