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英語を読む速さを測ってくれるページ

アメリカの文房具販売チェーン Staples が公開している、英語を読む速度を計測してくれるサービスです。

reading-speed-test_001

「Start」ボタンを押して、表示された文章を読みます。読み終わったら「Finished!」ボタンを押し、出てきた指示に従うと、文章を読むスピードを測ってくれます。

reading-speed-result

こんな感じ。175単語/分ということで、8歳の子供よりちょっとだけ速い程度、13歳よりはずっと遅く、大人の平均からは30%遅いという判定が出ました。

大人の平均が300単語/分、速読者(speed reader)が1500単語/分、世界速読チャンピオンが4700単語/分だそうです。

さらに次に進むと、「戦争と平和」を読むのに55時間56分、「1984年」なら8時間28分、「嵐が丘」なら10時17分、など、有名な小説を読むのに掛かるだろう時間を見積もってくれます。

via This Reading Test Compares Your Speed With The US National Average

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海外英語ITブログの日本版・日本語版

7年前の2006年に、海外の有名テックブログとその日本語版の対応表というのを作ったことがありました。

先日、英語テックメディアの中では一番好きな ReadWrite というITブログの日本語版が開設されたこともあるので、その紹介とあわせて、翻訳されている英語圏のITブログを7年ぶりにまとめてみます。

本家 日本版・日本語版 カテゴリー
Huffington Post ハフィントンポスト 政治・よろず
TechCrunch テッククランチ 業界ニュース
ReadWrite ReadWrite.jp 業界ニュース
Engadget エンガジェット ガジェット
GIZMODO ギズモード ガジェット
Kotaku Kotaku Japan ゲーム・日本
Make: Magazine Make:Japan 電子工作
lifehacker ライフハッカー[日本版] ライフハック
The Blog Herald ブログヘラルド ブログ論/tips
designboom 世界のデザインニュース デザイン
infoQ infoQ 日本 ソフトウェア開発

ReadWrite は、ReadWriteWebという名前だった時に、一度CNET Japanによって記事の翻訳が出されていたことがあります。最後の翻訳が2009年で、その後は止まってしまっていますね。ですので今回は2度目のチャレンジということになります。

Mashableは、TechCrunchと並び立つ人気の巨大ITブログなのですが、日本語版が無いせいで日本での知名度はあまりありません。The Bridge(旧Startup Dating)が記事を選んで翻訳しており、そのおかげで過去の記事の一部は日本語で読むことができます

なお、上の一覧の中には、英語版の記事の翻訳ばかりを載せているところもあれば、英語版の記事の翻訳+日本の独自記事というメディア、日本の独自記事が中心でたまに本家の翻訳記事というメディアもあります。また、翻訳者への報酬も掛かるでしょうし、すべての記事を翻訳しているようなところはないでしょう。一部の記事や日本でも注目されている・読まれるトピックの記事だけが訳されていると思っておくのがいいと思います。

なんにしても、英語の情報を日本語で読めるというのは楽でいいです。運営はたいへんでしょうが続けていってほしいですね。

英語の勉強にも

日本語版があると、日本語記事とオリジナル記事を並べて読むことができますね。これは英語を読むための良い訓練になると思います。なにしろ、わからない部分があれば同じ記事の日本語訳に答えが書いてありますから。

他にもあれば教えてください

同様の翻訳ITブログは上記以外にもありそうなので、コメントやTwitter @akky で教えていただければ反映させていきたいと思います。

[更新] infoQを追加しました via @kaorun

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joblint – 英語の求人表現をチェックしてくれるツール

joblint は、求人募集の文面に問題がないかを確認するためのプログラムです。

英語の人材募集の文面を書いた後でこのツールにかけると、以下のような「間違い」を検出し、指摘してくれます。

joblint-sample

上のサンプルのように、検出された様々な問題点は、4つのカテゴリー「文化的な問題」「現実性の問題」「採用者の問題」「技術的な問題」に分類され、点数づけられます。

チェック項目

joblintのソースを読んで、どんな内容がチェックされているのかを見てみました。引用は、その項目が検出された際にツールが表示するメッセージを訳したものです。

見せ掛けの利益

“beer(ビール)”, “ピザ”, “foosball(サッカーゲーム台)”, “卓球台”, “プレイステーション”, “Xbox”など

「ビールの詰まった冷蔵庫やビリヤード台は、それ自体は問題ではありません。しかし、求人票にそれらが載っていることは、多くの場合その会社で働くことの真の利益が少ないことをゴマかす手段になっています」

「ブラザー」文化

“bro”, “dude”, “skillz” のような、ターゲットを狭める単語の利用

下品な言葉

“bloody”, “bugger”, “fuck”, “shit”など

「職場でこれらの言葉を使うのはありかもしれませんが、求人票に書くのはプロフェッショナルではないですね」

バブリーな職種

“guru(導師)”, “ninja(忍者)”, “superstar(スーパースター)” といった職種・肩書きの募集

「技術者を忍者その他になぞらえることは、尊敬やプロフェッショナリズムの欠如を示しています」

あっちの人たちは忍者好きですねえ。

ビジョナリー

“blue sky(青空)”, “enlightening(啓蒙的な)”, “greenfield(緑の野原=未開発の場所)”, “paradigm(パラダイム)”, “productize(プロダクト化)”, “synergy(シナジー)”, “visionary(ビジョナリー)”

「(社長や株主といった)非技術者がこの求人票を書いていることを示しています。地に着いた、普通の英語で説明しましょう。」

競争的な環境

“competitive(競争的な)”, “cutting edge(最先端)”, “fail(失敗)”, “the best(ベスト)”, “win(勝利)”

「競争は健康的ではありますが、過度に競争的な環境は、多くの人にとって重圧となります。仕事外のもっと大切な人たち-家族とか-を排除することにもなりかねません」

過度な期待

“hit the ground running(すぐに取り組む)”, “juggle(ジャグリングをする=訳注:いくつもの仕事を器用にこなす)”, “tight deadline(厳しい締め切り)”

「これらの単語が指すのは、この募集文を書いている人が、新しく参加した人は職場に慣れるまでに時間と努力が必要だということをわかっていないということです」

性別の記述

“boy(男の子)”, “chick(かわいこちゃん)”, “dude(野郎)”, “gentleman(紳士)”, “girl(女の子)”, “sister(姉妹)”, “woman(女性)”などいろいろ

「求人票に性別を指す単語を入れることは、応募者の数を減らしてしまうだけでなく、多くの場合差別にあたり、法的な問題を引き起こす可能性があります」

男性/女性代名詞

“she”, “her”か”he”, “his”, “him”の一方が偏って出ている

「男性代名詞ばかり、あるいは女性代名詞ばかり出てきているとしたら、書き手は特定の性を差別しています。”they”, “them”を使うなど見直しましょう」

ヒゲ

“beared(ヒゲ面の)”, “grizzled(白髪まじりの)”

男性エンジニアのみ募集しているということになります

白髪は必ずしも言えないんじゃ。

セクシャルな単語

“sexy(セクシーな)”, “hawt(魅力的な)”, “phat(いかした)”

募集要項を書いてる人が、良いコードとは何かを定義できなかったり、何を書いてるのかわからないときに、こういった単語は頻出します。馴れ馴れしさをも表すでしょう。

レガシーな技術

“cobol”, “cvs/rcs”, “frontpage”, “visual basic 6”, “vbscript”

「レガシーな技術の表記は興味を持つ人を激減させます。たまに本当にそれらの技術が必要な時もあるでしょうが、非常に古い技術を求人票に載せることは、会社として先に進む気がないとか、社員のキャリア開発に投資する気が無いとも取られます」

開発環境

“eclipse”, “emacs”, “vim”, “dreamweaver”, “netbeans”, “sublime text”, “visual studio”など

「特定の開発環境でなければ作れないものを作っているのでない限り、開発者が何を使ってコードを書くかは問題ではありません。開発者は一番慣れているツールでこそ実力を発揮するのです。」

略語の展開

“カスケーディングスタイルシート”, “ハイパーテキストマークアップランゲージ”

「技術者はそれらの略語をよく知っています。展開して書くと、あなたが技術に明るくないことがばれてしまいます。」

JavaScript

「JavaScript は一つの単語です。javascriptsでもないしjava scriptでもありません」

Ruby On Rail

「Ruby On Railsは複数形です。レールは複数はあるんです」

オープンソースで提供

ちなみに、このツールは node.js で書かれてオープンソースとしてGitHubで提供されています

…という提供の方法が、もうかなり一般向けではないですね。求人側の人事部が自分たちの募集を確認するというよりも、その求人に応募する方のエンジニアに対するアドバイス的なツールだと考えているのかもしれません。

アメリカ的な採用のべき・べからずの参考に

日本とアメリカでは求人票に書いて良いこと・悪いことのルールがまったく異なります。年齢差別・人種差別・性差別などいろいろな差別に関して、日本の方が規制が少なかったり、たとえルールがあるものに関しても運用がザルだったりしする印象があります。

そんな日本の企業や人事担当者が日本と同じノリで募集文面を書き、単純に翻訳させてアメリカで募集を掛けたら、問題となったり、そこまでいかなくても見た人が不快に感じて募集が来なかったり、ということは実際に起こっていても不思議はありません。

ジョークツールとして作られている部分もあるとは思いますが、こういった単純なツールですら機械的に問題点がいろいろ指摘されるようであれば、単に英語ができる人、あるいは自称英語ができる人に任せるのはやめて、現地での求人のやり方を知っている人に依頼するようにすべきかもしれないですね。

via Hacker News