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ツイッターはなぜ日本でそんなに流行っているのか – Wall Street JournalのJapan Realtimeに寄せたコメントの補足

ウォールストリートジャーナルのオンライン版が、日本のトピックを扱うJapan Realtimeというコーナーを6月上旬から始めています。
このコーナー、日本のいろいろなニュースを英語で書かれていて面白いのですが、そこで1日に出たJapan, Champion At World Cup Tweeting(日本、W杯ツイートでチャンピオン)という記事の中で、コメントをさせていただきました。
記事は、ワールドカップ日本代表に関するツイッターの数が、秒あたりのつぶやき数でこれまでの記録を破ったことを受けて、ツイッターが世界の他の国よりも日本で受け入れられているようだということを伝えています。
今回は「日本の情報技術(IT)業界を英語で海外に紹介するブログAsiajinの代表」ということで質問を受けました。アジアジンの宣伝にもなるのでありがたいことです。
質問の内容は「どうしてツイッターはそんなに日本で流行しているのか?」というもの。
面白みがない回答だと思われたのか記事では取り上げられなかったのですが、僕が思う一番の理由は「日本ではFacebookが弱いから」だと答えました。世界の他の国では、ツイッターをやりそうな人とフェースブックをやりそうな人に分かれている部分で、日本は両方の層がツイッターに殺到したのでは、という意味でです。
最近は考えを少し変えたようですが、フェースブックはアメリカでのツイッターブームで利用者がどんどん増え、テレビ等でもツイッターの話が出てくるようになった頃から、ツイッターのことをかなり脅威と意識しており、ステータス情報の表示やそのデザインなどいろいろな面でツイッターに対抗しようとしてきました。
「Facebookがツイッターに流れそうになったユーザーを取り戻そうといろいろやっていたのに対して、日本では直接ツイッターの対抗になるようなサービスがなかった」「ミクシィを始め、各社マイクロブログを自社サービス内でも揃えているけれど、ツイッター的な機能を全体のメインに据えようとするところはなかった」「そのため、ツイッターのツイッター的なサービスに魅力を感じたユーザーは、他に有力な選択肢もなかった」というのが僕の論旨です。
海外の人、特にヨーロッパ語圏からの人と話す時になかなか分かってもらえないのが、日本ではFacebookが影響力を持ってないことです。アメリカ等では、何をするにしてもFacebookを意識したり、Facebookとの連携機能を入れたりというのを考えるようですが。
その他に理由は考えらえないか、と尋ねられたので、つぶやきは独り言みたいなもので読まなくても返事しなくてもかまわない、という考え方が、ミクシィの足あとに象徴されるソーシャルネットワークの密な関係性に疲れたユーザーを引きつけたのかもしれませんね、と話したら、こちらの説が面白かったようで採用され、しかもミクシィ社にコメントを求められています。ミクシィの方は「サービスの性格が違う」とコメントされたようですが、上で書いたように僕もそれには同意してるんですよ。ミクシィはツイッターに対抗するというより日本のFacebookになろうとしている気がします。それがいいことかどうかはともかく。
あとは、Twitter本家のモバイルサイトがDocomoのケータイ(=日本のケータイの半分)で使えなかったことや、日本の携帯専用のモバイル版が出たこと、モバツイなどサードパーティーの携帯版も活発なこと、なども説明しました。また、フェースブックの話から「フェースブックは日本で伸びるか」ときかれたので、減ることは無いと思うけど大変じゃないかとも回答しました。

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ネットのマーケティング

MTVムービーアウォーズのツイッター可視化マッシュアップ

MTV Movie Awards 2010に関するツイッターのつぶやきを集めた、ソーシャルプロモーションが公開されていて、なかなか凝った作りになっています。
ハッシュタグをつけたつぶやきを集めて列挙するのは、TwitterFountainなどと変わらないのですが、 「今見てる」の対象が映画俳優・歌手などのぱっと画像を見てわかる有名人であることを活かして、その有名人の顔写真を多数のパネルを使ってクラウド状に表示したり、
Twittermtvawardsvisualization
ストライプ状にそれぞれのアーチストに対するつぶやきが流れていくように表示したりしています
Twittermtvawardsstripped
一個一個のパネルがひとつのつぶやきに対応してるというコンセプトで、顔をクリックすると個々のツイートを追うこともできます。
現在誰が多くつぶやかれているのか、というのも随時変化していって、つぶやかれている有名人ほど大きく、中央よりに表示されます。
右下のタイムラインをつまんで動かすと、中継の始まる前からの移り変わりも追うことができて、「あ、ここでこの人が登場したんだな」とわかります。
多数の有名人が登場する授賞式をウェブ上でも盛り上げようというときに、良くできた見せ方と仕組みだなあと感じました。
via Flowing Data

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ネットのサービス

近所に住んでるツイッターユーザーを探すサービスStreamdin

Streamd.inは、ツイッターユーザーやつぶやきにつけられた位置情報を使って、地図上で近くのユーザーを一覧したり、近くのつぶやきだけを並べてみるWebサービス。メニューは日本語化もされています。
Twitterstreamdin
ツイッターの公式検索でも、“near:地名 within:5km”などとすることで、ある地点から一定距離でつぶやかれたツイートを探すことはできます。
Twitterlocationsearch
via Digital Inspiration