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Link to Text Fragment – Googleによるウェブページの任意の場所をリンクできるブラウザ拡張

新しいLink to Text Fragment Google社自身によってリリースされた、ウェブサイトの好きな箇所をURL化して共有できるChrome拡張です。

拡張をインストールした状態でページ上のテキストを選択し、右クリックメニューを出すと、Copy Link to Selected Text (選択されたテキストへのリンクをコピー)というメニューが増えています。

ここでクリップボードに取得されたURLを Chrome ブラウザ上で開いてみると、

先ほどリンクを作成したwebページが開かれた上で、選択していた部分が黄色くハイライトされ、ページもそのハイライトされた部分までスクロールした状態で開かれます。

選択するテキストが短すぎると、URLが作れない、というエラーが出ます。

利用シーン

これまで、他人が作ったウェブサイトのURLを他の人と共有することはできても「この特定の部分を見せたい」というのは難しかったと思います。やるとすればページを開いた後にページ内検索で”○○○”を探して、とかでしょうか。

最新のブラウザとこの拡張を使えば、ページの特定の箇所をはっきりと示して共有できるため、長いページのある特定の箇所を素早く見てもらいたい、といった作業が効率化されるでしょう。

受ける側はブラウザが最新のバージョンであればこの拡張は不要です。Chrome を随時アップデートしている相手なら問題ないでしょう。

仕組み

Chrome バージョン80 から使えるようになった、Text URL Fragments の機能を使ったものだそうです。

コピーされたURLの後ろに、選択した文字列を含む文字列が追加されていますね。

日頃、チャットツールや社内のグループウェアなどでネット上のウェブページを紹介することが多い人などにとって、紹介の質が上がる良いツールなのではないかと思いました。

via The Verge

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ツール

skip-silence 動画の無音部分を早送りで飛ばすブラウザ拡張ツール

vantezzen/skip-silence を Chrome に入れて動画を再生すると、動画の無音部分を飛ばして視聴することができます。

この拡張を試すにあたって、音がない割合の多い動画ってなんだろうと考えました。まず思いついたのはオンラインの講義動画で、「じゃあこの問題を解いて。時間は5分」で5分間無音になるかと思ったら、YouTuber が「じゃあ解けるまで動画を止めて」って指示するみたいですね。なのであまり無音部分が無い。

能の動画。間のところがすっ飛ばされます。無音のところの進む速さはデフォルトで3倍ですが、最高5倍まで変えられます。

将棋なんかも生で観戦すると待ち時間が非常に多い印象がありますが、YouTube の動画を見ると大盤解説がずっと喋っていたりしますね。あと、指した時に必ずしも大きな音がなるとは限らない。

この拡張は audio/video タグで動画を見せているサイトで動くのですが、YouTube で使うと「Pre-buffering 機能が使えません」という警告が出ます。HTML5 の pre-buffering が使えるサイトの場合、動画の無音部分から有音部分に切り替わる箇所を先読みして、より正確に次の有音の初めから再生できるようです。

たとえば、CNN の動画は pre-buffering に対応していました。ニュース動画だとずっと喋りっぱなしだったりするのでツールの威力も今一つでしたが。

ほとんどが無音で、音がするときだけを観たい、となるとどういう状況で役立ちますかね。なんかはまる状況の人にはすごく役立つケースもありそうな。今はブラウザの機能だけでこれが実現できるんですね。

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情報共有ツール

Vidrio – 共有画面に話者を重ねて表示するオンライン・プレゼンテーションツール

Vidrio は、スクリーンキャストを「アイアンマン風(作者曰く)」にするツールです。

プログラミング解説などの動画をスクリーンキャストでおこなう際、話している人の表情が見えるといいですよね。従来の手法では上の図の右のように話者の枠を画面のどこかに出すものが多いかと思います。

Vidrio は、ウェブカムからの入力を任意の透明度でスクリーンに重ねて表示することで、スクリーンショット全体に話者の映像を被せての表示ができるようにしています。

映画「アイアンマン」の主人公トニー・スターク氏の使うUIを見て「これがほしい」と思ったのが開発の動機だそうで。映画はいろいろと未来的なUIが出てくるようですが、このあたりの表示の向こうに主人公が見える描写がそれでしょうかね。

画面上に表示しているので、その画面をそのまま中継できるYouTube や Zoom 等でそのまま使えるそうです。

作者のジム・フィッシャーさん自身が必要として作ったツールで、Go言語のガベージコレクションについて解説する動画などで実際にVidrioが使われたプレゼンテーションを見ることができます。

ツールは Mac 用のみ。Windows版は開発中で、リリースまでに数週間はかかりそうということ。

企業向け以外は現在ゼロ円と表示されていて、新型コロナウイルス対策でリモート勤務している人も無料で使えるということです。

顔が見える利点ということでは、リモートのペアプログラミングなどでも役に立つかもしれませんね。

via Product Hunt