カテゴリー
技術

書籍「エラーメッセージでググれ」「Stack Overflowからコピペ」

いつもの動物の写真の表紙なので、本当にオライリーが出してるのかと思いそうになりますが、ウェブに流れているパロディ表紙です。

“Googling the Error Message”(エラーメッセージをグーグル検索する)

出版社のところが “O RLY?”(Oh Really? 本当に?)となっています。

このツイートに対して、「こっちも忘れるなよ」と出されてるのがこちら

“Copying and Pasting from Stack Overflow”(スタック・オーバーフローからコピー&ペースト)

こちらの表紙は”O’Reilly”と書いてあってちょっとやりすぎ感がありますね。

エラーメッセージを検索するのはトラブルシューティングの基本中の基本だと思いますし、いろいろ調べてわからなかったら質問サイトで同じ問題に捕まっている人やそれへの回答を見つけるもの有用なのは間違いないので、パロディですが良いアドバイスですよね。

と思ったら、後者については表紙に触発されてタリク・アリさん(Tariq Ali, GitHub@tra38)が本文を書いちゃってます

そんなに長い電子書籍ではないですが、Stack Overflow などの質問サイトで回答されているコードを利用したい時のライセンスについて、著作権保護の対象外となる「コード片(snippets)」とCC-BY-SA 3.0で保護される「もっと大きなコード」について、この二つの間の境界は曖昧であることや、それぞれを製品等に組み込むとした時にどのようなライセンス上の問題が起こりうるか、安全側に倒したい際の手段(クリーンルーム手法)、などまでを解説しています。

Stack Overflow 上のコードが著作物とされるだけ長い場合でも、CC-BY-SA 3.0 から CC-BY-SA 4.0 への自動アップグレード経由で GPL 3.0 や Aertistic license として扱える、と書いてあり、そんなことになってたのか、と勉強になりました。

他にも、「オリジナルコードの作者への言及を消していい、あるいは消した方がいいのはどれぐらいコードを自分で書き変えた時か」とか「Stack Overflow に書いてあるコードをただ適当にコピーすることの危険性。複数の回答がある中で間違いや質の低いコードをいかに見分けるか」といった実践的なアドバイスがまとめられています。

カテゴリー
ネットの事件

GoogleのChromebook宣伝動画、YouTube にスパムとしてはねられる

ツイッターにおけるヘイトスピーチ投稿の規制や、プログラムによる自動的なスパム判定がニュースとなっていますね。

そんな中、同じくスパム投稿や違法コピー投稿がなかなかなくならない YouTube で、有名企業によるプロモーション動画が誤判定でスパム扱いされた、と TheNextWeb が伝えています

今回、スパム判定されてしまったのは、新しい Chromebook の宣伝動画(おそらく Pixelbook )、作ったのは Google 社です。YouTube を運営している会社ですね。自社サービスに自社動画がブロックされてしまったと。

スパム判定された状態の動画はすぐに撤回されてしまったようですが、消される前に Android 上の YouTube アプリで撮影された証拠動画というのがこちら

https://www.youtube.com/watch?v=iCWADyHh2-U

この動画はユーチューブのスパム・不正・詐欺行為に関するポリシーに違反したため削除されました

“This video has been removed for violating YouTube’s policy on spam, deceptive practices, and scams,”

ユーザー投稿がスパムや不正なものでないか、プログラムで機械的に判定するのがいかに困難か、という証拠のようにも思えます。

僕としては、「自社のアカウントは絶対スパム判定されないよう、特別扱いでホワイトリストに入っている」といった管理をしてないのはむしろ好感を持ちましたし、疑陽性で止められる経験によって機械学習等によるより正確なスパム判定をできるようにしなきゃ、と中の人も思ってるのではないかと思いました。

via TheNextWeb

カテゴリー
ネットの事件

Google Homeがディズニーの新作「美女と野獣」の頼まれない広告を流す

家庭用の音声アシスタントとしてAmazonエコーと競争中のGoogleホームですが、ユーザーが望んでもいない新作映画の宣伝を勝手に始められた、という話がネットに流れて問題となっているようです。

あるユーザーが撮影した動画がツイッターに上がっています。

「OKグーグル、今日の僕の予定は?」と語りかけると、時刻、天気予報、職場までの予想通勤時間、を話した後に、「ところで、ディズニー映画『美女と野獣』は本日公開です。今回は(父親の)モーリスではなくベルが発明家です…」から、ベルについてもっと知りたければ質問して、と続けています。

ユーザーがディズニーや美女と野獣について質問した結果話しているのではなく、今日の予定の後に勝手に宣伝を始めているように見えます。reddit では、これに不快感を覚えた人たちが議論しています。「Amazon Echo とどっちを買うべきかはっきりしてよかった」などというコメントもあります。

ITブログVentureBeatがGoogle社に問い合わせたところ、「これは広告ではありません。我々のパートナーをゲストとして迎え、彼らのお話をシェアしてもらっただけです」という返事が来たのだと。

VentureBeat によれば、現地の午後3時過ぎには今日の予定を聞いても美女と野獣については話されなくなったということ。また、消息筋の話ではグーグルとディズニーの間に今回お金のやりとりは無かったようだとの話も。

「お金が動いてないから広告ではない」とは思いませんが、テキスト検索の横に広告を出して儲けるのが本業の会社ですから、音声アシスタントの会話に広告が混ざってくるのもある意味既定路線なのかもしれません。近未来の家の中は多少なりともこんな感じになっていくのでしょう。

ウェブサイトの横に出てくる広告は無視できても、音声で喋られると無視は難しいし、購買行動に何らかの影響は与えられるかもしれないですね。