2009年05月11日
eworld.hkのドメインネームスパム
英語ITブログAsiajinの問い合わせアドレスに、「アジアでのドメイン名に関する問い合わせ」というのが来ていた。おおざっぱに訳すとこんな内容。
我々はグローバル企業のアジア地域でのドメイン名登録と知的財産権保護の紛争解決を行なっている組織です。貴社の確認が必要な緊急の用件でご連絡差し上げました。2009年5月8日付けで、「JCJCインターナショナル ホールディングス社」から以下のドメインの登録申請を受け取りました。
ドメイン名:
asiajin.asia
asiajin.com.cn
asiajin.hk
asiajin.tw
インターネット商標
Asiajinこれらのドメイン名や商標は、貴社のものと一致するように見えます。そこで、
1. JCJC社がこれらのドメイン名を登録しても良いなら、そのまま彼らに登録を許可します。
2. もし貴社とJCJC社に全く関係がないなら、彼らは貴社のドメイン名や商標を登録することで何かをしようとしているのかもしれません。
この問題に対処するために、至急メールかお電話をいただければ幸いです。
監査部
「アジアジン」のドメインを中国・香港・台湾で取ろうとするなんて、Asiajinも有名になったもんだ、と一瞬思ったけど、広く周知もしてないアドレスにこんなメールが来ること自体引っかかるので、メールの文面で検索してみたら、日本語はまだ無かったけど英語ではいろいろ情報が出てきた。
まず、Jason Calacanis氏が先月に「これ詐欺だよね?」と書いている。
そしたら、このメールを出してきた本人から、「いや、詐欺じゃありません。あなたのドメイン(calacanis.hk, .tw, などなど)を取ろうとしてるのはSeth Godin(セス・ゴーディン, マーケティング本の有名人)という人物です」という笑える追伸が送られてきたという。
カラカニス氏は、この詐欺犯が「どんどん上手になっている」と褒めているが、まあなんというか(笑)。
このスパムに反応して次にどうなるか追った人も居る。
「たしかに○○.comは当社のものですが、香港や中国の○○を取ろうとしているというその会社は知りませんし関係もありません」by スパマーの次の一手を見てみようと返事してみた人
と返事したら、
「アジアでのこれらのドメインを守るために、3営業日以内にご連絡ください。もしこれらのドメイン名を登録しないと、世界レベルでこの○○ドメインと商標は法律的にあちらの会社のものになります」by 元のスパマー
と続くようだ。
つまり、仮に中国や香港で自社の商標ドメインが取られようと気にしないような規模の会社でも、うっかり返事すると次は「全世界であなたの商標が取られます」と言い、必ず何かを売りつけようとするということ。
この人たちの詐欺メールが以前から続いてるんだとすれば、騙されていろんな国のドメインを(おそらく正規に買うよりずっと高価で)買わされる会社もいるのだろう。
英語のメールにわざわざ反応して、その上で騙される日本の会社がそんなに居るかどうかわからないけど、そのうち日本語でもやってくるかもしれないし、注意を促す意味で紹介しておくことにした。
こっちのブログには、このパターンの詐欺メールを送ってきたドメインが多数列挙されている。
http://www.anwins.com
http://www.asiaao.cn
http://www.asiadm.org
http://www.asiadnr.hk.cn
http://www.asiadnr.net
http://www.asiadnr.org
http://www.asiaip.org
http://www.asianetwork.ws
http://www.asianetworkonline.com
http://www.asiaregistrar.org
http://www.beijing-anwins.com.cn
http://www.bj-hk.asia
http://www.bj-hkzc.com.cn
http://www.bjhknet.cn
http://www.china-domainsolution.org.cn
http://www.china-net.hk.cn
http://www.china-net.hk
http://www.chinasps.net.cn
http://www.chinasps.org.cn
http://www.chooke.com.cn
http://www.chuk.com.cn
http://www.cnbcgov.org.cn
http://www.cntl.hk.cn
http://www.dnrnic.net
http://www.domainaudit.org.cn
http://www.domaininasia.com
http://www.domaininasia.org
http://www.erimut.com
http://www.europaregistry.net.cn
http://www.europaregistry.org
http://www.europatech.com.cn
http://www.europetech.com.cn
http://www.fexon.hk
http://www.firetrust.org.cn
http://www.govisp.cn
http://www.ha-zd.com.cn
http://www.ha-zd.com
http://www.ha-zd.org
http://www.hkstareast.com
http://www.hkstareast.net
http://www.idci.org.cn
http://www.inveis.com.cn
http://www.inveis.com
http://www.inwis.cn
http://www.netinasia.com
http://www.netinchina.hk
http://www.shanghainic.org.cn
http://www.shnetnic.cn
http://www.shundajishu.com.cn
http://www.shundajishu.net.cn
http://www.shundakeji.net
http://www.star-east.hk
http://www.ujane.cn
http://www.ujanegroup.cn
http://www.westtechnology.asia
http://www.worldregistry.com.cn
http://www.ytym.org
リンク先には、確定できてないけど90%疑わしいドメインというのも載っている。
メール文面で検索する人もいるだろうからオリジナルもつけておく。こんな感じ
Asiajin---Intellectual Property Rights &TrademarkNotice (TO CEO & Principal)Dear CEO & Principal,
We are a domain name registration and dispute organization in Asia, which mainly deal with the global companies' domain name registration and internet Intellectual property right protection. Currently, we have a pretty important issue needing to confirm with your company.
On May 08, 2009, we received an application formally. One company named " JCJC International Holdings Ltd" wanted to register some names through our body.
Following are the names applied by JCJC company.
Domain Names:
asiajin.asia
asiajin.com.cn
asiajin.hk
asiajin.tw
Internet Trademark:
Asiajin
Now we are handling with the registration of these domain names and find that the keyword of these domain names and internet trademark is identical with your company's. So we have to confirm with you at two points:
1. If your company consign JCJC company to register these domain names and internet trademark, we will send application form to them and help them finish the registration at once.
2. If your company have nothing to do with JCJC company, they maybe have other purposes to register these domain names and internet trademark.
In order to deal with this issue better, please contact us by email or telephone ASAP.
--------------------------------------------------------
Auditing Department
Tel: +852 2297-9279 ( Direct )
Fax: +852-2297-9209
Email: Hero.xu@eworld.hk
Hero@eworld.hk
Hero@eworld.hk.cn
Web: Http:www.eworld.hk
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Hero
2009-05-11
投稿者 秋元 : 17:19 | コメント (2) | トラックバック
2009年05月07日
Googleオフィスの紹介ビデオ
200秒でまわるGoogleplex(グーグル本社のオフィスの愛称)の動画。
ライフスタイルの紹介と言ってるけど、どちらかというと施設紹介かな。仕事してるところ映ってないし。
いい環境ですねー
2009年02月26日
Googleがtwitterを開始
Matt Cuttsさんのtwitterで、公式twitterであることが確認された。
日本時間で2/26(木) 午前9時過ぎに最初に投稿されたつぶやきは
I'm 01100110 01100101 01100101 01101100 01101001 01101110 01100111 00100000 01101100 01110101 01100011 01101011 01111001 00001010
答えは↓で。
2進数のところをASCIIコードに直すと、"I'm feeling lucky[LF]"になる。
名前は"A Googler"、所在地はカリフォルニア州マウンテンビュー(本社所在地)、ウェブサイトはGoogleのAboutページ。Googleからのニュースやアップデートを届けるという。
その後のつぶやきは、
- 公式ブログ。Googleの各アプリの稼動状態を伝えるページの案内
- 公式ブログ。IE用Google Toolbar 6公開
- ニューヨークタイムズ本日づけのGoogle紹介記事
- Google App Engineブログ: 有料プランの紹介
となっている。
フォローしている35人(現時点)は、Googleの有名社員やGoogleのサービス・オープンソースプロジェクトなどのアカウント。
この時点でもう、3500人以上がフォローしている。
2009年01月21日
hyves - GoogleにSEOスパム認定されているか簡単に調べる謎のキーワード
Googleのバグか、内部管理用の仕組みが露出しているのかは不明だが、"hyves"というサブドメインをつけてページランクを調べることで、あるドメイン/サブドメインがスパム認定されているかを簡単に調べられる、という発見が今日報告された。
ページランクを調べるには、Google Toolbarを入れる(Googleにどのページを見ているかというデータを送信することになる)のが公式の方法。
または、ツールバーの中身を解析してページランクのチェッカーを公開している人がいるので、それらを使うか。たとえばこんなの。
Check Page Rank of any web site pages instantly: |
This free page rank checking tool is powered by Page Rank Checker service |
これで、たとえば、"http://hyves.cnn.com/"というCNNの存在しないサブドメインをブラウザで開く。ページは無いのでエラーが表示されるけど、ツールバーのページランクには「7/10」が表示される。( http://www.cnn.com/ のページランクは10/10)
この数字が、0、4、7のいずれかになるが、それによって、"hyves"をつける前のドメインがGoogleからスパムサイト認定されているかどうかをチェックできるというのだ。
ページランク0 - ドメインがGoogle検索から除外(ban)されている ページランク4 - ドメインがGoogle検索からペナルティをうけている ページランク7 - 問題なし
となる、という。ただし、試してみたところ、上記の通りには動かないドメインも多数あるようだ。.jpでは動かなかったし、.comでもasahi.comやlivedoor.comなどで動かなかった(し、それらのドメインがGoogleからbanされているはずもない)ので、0が出ても情報量は無いと思う。
日本語のサイトでは0ばかりだし、リンク先のコメントでも.de(ドイツ)のドメインで何も出ないと書いている人もいるので、何か他にもこの仕組みが動くドメインの特徴があるように見える。
もしhyvesをつけてページランク4が出たときは、原因はなんであってもGoogleからSEOスパムをしていると認定されていることが簡易にわかるので、とりあえずは使えるかと。これをGoogleが放置しておくとは思えないので直すまでだろうけれど。
なんでもないドメインに"hyves"というサブドメインをつけるだけで、ツールバー上ではページランク7に見えてしまうので、ページランクの値を使ってサイト売買価格の見積もりをしたり、ランキングをしてるようなサービスは注意したほうがいいだろう。目で見ればあきらかにおかしいのだけどプログラムだと"hyves"の除外処理を入れてないかぎりわからないだろうから。
2009年01月14日
ブラウザのアドレスバーに動くアスキーアートを組み込む
ドイツの会社がウェブでおこなった、ちょっと変わったプロモーション。
GoogleのAdWordsにアスキーアート(AA, Ascii Art)を組み込んで誘導した(これも面白い。AdWordsの禁止文字に引っかからなかったのかな)先のページでは、ブラウザのアドレスバーのURLがアスキーアートでアニメーションする。
Firefox3でだけ動いていたというそのページのアドレスは、
残念ながらもう存在しなくなっているようなのだけれど、アニメーションする様子を動画で保存していた人がいた。
URLの後半が長いアンダースコアになっていて、右端から車やバイクが走ってくる。
via Advertising Lab
[追記] ジョバンニが一晩で、じゃなかった、id:amachangが数十分でやってくれました
投稿者 秋元 : 10:07 | コメント (1) | トラックバック
2008年12月22日
「踊るマット」がVisaのCMに採用
世界中の国々で同じ(言っちゃなんだけど相当ヘンな)踊り、そのビデオがYouTubeで人気動画になったマット・ハーディングさんが、Visaの南アジアでのテレビコマーシャルにも出演することになったようだ。
2008年版のWhere the Hell is Matt?はこちら。こっちもすごいことになっている。
via YouTube Star Dancing for Visa Currency Cards - digital inspiration
参考 On Off and Beyond: YouTubeでコマーシャル:Where the Hell is Matt?
2008年09月29日
ジェイソン・カラカニス氏、景気後退時のベンチャー企業へのアドバイスが話題に
最近ブログを「卒業」して会員制メールマガジン(Newsletter)に移行したJason Calacanisさんの書いた"Collapsing Economy Will Kill 50%-80% Of Startups"(バブル崩壊で5-8割のベンチャーは潰れるだろう)という記事が話題になっているようだ。
記事はTechCrunchとSilicon Alley Insiderという二つの有名ブログに転載され(跡地 1, 2)、その後Calacanis氏本人の要請で削除された。今頃メールマガジンの申し込みが殺到していることだろう。(TechCrunchのオーナーArrington氏とは一緒にTechCrunch50とかを運営する盟友)
ただ、大手ブログともなるとニュースサイトに転載されたりもするので、このへんとかに内容は残ってたりする。「最悪に備えよ」とか「時には撤退する勇気も必要」とか、中身は意外にまともな気もする。末尾にはそういう状況に対処するための10のtips、みたいなのも添えられている。
ブログのツッコミで一番多いのは、「ベンチャーなんてどのみち数年で2/3は潰れるだろうどんな景気でも」みたいな返し。アメリカっぽいなあ。
2008年09月14日
The Googlingビデオシリーズ第五弾はGoogle Maps
The Googlingが帰ってきたでご紹介した、Googleのサービスを元ネタにした短編映画を作るThe Vacationeersによる第五弾映画がYouTube等で公開された。
第五弾はGoogle Mapsで深夜のアイスクリームショップを探す話。グーグルマップス上のアイスクリームショップの位置が、なぜかどんどん近づいてくる。
2008年09月05日
meetupによるオフ会のススメ
世界中の都市でいろんなジャンルの定例オフ会の開催を支援する人気サイトmeetup.comのコマーシャル。
「今何してるって? 今なにしてるかを書いてるよ」というtwitter中毒のような主人公。
いろんな変わったオフ会があるよ、ということも良く表現されている。ほのぼのとしたCM。
僕もサンフランシスコにいるときは、Java meetupやPHP meetupに行ったことがある。Japanese language meetupというのにも。
あるテーマに関するmeetupが、毎月第○水曜日、みたいに日を決めて設定されていて、自分の街でmeetupしたい人は、それをサイト上で宣言する。そして、それに気づいたほかの人は、参加表明をする。
3人とか5人とか、会合になりそうな人数になったら、決めておいたVenue(カフェとか)と時間に集まり、話をするというわけ。
英語のサービスなので外国人利用者がメインだけど、たとえば東京で見ても、いろいろなmeetupがあり、累積ではあるけど数百人もウォッチしているような会も多い(実際の参加者数はまた別だけど)。
meetup.comは、ある時期から主催者に課金するようになったことで、サービスとしての勢いが弱くなった感はあるけれど、拡大よりも持続性を求めた運営者の判断だったのだろう。
2008年09月01日
Google Suggestで一文字入れたら出てくる単語のリスト
この週末にやってた調べ物。
ブログO’Reilly Radarでは、アルファベット一文字を入れたときにGoogleが何のキーワードを第一に提案してくるか、を調べることで、Googleがどんなキーワードやブランドを有名と認識しているのか、を語っています。2004年にもやっていたこの企画、英語でどんなキーワードが優勢なのか見てみると発見があって面白いです。
O'Reilly Radarでは、2004年にも同じ調査を行なっている。
個人ブログの方では、英語でsuggestされるキーワードで日本では馴染みの薄いものを説明した。
ここでは、Googleを日本語で使う場合に一文字に対してどんなキーワードが提案されるのか、をまとめてみる。
(Google)ストリートビューが熱いようだ。あと「い」で痛いニュースが出てくるのもすごい。
いくつかのキーワードは、最近ニュースで話題になった物や人であることから、Suggestでは「今」ユーザが調べそうな旬のキーワードを提案するようになっているようだ。Googleは普通の検索結果でも近いことをやっていると思う。
2008年08月29日
アーリーアダプターへの4つの質問
Mashableの記事。冒頭でRobert Scobleさんの話を引いたらコメント欄に本人降臨して大喧嘩、というのはあるのだけれど、それはどうでもいいので無視。
記事では「典型的な」(ステレオタイプではあるが、と断っている)アーリーアダプター(どのサービスを好きで、どのサービスを馬鹿にしてるとか)を描写したあと、ニューメディア馬鹿(New Media Douchebag)にならないための4つの自問集が提案されている。
母親はそれを使うか?
たいへんな努力と面倒を越えて新しいコンセプトのサービスを使うあなたのアーリーアダプター仲間ではなく、普通の人が使うかどうかを想像する
暇潰しのツールか、効率化のツールか?
普通の社会人は毎日の作業の邪魔をするサービスが欲しいわけではない。それを使ってどんな改善があるのか。「これが今一番楽しいサービスなんだ。一日中でも遊んでいられるよ」は通用しない。
新たなツールの侵入か、既存作業への統合か?
そのツールは、「一度設定したらもう設定は気にしなくていい」か、それとも「常に気を配って調整をし続けないといけない」か。今ある仕事に何かを追加することは誰も望んでいない。毎日の細かな作業を減らしたいのだ。
実用性はあるのか? 何か得するのか?
YouTube, RSS, ポッドキャスト, ブログ等がこなれて使われるようになるまで、登場から何年かかったか。本当に最先端の技術を「すばらしい」と思って普通の人に薦めても、ラリってたんじゃないのかと思われるのがオチだ。
# 昔RSSについてラリってた身としては耳が痛い。
アーリーアダプターであること自体の喜びもあるだろうし、広く普及するかはどうでもいいという人もいると思うけれど、企画もやりたい僕としてはこういうところは気をつけておかないといけないなと感じた。
2008年07月16日
The Googlingが帰ってきた
Google Mapsを題材にした短編ホラーThe Googlingの1がヒットしたのは一年前。
これが第一作。これは英語がわからなくても楽しめる。
そのすぐあとに第二作目が出ている。これは月を扱うグーグル・ムーンをネタにしたもの。読み筋はカプリコン・1
Googleのサービスをテーマにしたこの短編映画シリーズ、The Vacationeersというグループが作っている5作シリーズだということ。一年の時を越えて、IIIとIVが公開されていることに気づいた。
先週公開されたThe Googling IIIはこれ。Google Mapsをカスタマイズして彼女との出会いや思い出を作ったのを友人に見せていたのだけれど、なぜかそこに「彼女が他の男とキスしているところを発見」「モーテルに入ったところを尾行」「死体を捨てた場所」と知らない情報がマップされていて…
IVはGoogle SMS検索。デートをしてるときにSMSでメッセージが入ってきて…
これも怖い。
どれもアイデアが良くて楽しめる。シリーズは5本ということなので、Vにも期待したい。
2008年03月04日
英TNSがトラフィック解析のCompeteを78億円で買収
AlexaやComScoreの競合で、インターネットのトラフィックを収集解析してデータ提供する企業Competeが、世界第三位のマーケットリサーチ企業、英テイラー・ネルソン・ソフレス (TNS)に78億円で買収されたとのニュース。
Competeの統計の精度はともかくとして(他の競合もだけど)、ウェブサイトの客観的なトラフィックを測れることの価値が伝統的なリサーチ企業からも評価されている例、と言えるのでは。
ということでPathtraqもよろしく。
CompeteについてはAlexa(アレクサ)以外の選択肢も参照のこと。
2008年01月30日
ソーシャルネットに開発者をひきつけるための成功法則
facebook, Bebo, MySpaceなどの成功したソーシャルネットが開発者に対して行なったことを分析してまとめたブログ記事があった。面白かったのでざっと(逐語ではないかも)訳してみた。
1. 技術的なオープンさを醸し出す
他社のCTO訪問で開発チームと開発者コミュニティとの仲間意識を作る
2. 技術者を平等に扱う、しかし最高の技術者をより近くに呼び寄せる
リリース後に開発チームと直接やりとりできる場に招待
3. コミュニティ運営に早期から着手。管理者のお披露目
初期に少数精鋭のできる開発者を惹きつけられるのは、やはり技術者
オフ会、チャット、IRC、メーリングリスト、会社訪問を企画
内部の開発者を同席させるのが鍵
4. サポートやドキュメント化は初期に集まった開発者に委譲してしまう
小さな開発者コミュニティは自然と相互扶助をはじめる。
APIのドキュメントなどはまかせてしまう
5. 問題には最速で応対。初期の問題に真剣に対応する
スケーラビリティを重視している姿勢を見せる
中のエンジニアが毎夜努力しているということが外部エンジニアにも影響
6. 儲かるプラットフォームだ、と強調する
あなたも儲けられる、というメッセージが重要
7. 開発者が訪問したいようなオフィスにする
オフィスへの招待が賞品となるような体験
ハッカソンやコーディング会で鍵となる開発者を個別に招待
内輪に近い開発者グループを抱えることで将来のPR的な危機で助けられるかも
8. ポリシーや機能の大きな変更の前や最中はオープンな議論でとことんコミュニケーションをとる
突然のサービス変更ほどネガティブで信用を失うことはない
そのような不安定さは投資家も最も恐れる。避けるべき。
それにどんな金がかかっても、VCの数十億の投資には代えられない
9. PRチームに、成功した開発者を何人捕まえられたら成功という明確なゴールを与える
紙に載るためにどんな曲芸でも厭わない人たちはいるものだ
あなたのブランド名の横に彼らの名前をどんどん出そう
10. 頻繁な開発者イベント
トップレベルの開発者を講演に呼ぶ
開発者グループを大物感を持たせて紹介
技術者向けマーケティングというか、心理学的なアプローチも多いかな。日本でも親エンジニア的と思われる企業ではAPIの公開や勉強会などの交流で上記のようなポイントを押さえているところはあるように思う。
2008年01月15日
lowgolink アメリカの主要ネットサービス144個+のロゴつきリンク集
via del.icio.us/popular
lowgolinkは、16個のジャンルにつき9個づつ、ニュース・検索・ビデオ・メールについてはさらに細分化した別ページで数十個~100個以上のサイトを、ロゴつきのリンクでまとめたリンク集。
ビデオサービスのページは圧巻だ。たくさんあるとは思っていたけれど、こんなにサービスがあるとは。もちろん日本語のサービスは入ってないのにこの数だ。
「アメリカの主要な食品サイトを挙げよ」なんて言われても日本にいたら縁がないと思うけれど、そういうときにこのサイトを思い出せると、そこそこ良さそうなリストをパッと入手できそうだな、と思った。
このサイト自体は、力技で、誰でも出来そうだけれど、実際にこれだけ集めてページ作るのもたいへんそうだ。その手間に敬意を評したい。誰かぜひ日本版を。
投稿者 秋元 : 17:41 | コメント (1) | トラックバック
2007年12月04日
誰が広告をクリックしているのか?
via apophenia
僕はネット広告をクリックすることがほとんど無いし、まわりのヘビーユーザもほとんどがそうらしい。自分はクリックしないのに、1パーセント前後のユーザがクリックすることを前提にページビューや広告料を概算したりもする。ではクリックするのはどんな人か?
AOLの広告戦略上級副社長Dave Morgan氏がブログで披露した話。記事は7月のもので、それをさらに紹介した別のブログから知った。
内容は、AOL上での一日あたり110億回のユーザの行動(behaviour)を分析して、「広告をクリックする人」の特性に迫ったというもの。
「ほとんどの人は広告をクリックしないし、クリックする人というのは一般ネットユーザをまったく代表していない」(We learned that most people do not click on ads, and those that do are by no means representative of Web users at large.)
ということ。調査結果からみたユーザの内訳は、
「99%のユーザは広告をクリックしない。1%は月に一回しかクリックしない。頻繁に広告をクリックするのは全ユーザの0.2%以下で、バナー広告のクリックのほとんどはこの少数ユーザによって生み出されている。」
じゃあその「0.2%以下のユーザ」は何者か、というと、
「女性が男性の倍を占め、年齢は高い。多くは中西部在住で、残りは大西洋側の中部から北東部在住。好きなコンテンツは圧倒的に懸賞。要するにダイレクトメールと電話セールスが大好きな人たち」
だ。
AOLの偉い人がどういう意図でこれを公開してるのかわからないけれど、「中西部の中年の女性に売りたいのでなければ、クリック率だけを考えてもしょうがない」とのアドバイスもしている。
あくまで「AOLのユーザの調査」なので、他のカテゴリでは違うところもあるし、日本は日本で違うこともあるかもしれないけれど、「少数のヘビークリッカーだけがクリックしている」ような状態になっていないかは確認が必要ということだろう。
[追記]
このブログには自前のコメント欄があるので、外部のソーシャルブックマークでのコメントまで反応しないことにしている(反応が要らないからソーシャルブックマークで書いてるのだろうと推測している)けれど、そちらにちゃんと伝わってないと思うコメントがあったので追記。
このAOLの人は、テレビCMや雑誌広告にあるような、「認知を高めるための広告」の意義がネット広告にもある、という主張で、クリック数が取れるからといってクリックに捉われすぎるとヘビークリッカーにしか伝わらないよ、と警告しているのだと僕は読んだ。
Google AdSenseのクリック箇所減少の影響は無い、という主張
Google AdSenseの広告表示でクリックできる箇所が、枠全体からリンクとドメイン名だけに縮小された件で、これまで存在した「間違ってクリックした」ケースが減るという予想がGoogle自身からも予想されていたけれど、
"Did The Change in Google Ad Formats Affect Your AdSense Earnings"では、クリック率と収入をグラフにして、ほとんど影響無いようだ、とレポートしている。
実際は、クリック率がわずかに減少、しかしページビューあたりの収入は横ばい、というもの。このサイトの実例だけではなんとも言えないけれど、そういえば今回の変更の件はいろんなところで話題になったけど、その後下がったという話はあまり見ないなあ。
2007年11月25日
広告ブロック機能を理由にDigg/Reddit/StumbleUpon等を使わないよう呼びかけるキャンペーンが登場
via digg(笑)
Diggなどのソーシャルサイトは、AdBlockなど広告をブロックするツールを紹介したりするし、ブックマークや紹介をされることをサイトの持ち主が個別に禁じる方法を提供していないからボイコットしよう、というサイト。
PHPのコードが提供されていて、要はリファラを見てソーシャルサイトからのアクセスだったらこの禁止サイトに転送する、というもの。もちろんこれでは完全にブロックできるわけでもない。
あれ、どっかで見たネタだな、と思ったら、広告ブロック機能を理由にFirefoxを使わないよう呼びかけるキャンペーンが登場で紹介したのとまったく同じような(よくわからない)理屈と作りだ。
ソーシャルサイトからリンク張られたりブックマークされたりするのが嫌だ、という人もいるみたいだけど、この人はどれだけ真面目に主張してるんだろう。ブロックにかこつけてボイコットサイトのアクセス稼ぎしてるだけということはないのかな。
# こうやってリンク張った時点で釣られているかもしれないけど。前回も紹介したからシリーズということで
2007年10月16日
GoogleにSEOの何たるかを教えるサイト
via del.icio.us/popular
これが現在のグーグル。リンクを集めてGoogleでの順位を上げるという意味では、はなはだ心もとないウェブデザインと言わざるを得ない(と作者が思ったかどうかはわからんが)。
魅力的なサイトにして、Googleで上位表示させるためには、もっといろいろな工夫が必要である。
上記のリンク先から青い吹き出しの解説を辿っていけば最後まで見ていける。解説の内容を確認したい人のために、下におおまかな訳をつけておく。
- リンクを適切に増やし、コンテンツの場所をGoogleに教えなければならない
- 毎日新しいコンテンツを増やし、外部からのリンクを増やさないと、Googleは重要なサイトとは思ってくれない
- S.B.S.F(ソーシャルスパムブックマークファシリテーター)を追加して、ソーシャルなリンクをたくさん獲得しよう
- 関連するキーワードの密度を上げよう。「サーチ」を9個もちりばめたぞ
- もっと被リンクが必要だ。自前のソーシャルブックマークやブログを開設しよう
- まだ被リンクが必要だ。パートナーを増やそう
- もちろん、リンクには適切なキーワードを含めないとね
ということでできたのが、「Googleで上位表示させるための究極のGoogle」。
このサイト、冗談としても面白い上に、よくできたSEO/ウェブサイトプロモーションの教材でもあるんだけれど、Google(やその他の検索エンジンも)とウェブサイトオーナーの立場の非対称性が痛感させられるなあ。Googleは被リンク数やソーシャルサイトでの登場になんか気を配る必要がない強者なんだよね。
Google Readerの購読者数の不正確さ
おとといGoogle Readerがフィード購読者数を表示するようになったことをご紹介した。
いろいろなブログで、有名なブログの購読者数をチェックして表にしたりしているが、Mashableではこの購読者数が正しいのかどうか、ということを検証し、面白い結果を出している。
Google Readerの利用開始時には、Googleがジャンルごとにフィードをセットでお薦めしてくれるようになっている。このお薦めフィードに入っていると、当然購読者集めには有利となる。
面白いのは、このお薦めフィードの中に、存在しないフィードや、ずっと前に移転してしまった古いサイトのフィードが混ざっていたことだ。たとえば、「スポーツ」セクションにあるフットバッグというマイナーなスポーツ(参考: 日本フットバッグ協会)のフィードは、なんと74,043人に読まれていることになっているが、このフィードは存在せず、新着記事も読めないという。(今アクセスしたら、フィードのファイル自体はできてたけど)
このような例が他にもあることから、Google Readerの購読者数でランキングを作っても、お薦めされているものにゲタが履かされていて、正確には成り得ない、という主張だ。
また、これらの購読者数情報をいろいろなWeb型RSSリーダーから集めてきて集計に加えているfeedburnerの計数も、ブログなどによく誇らしげに数字が貼ってあるが、正確とは言えない、と。
# MashableはGoogle ReaderのITのお薦めからは漏れている
Google Readerのシェアが高いのでこういう話題が出るけれど、購読者数のカウントや最初からセットされているフィードの問題、そのリーダーを使わなくなった人の登録分も数えられてしまうこと、などはウェブ型のRSSリーダーに共通の問題ではある。
アクティブユーザだけで数えてランキングを作るなどすれば、より正確なランキングが出るかもしれないが、全体の購読者数が多いことはそのリーダーの人気を示すことにもなるので、数が小さく見えてしまう方向に努力して正確にするインセンティブは、各社あまり働かないのではないかな、という気も。
[追記]
TechCrunchのマイケル・アーリントンが上記のような反応に再反論してる。面白ければ読者は増えるし、お薦めリストなんて誤差の範囲内だ。と。書くのが好きで書いてるのか、注目を惹きたくて書いてるのかどっちなんだ、という、これまた強烈だなあ。
なお、この反論の中で、お薦めリストの影響の小ささの証拠として、Google Reader上では(どちらもお薦めされているにも関わらず)、EngadgetがGizmodoを10倍差の購読者数で圧倒的に引き離してる、というデータを出している。他の指標での人気のわりに差がありすぎる気もするけど。どうなってるんだろう?
2007年10月05日
.asiaドメインの登録開始が近い
香港から来日中のDotAsiaのお二人に会う機会があり、アジア地域の新ドメイン(ヨーロッパの.euのような).asiaの話を伺った。
.asiaは、.jpとか.com、.euと同様のトップレベルドメインで、アジア地域を対象に新たに使えるようになる。
http://www.registry.asia/ が管理団体DotAsiaのサイトになる。トップページの右下、"Sunrise World Tour"にあるように、.asiaドメインの宣伝で世界中を回っているようで、今日まで東京にいることになっている。
10月からの登録では、商標を持つ企業などがブランド名などのドメインを登録できて、来年初頭からは一般に開放されるそうだ。日本のレジストラも対応予定が多いそうで、普段使っているレジストラのメニューで.asiaも選べるようになるのだとか。
アジア圏に対して広く商売するとか、アジア支社のウェブサイトに、とかが用途なのかな。.euの成功具合が今ひとつ見えてこないので、それでうまくいっている事例があるのなら検討してもいいかもしれない。
2007年10月01日
英語空耳広告
via haha.nu
どこかの国のベルリッツのコマーシャルは、みんなが知ってる英語の曲の歌詞を、むりやり曲解してしまうソラミミ・バージョン。
ウォンさんのお母さん("Mama Wong")ではない。
カメリアの花ではない。
ケンがこれを触った("Ken Touched This")ではない。
英語勉強しないと正しく聴き取れないよ、という意図か。それはともかく、これが面白いのならニコニコ動画の海外進出も十分ありかと思ったり。
2007年09月30日
日本語ドメインの普及が加速ということは無いと思う
キリンビバレッジはウーロン茶「極烏(ごくう)」など商品の販促サイトで日本語ドメインを利用しており、「商品名なのでドメインが覚えやすいため、顧客に好評」という。
誰が「極烏」なんてわかりにくい漢字を打ってまで知らないサイトにアクセスするんだろう。
プロサッカー選手の「小野伸二.jp」など、著名人のサイトも登場している
著名人じゃないとは言わないけど、事例として出てきたのがこれだと普及とはいえないなあ。
なにより、
末尾が「.jp」のドメインを管理する日本レジストリサービスによると、9月時点の累計登録数は前年同期比11%増の約13万6000件。同社管理の全ドメインに占める比率も14%と、04年の6%から増加した。
一年間無料キャンペーンがあったから登録数は増えるだろうけど、それと実際に使われているかは別の話。値下げキャンペーンとかいろいろやってもこの程度の増え方ということは、むしろ加速していないんじゃないだろうか。
未開拓の日本語ドメインであれば、過去にcomやjp, co.jpなどでほしいドメインを取れなかった人たちが敗者復活でがんばろうとするのはわかるけど、日本人以外にも広く到達できるcomやnetが年1000円以下で取れるのだから、値段が高すぎると思うなあ。
セカンドライフもそうだけれど、実際に存在しなかったものを割り当て制で売りつけるにあたって、早いもの勝ちとか乗り遅れるなという文句で脅して高く売るのはどうかと思う。必要性があって便利だというなら管理コストに多少乗せた程度で配って、薄利多売で儲けてほしいものだ。
2007年09月14日
波紋Flash
via del.icio.us/popular
Cutwaterというサンフランシスコにある広告デザイン会社のトップページ。一面がフラッシュになっていて、マウスを動かすと水を切ったような効果が出る(音も)。
社名(水を切る)をそのままビジュアル化して記憶に残りやすくした、という例か。
2007年09月02日
キル・ビル 壁紙 for Linux
via Digg
Kill Bill by *lahandi on deviantART
アイデア自体は新しいものじゃなくて、こういうTシャツも売ってるようだ。
「キル」はおだやかじゃないねえ。
投稿者 秋元 : 18:44 | コメント (2) | トラックバック
2007年08月22日
自分のネーミングライツを売りに出した男
via Mashable
野球場の呼び名を企業に売る、ネーミングライツ商法は日本でも定着したけれど、今回登場したのは自分の名前の改名権を売り出した男。
カリフォルニア州サクラメントに住む23歳の男性ウェブ開発者/デザイナー、Stan Oleynick氏は、Hold My Recordというサイトで自分の名前の改名権をオークションにかけている。
# も、桃色係長…
正確に言うと、彼には現在開発中のウェブサイトがあり、落札者はその所有権の10%もシェアすることになる。サイトを作るための資金集めとしてこのプロジェクトを思いついたらしいけど、単に命名権だけ売る話にしたほうがすっきりしてる気もするなあ。
彼は、オークションが終了したら、最高額で落札した企業の指定する名前に法的に改名を行い、その上でギネスに挑戦するそうだ。挑戦内容は確定してないが、1から100万まで最速でタイプする記録とかを考えているらしい。
名前を変えることによる宣伝と、ギネスブックにその名前(=社名など)が載るという宣伝で、ほらいい宣伝でしょう? というわけ。
アメリカは日本に比べると公式な改名が簡単という話は聞くけど、それにしても… 今一件だけ$1000(12万円)で入札が入ってるが、もしこの会社が入札したとすると、Stanさんの名前はShareSmiles.com になるということに。
オークション終了まであと40日だが、25万ドルだせば直ちに売買成立させることもできるそうだ。世界に向けての商品/サービス名の売り込みに悩んでいるマーケッターの人は検討してみてはどうだろう。
# 応札中の上位10社というのがサイトに表示されるので、12万円でとりあえず入札してみる、というのもありかもしれない。この試みがウケルかどうかによるけど
2007年08月17日
広告ブロック機能を理由にFirefoxを使わないよう呼びかけるキャンペーンが登場
via del.icio.us/popular
Why Firefox is Blockedは、本気か釣りかわからないけどFirefoxブラウザの利用停止を呼びかける専用サイトだ。
Firefoxのアドオン Ad Block を使うと、著名なバナー広告やテキスト広告がページに表示されなくなる。これが許せん、というのが動機らしい。サイトでは、Firefoxでサイトを見に来た人がいたら検出してこのサイトへ転送させるための方法やスクリプト例なども提供している。
「数百万の勤勉なサイトオーナーが、このようなツールのせいでその貴重な時間と労力を盗み取られている」「Firefoxユーザはもともと広告をクリックしない傾向にあるので、Firefoxユーザを締め出しても収入への影響は少ない」とか、かなりキテいる。
Ad Block以外にも広告を隠すアドオンはあるし、IEやOpera用にもその手のツールはあるんだけどなあ。
[2007.08.21 追記]
"Why Firefox is Blocked?"をもじった"Why is Firefox Blocked?"が登場(まぎらわしい)。ポップアップや検索バーや止まらない広告を止めるためにこそFirefoxが必要だ、と宣言している。(via Digg)
2007年08月15日
米Yahooの顧客満足度がGoogleを逆転
via ZDNet blog
ACSI(アメリカ顧客満足度指標)というミシガン大学の統計で、Yahooの顧客満足度がわずか1ポイントながらGoogleを逆転したらしい。この両者のデータが取られてからはじめて。
他にも自動車部門でレクサス(トヨタ)が首位。PC部門でアップルが大幅に下げつつも首位、など。
2007年07月18日
Alexa Sparky - Firefox向け公式Alexaツールバー
WindowsでInternet Explorerを使っているユーザのトラフィックしか取れていなかったAlexaだが、Firefoxのシェアの伸びに対応するためか、Firefox向けの公式ツールバー(アドオン)を本日リリースした。
Firefoxでalexa.comを開くと、Firefox向けのAlexaツールバーSparkyの案内が出る。
2007年07月11日
仮想空間に小人の死体でURLを描いた宣伝
via Digg
バーチャルな3D空間で遊ぶオンラインゲームWorld of Warcraft では、ゲーム内のお金やアイテムを実世界で売買するリアルマネートレード(RMT)は禁止されている。
そこで、売買を呼びかける行為は地下にもぐっていくことになるんだけど、ゲーム中でアイテム売りますの宣伝をするためのおもしろいアイデアを考えついたプレイヤーがいたようだ。
これはあるプレイヤーが偶然見つけて録画したもの。このプレイヤーは、空から大量の小人の死骸が降ってくるのを見て、何かが起こっていると気づいたらしい。
アイテム販売業者が、ゲーム空間で、地面の上に小人の死体を大量に並べて、URLを宣伝しようとしていたらしい。
このビデオ内では、あまりうまくURLが描けているようには思えないけど。まあ、効果のない宣伝手法だったら続かないだろうし、宣伝になっていた可能性もある。
2007年07月10日
ついにページビューによる測定が最重要でなくなりそう
via Yahoo! News
ウェブサイトの視聴率測定最大手のニールセン/ネットレイティングスが、ページビューによるウェブサイトのランクづけをついに廃止(非公式化)し、サイト滞留時間でのランキングに切り替えるという発表を明日(米国時間火曜日)するらしいというニュースがきた。
Ajaxによるユーザビリティ向上などで、Yahooなどはかえってページビューの減少が起こっていたり、YouTubeなどの動画サイトではユーザが動画をじっと見ているので実際の利用時間に比べてページビューが少なかったり、何かするたびに別のページを開かせるMySpaceが、ページビューでは実際よりも人気があるように見えてしまっていたというような問題が出ていたが、これらの問題を解消するのが目的らしいということだ。
サイト滞留時間でランキングをつけなおすと、PVでトップだったYahooが2位に後退、トップはPVでは6位だったAOL(インスタントメッセンジャーの利用時間がカウントされるようになった)に変わるとのこと。Googleは3位から5位に後退。
ランキング上位のプレイヤー達の広告収入は巨大なので、ランキングの変動による影響は大きそうだ。競合他社や日本も追随するかどうか、まあ長期的にはすると思うので、それがどれぐらいの速度で起こるのかは注目したい。
それとは別に、今でもページビューの測り方がサイトごとにばらばらなので、そもそも公称のページビューで広告費が決まりがちな現状にも問題がある気はする。というかそっちがより大きな問題かも。
[追記・関連]
やっぱりこの変更は反響が大きいようで、いろんな大手で取り上げている。
[さらに追記]
ニールセン/ネットレイティングスのプレスリリース(PDF)が出たようだ。Markezineで紹介されている。
投稿者 秋元 : 10:21 | コメント (1) | トラックバック
2007年07月05日
本当に言いたいことはなかなか伝わらない
昨日のDiggの説明だけど、ソーシャルブックマーク等では反応があったものの、ほんとうに期待していたことは起こらなかった(笑)。
たいへん品が無いけど直球で書き直してみる。
- Fastladderは英語圏で紹介するに足りるよいサービスだと思う人は
- 例のFastladder紹介ストーリーへいって
- Diggのアカウント無ければ作って
- ログインして
- コメントを見て - "sort by date(show all)" 日付順にソート。すべてのスコアのコメントを見る、がおすすめ
- 英語のスペル指摘(意味が伝わってるんだからいーじゃない)や、関係のない政治の話に持っていこうとするtrollerのコメントは赤いボタンを押して
- 賛成できるコメントの緑のボタンを押して
いただけると、以後このストーリーを見に来た人のFastladder(や今後日本から出てくる新サービスのニュース)への心証も良くなるかもしれない。
いや2,3人でいいので。あんまりやるとまた怪しくなるし。
というように、日本語どうしでも婉曲に書いてれば伝わらないのだから、英語圏への紹介なんてますます困難に決まってる、というオチか。
# もっと直球で言うと「akkyって書いてあるコメント全部、緑のボタンを押してくれ」だったりして。
## いや冗談。個別に読んで、是々非々でおねがいしたい。
2007年07月04日
Diggの使い方
今後のこともあるのでちょっとだけまとめてみる。あんまり時間取れないのでちょっとだけ。
英語圏にdiggというサイトがある。読者投稿によるニュースサイトで、2004年にできたばかりだが英語圏のネットユーザの行動に非常に大きな影響を与えている。
Diggのトップページに取り上げられると、個人ブログなどはDiggから来たユーザによるアクセス過多でサイトがダウンすることも多い。
livedoor Readerの英語版 fastLadder のリリースにあわせて、Digg にも熱心なユーザが紹介の投稿をしていた。
Fastladder : RSS / Atom feed reader
ページタイトルの左にある黄色い箱が、そのストーリーを面白いと思った人の人数になる。
これが数百になると、人気のストーリーということになってDiggのトップページに表示され、紹介されたブログやサイトが一時的にではあるが有名になるという仕組みだ。
ユーザ登録
では、自分の一票を反映させたいと思ったらどうするか。まずはユーザ登録が必要になる。
右上の"Join Digg"から登録画面へ行ける。必要な項目は多くない。
- ユーザ名
- メールアドレス
- パスワード(2回)
- 誕生日
- CAPTCHA (右側の英数字を読んで入力)
- 利用規約への賛同チェック
英語ではあるけどそれほど難しくはないはず。(ユーザ登録ページは Japanize では日本語にならなかった。誰か翻訳してくれないかな)
あとはDiggから確認メールが送られてくるので、その中のURLをクリックする。よくある登録手順だ。
投票する
登録後、ログインした状態で、
このボタン下の"digg"というところをクリックすると、ここが"dugg"(diggされた)となって投票は完了する。
コメントについて
ストーリーの下は、ユーザによる議論の場になる。コメントの右側にある二つの手の形は、
それぞれ「だめだね」「いいね」を表している。赤くて親指が下のやつが「だめ("bury")」。緑で親指が上向きなのが「よし("digg")」。
# 親指を立てることが「いい」かどうかなんてある文化に固有の話でしかないが、このへんがDiggのターゲット範囲を表しているともいえる。
ユーザは、コメントに対しても、そのコメントで言ってることに納得したとか賛同したとかを示せるというわけだ。
なので、逆にコメント本文で「賛成!」みたいなことしか書かないのはあまり歓迎されない。
緑ボタンで多くの支持を集めると、その左に票数が出て、高い順に表示されたりする。(表示順を変えることもできる。コメント欄右上のプルダウン)
Diggスパムについて
徒党を組んで組織票を使って自分のストーリーを上位にしようとするようなスパムも横行しているが、そうういうのはすぐにしっぺ返しが来るので、インチキは慎むべき。
今回のFastladderのストーリーについたコメントには短文のものが多いのと、どのストーリーにも現われるいじわるなコメンテーター達への反撃が少ないことから、スパム投稿っぽく見てる人もいるのがちょっと残念だ。
ただ、Fastladderなど日本語圏でも評価の高いネットサービスはぜひ海外に出て行ってほしいし、がんばってもらいたい。今回、いろいろな不利にもかかわらずある程度の日本人Diggユーザが投票しているのは、そういう気持ちもあるのではと思う。
まだdiggのアカウントを持ってない方は、ぜひアカウントを取ってみてはどうだろうか。
2007年06月26日
Alexaの統計とサーバ側統計を比較されている記事の紹介
いつも面白いエントリを書かれているZAPAブロ~グ2.0で、Alexaの信頼性~実際のサーバーログと比較して~ で、ZAPAさんがアレクサのグラフとサーバ側で取ったトラフィックのグラフを比較されているのでご紹介。
実際に大規模なアクセスがあるサイトのデータを公開された上で比較されているので、アレクサに関心のある方にとっても非常に有用な情報ではと思う。
僕のMarkezineでのAlexa解説連載についても紹介いただいている。
短期間の相対的な比較にはそれなりに使えて、長期のトレンドを見ると変、というアレクサのグラフの変動については、日経ITProに書いた解説記事 「日本のネット業界とWeb 2.0が下り坂って本当?」も併せてご覧いただけると面白いかと。
サーバサイドのアクセス解析は、これはこれでまたいろいろと面白い話があるので、いつか書きたいなあ。
2007年05月23日
カメルーンのドメイン.cmで大儲けした男
via Digg, del.icio.us, Rauru's bookmark, etc.
CNNの記事 "The man who owns the Internet"で、Kevin Hamという男性、ドメイン名を使って推定360億円の資産を築いたとされる男の最新のテクニックについて解説している。
打ち間違いを集めるためのカメルーンドメイン".cm"
彼は、ブラウザのアドレスバーに直接URLを入力する人が、たまに".com"のうち間違いで".cm"と入れてしまうことに注目した。
".cm"を持っているのは西アフリカの国カメルーン。彼はカメルーン政府と交渉し、カメルーンドメインについて、".cm"に存在しないドメインが引かれたときに転送先を指定する権利を全部買い取ったそうだ。
カメルーンのネットサービスなんてほとんど存在しないことから、これは"*.com"を"*.cm"と打ち間違ったほとんどのケースで、彼の所有するドメインagoga.comが表示されることを意味する。
agoga.comは使いやすくも見えないただのリンク集サイトだが、そこにはたくさんの広告が貼られている。agoga.comを含めた彼のサイトは、総計すると月に3000万ユニークビジターを稼いでいるとか。
実際、滅茶苦茶に打ったドメイン名の後ろに".cm"をつけてアクセスしてみれば、agoga.comが表示されるのを見ることができる。
笑えるのは(ある意味笑えないかもしれない)、彼と彼の会社が、この同じ手法を適用すべく、コロンビア(".co")、オマーン(".om")、また".net"のtypoとしてニジェール(".ne")やエチオピア(".et")などの政府にも働きかけているらしいということだ。
Yahooの先見性、その他の影響
Yahoo Outsmarts Google in Cameroon Domain Playでは、Yahooがhttp://yahoo.cm/をちゃんと押さえていたことを紹介している。".cm"で打ってもちゃんとヤフーのトップページに転送される。
わざわざカメルーンのドメインを登録して、自サイトに来るユーザがちゃんと迷わないようにしていたわけだ。(とはいっても、コロンビアやオマーンはまだ取ってないみたい)
また、「登録されていない".cm"」を全部押さえているHamだが、登録してしまえば自分で使えるわけで、google.cmやapple.cmは既に誰か取ってしまい、スパムっぽいサイトへの転送になっている。CNNの記事を見た他のドメインスクワッターが、続々と大手".com"のタイプ違い".cm"を取り出すのかもしれない。
ただし、明示的に他者の商標を使って押さえた場合は、裁判になって取り戻されてしまうリスクもあるので、エラー転送を押さえているHamに比べるとかなり小物といえるかもしれない。(とはいっても、大手企業であってもわざわざカメルーンで訴訟するなんてたいへんだし、商標が保護される仕組みがあるかどうかもわからないが。)
なお、Ham自身は、この.cmドメインでのあがりは微々たるものと語っているそうだ。今回広くばれてしまったけれど、ページビューや利益についても、取材した側の推定にすぎず、実態は謎につつまれている。
日本でも".com"でやってる大手サイトがあるけど、こんなのも検討して予防しないといけないのかねえ。
あと".jp"の打ち間違いが何になるか、とかも考えてみる価値はあるのかもしれない。
2007年05月20日
Alexaで取れるのはウェブサイトのトラフィックだけ
大西さんのセカンドライフってもう終わった?を読んで。僕もセカンドライフは始まってすらいないと思うけど、それはともかくアレクサについての誤解があるようなので。
Alexa(アレクサ)で専用クライアントアプリケーションであるセカンドライフのトラフィックは測れないので、比較するならGoogle Trendsとかを使われた方がいいかと思う。
AlexaについてはMarkezineで連載してるのでそちらを読んでいただければ。
あと日経ITProのこちらも
僕もセカンドライフの局所的な盛り上がりには違和感があるし、書かれている趣旨には深く同意できる。
2007年05月13日
Alexa(アレクサ)のデザイン変更
ウェブサイト(正確にはドメイン)の視聴率(トラフィック)を測るAlexaのページが、今風にデザイン変更された。
トップページのデザインは大幅に変更。てきとうなドメインに対する統計が表示されて、何をしてるサイトなのかがトップページでもわかりやすくなった。
個別ページに関しては、メニューバーとグラフのところがちょっとキレイになっただけで、大きな違いはない。
2007年04月12日
Sitemapsの通知にrobots.txtが使えるようになった
via Official Google Webmaster Central Blog
更新されたページを検索エンジン各社に通知するSitemapsの仕様(日本語訳も増えている。部分的にだけど)だが、これまでGoogleやYahooなどそれぞれのサイトでフォームから登録していたサイトマップファイルの位置を、robot.txt に書くことで伝えられるようになったという。
robots.txtに、以下のような行を追加すれば見てくれるように(なる|する)そうだ。
Sitemap: http://www.example.com/sitemap.xml
あと、シェアから見て影響は大きくないかもしれないけど、Ask.comもサイトマップに対応したということ。Ask.jpについては書いてないので不明。
[追記] robots.txt でした。複数形
投稿者 秋元 : 11:21 | コメント (2) | トラックバック
2007年04月09日
Alexa(アレクサ)の統計情報の読みかた
MarkeZine併載コラム 第二回
当ブログでも同日併載する条件で引き受けたので、元原稿をベースにしたものをこちらでも掲載している。
Markezine側の記事では図表を作っていただいたり、プロの編集の手が入っているので、よりわかりやすいのではと思う。
英語のサービスといってもほとんどがグラフと数値
第一回のAlexa(アレクサ)とは何かに続いて、アレクサ・インターネット(Alexa Internet, Inc. 以下「アレクサ」)の統計情報の読みかたについて解説します。
アレクサは世界中のウェブサイトのデータを収集・解析していますが、ページの表示はすべて英語のみとなっています。日本人マーケッターにとってはその部分がとっつきにくさとなります。
しかし、実際のページを少しご覧いただければわかるように、ページ中に英語の「文章」が出てくる箇所はほとんどありません。変化するデータのほとんどが数値やグラフで表されるので、どこに何があるかということを一通り理解してしまえば、日常の情報収集ではほとんど問題なく使えるようになるでしょう。
アクセス数に関する情報はTraffic Detailページ
前回のAlexa(アレクサ)とは何かの最後に開いた、ミクシィのTraffic Detail(詳細トラフィック)ページをもう一度開いてみましょう。アドレスは以下になります。
http://www.alexa.com/data/details/traffic_details?url=mixi.jp
mixi.jpのTraffic Details(詳細トラフィック)ページ
Traffic Detail以外のページが開かれているときは、画面上部やや右に出ている"EXPLORE THIS SITE"(このサイトを探検しよう)の2番目にある"Traffic Detail"をクリックすることでこの詳細トラフィックのページに来ることができます。
ページの上部左側には、そのドメインの代表的なページの画面を縮小したサムネイル画像と、サイト名、サイトの簡単な紹介文が表示されています。
もしご自分のサイトのドメインを調べたときに、このサムネイル画像がちゃんと出なかったり、紹介文が間違っているようなときは、"edit info"から内容の修正を依頼することもできます。ただし、他人のドメインの情報を勝手に変えようとする人もいますので、本人であることを確認するような手続きが必要となります。この登録情報の更新については、また別の機会に説明したいと思います。
3種類のトラフィックデータ: グラフ
その下のグラフが、Alexaのもっとも重要な、いろいろなところから参照されるデータです。
mixi.jpの詳細トラフィックのグラフ
グラフ部分では、三つの異なる情報を切り替えて見ることができます。三つの異なる情報とは、
- Reach (リーチ, 到達)
- Traffic Rank (トラフィックの順位)
- Page Views (ページビュー)
です。グラフの左上のタブでどれを表示するかを切り替えます。
グラフの部分には他にもいろいろなスイッチがあるのですが、それは後にしてページの下へいきましょう。グラフの下には、先ほどの三つの異なる情報が、数値の表として出ています。
3種類のトラフィックデータ: 表
mixi.jpの詳細トラフィックの数値データ
表では、三つの指標それぞれについて、3つの異なる期間と、過去3ヶ月の変動が表示されます。
- Yesterday (昨日)
- 1 wk. Avg. (最近一週間の平均)
- 3 mons. Avg. Yesterday (昨日)
- 3 mons. Change (3ヶ月前からの変動)
期間と変動
3種類の数値情報の意味
では、グラフと数値の二通りの方法で表される、これら三つの情報について、詳しく見ていきましょう。
Reach (リーチ, 到達)
リーチは、インターネット全体を母数として見たときに、そのうちの何パーセントのネットユーザが一日にそのドメインを訪れたか、という割合を表した数値です。
今回の例では、過去3ヶ月の間、一日に世界のネット人口の1万人に56人(0.56%)はmixi.jpを訪れたということになります。また、3ヶ月前に比べると、この割合は16%ダウンしているということを示しています。
世界のネット人口、というのが公開されていないので、訪問者数の絶対数は不明です。
Traffic Rank (トラフィックの順位)
Alexaの把握しているすべてのドメインについて、アクセス数の多いほうから順位をつけた際の順位です。アクセス数というのは、リーチと次に述べるページビューの両方を総合したものです。
今回の例では、(この画像を取得した日の)昨日の時点で、mixi.jpのアクセス数は世界で48番目に多く、それは3ヶ月前から4位ダウン。つまり3ヶ月前の時点では52位だった、ということが読み取れます。
Page Views (ページビュー)
ページビューは、そのドメインを開いた人の、一日一人あたりの閲覧ページ数です。今回の例では22,23といった数字が出ていますが、これは一度mixiに来た人は平均して22,3ページを閲覧しているという意味です。サイトの中を動き回ることの多いmixiなどSNSに特徴的なもので、一般的なサイトでは一桁程度のことが多いようです。
この数値が高ければ、一度訪れたユーザを長い間ひきつけておけるいいコンテンツがあるということかもしれません。
グラフ側のページビューは、訪問一回あたりではなく、インターネット上の百万回のページビューに占めるこのドメインのページビューの割合(パーセント)となっています。表の部分の数値とはまったく別の値なので注意してください。
グラフの使い方
これで、グラフと表の2通りの表現でトラフィック情報が得られることがわかりました。もう一度グラフに戻って、グラフの操作について見て行きましょう。
Range (表示期間)
グラフの横軸の表示期間を変更できます。"d"は日(day)、"m"は月(month)、"y"は年(year)ですから、"3y"だと「過去3年間分を表示」ということになります。"max"はAlexaがそのドメインに対して持っている全期間のデータです。
Smoothing (グラフのスムーズさ)
マイナスに近いほど、補正されていない生データの変動がわかります。
Medium/Large (中/大)
グラフの表示サイズの切り替えです。
Compare sites (複数サイトの比較)
グラフ下部のボックスに、5つまでのドメインを入れて"Submit"を押すことで、複数のドメインのデータを同一グラフ上に並べて表示することができます。
ライバルサイトを並べて比較するときなどにたいへん有用な機能です。
グラフのカスタマイズ例-複数のSNSドメインのトラフィック順位をグラフ化
Permalink (パーマリンク/固定リンク)
いま選んでいるタブやグラフの表示期間は、そのままではメールで送ったりすることができません。今表示している内容を送りたいときは、グラフ右上の"Permalink"をクリックしてください。ブラウザが、現在の状態のグラフを示すURLに切り替わるので、この新しいURLを転載することで、他の人に直接グラフを教えることができます。
Get a FREE graph for your site (グラフを自分のサイトに貼り付ける)
このリンクからは、Alexaのグラフ部分だけを、別のページに貼り付けるコードを取得できます。
たとえば、社内のグループウェア等、毎日チェックするページに自社のドメインのグラフを貼り付けておけば、毎回Alexaのページを開かなくても、変動を確認することができていいのではないでしょうか。
その他のデータ
このページの3種類のデータの後ろにも、その他の興味深いデータが続きます。
国別データやサブドメイン別データ
ドメイン名 users come from these countries(訪問者の国別構成)
ネット全体で、どの国・地域からこのドメインにアクセスがあるのかを、トラフィックの高い国から表示しています。
国名をクリックすると、その国での上位ドメインランキングページに飛びます。"more"をクリックすると上位20位程度まで見ることができます。
たとえばmixiの例だと、ユーザ55人のうち1人はアメリカから、110人に1人は中国からアクセスしている、ということがわかります。
ドメイン名 traffic rank in other countries(国ごとのトラフィック順位)
そのドメインのトラフィック順位が高い国・地域から順に、その国・地域での順位が表示されます。
"more"をクリックすると上位20位程度まで見ることができます。
例だと、mixiはニュージーランドではトップ100に入るようなアクセスを稼いでることがわかります。これは、ニュージーランドにワーキングホリデーなどの日本人留学生が多いことと、ニュージーランドの人口が少ないことなどと関係があるのかもしれません。
Where people go on ドメイン名(サブドメインごとのトラフィック割合)
そして、最後ですが重要なデータとして、ユーザがどのサブドメインにアクセスしているのかという割合も入手することができます。
これによって、会社サイトでサービスや製品別にサブドメインを分けているような場合やポータルサイトでジャンルごとにサブドメインがわかれているような場合に、どの部分に人気があるのか、といったことが外部から推測できいます。
たとえば、mixiユーザのアクセスの100回に1回はmixiミュージックというような値を知ることができます。
今回のまとめ
Alexaの詳細トラフィックに出ているデータの読み方を、ページの上から順に見て行きました。ご自身の運営するサイトのドメインや、ライバルサイトのドメインを入れて、トラフィック数の変遷のトレンドや、国別のユーザ割合などをチェックされてみてはどうでしょうか。
次回は、Alexaのデータはどうやって作られているか、ということを解説します。Alexaのトラフィックデータを間違って理解している人が多いのですが、内部的な仕組みを知ることでそれらの誤解も減らせると思います。
おまけコラム: 最近のAlexaの変更
- AlexaブランドのTシャツ販売を開始
- alexa.comトップページに注目サイトのグラフが載るようになりました
- AdBriteの広告がページ最上部に大きくでるようになりました
長い間ウェブサイトのデザインや機能追加については停滞している感があったAlexaですが、最近いろいろなことを試しているようです。先月の連載第一回でのスクリーンショットが、既に昔の画面となってしまいました。
施策の内容を見る限りでは、サービスからの収益をなんとか向上させようとしているようです。いろんなところにTシャツ販売のリンクが差し込まれたりしているのもそれですね。その結果本来の使い勝手が落ちないといいのですが。
投稿者 秋元 : 11:38 | コメント (2) | トラックバック
2007年03月30日
Alexa(アレクサ)記事の補足など
昨日のITProでの記事「日本のネット業界とWeb 2.0が下り坂って本当?」は、おかげさまで大きな反響をいただいたようで、ITProのページにある記事ランキングを見たら、下のように昨日の1位記事になっていた。昨日1日分のアクセスで先週のランキングの3位にも入ったようで、書いてよかったと思っている。
Alexaのデータは信用ならない、と書いたけれど、生に近いデータを出している、という点では正確といえば正確でもある。「ネットの日本語圏で」という限定を勝手につけて読むから不正確になるのであって、世界のインターネットユーザ(ま、これも正確に言うとAlexaツールバーユーザ)を母数として考えれば、日本やアメリカのネットが「相対的には」地盤沈下しているということは言っていいと思う。結局視点をどこに置いてみてるかの話だ。
ただし、ビジネスとして考えれば、日米とネット新興国でのユーザ数やページビューの価値、そこから上げられる収益は等しくはない。等しくないどころか大きな差があると思う。だから、ネット全体でトラフィックがどんどん伸びていたとしても、そのサービスが儲かってるかどうかはまた別の話だ。orkutがブラジルでいくら人気があっても、米国で伸びたSNSに比べれば全然儲からないのがいい例だ。
complete.comなどの後発の競合のデータを持ってきて「こっちが正確だ」と書いてるブログも英語圏ではあるのだけれど、別にcomplete.comだったら正確なデータを出せるのか、というとそんなわけもない。complete.comがモニターをアメリカ国内からしか集めていないとか、国外のデータをカットしてアメリカ向けに補正してるのかもしれないし、そうであれば日本のサービスの動向調査に使えないのは同様ということになる。
Alexaのほうも、こんな風に評判を落とし始める前から、いろいろ改善のやりようはありそうなものだけど、リソースが足りてない風に見える。そのへんについてはMarkezineのAlexa解説連載の後のほうで書くつもりだけど、初回記事や近日公開予定の第2回では、まだまだ基礎の基礎的な話が続く。
ブログじゃなくて外に書いた記事なので、このブログに比べて直接記事への反響を知り難いところはある。もし記事からこのブログに辿りついた人で記事への意見や反論等あれば、こちらのコメントに書くなり、エントリを書いてリンクしていていただければと思う。
[2007.04.05 追記]
その後も記事はよく読まれたようで、先週の1位になっていた。
2007年03月26日
Google地図爆弾(グーグルマップスボム)
via Googling Google
Google爆弾(Google Bomb, グーグルボム)というと、反ブッシュ大統領のキャンペーンとして発生した"miserable failure(みじめな失敗)"が有名だ。
リンク元のテキストをGoogleが関連キーワードとして採用することから、これを利用して"miserable failure"というテキストでブッシュ大統領のページにリンクを張るページが多数生まれ、結果として「みじめな失敗」と検索するとブッシュ大統領が表示される、というものだ。
当初はGoogle爆弾の存在を認めつつも、「そんなこと言ったって実際にそういうリンクが張られてるんだからしょうがない」と言っていたGoogleも、今年2007の1月にGoogle Bomb対策を取ったことを発表。今では"miserable failure"でブッシュ大統領のページがトップに出てくることはなくなった。(対策前後の結果の違いはサーチエンジンランドのスクリーンキャプチャを参照)
今回Digg経由で新たに見つかったのは、ウェブ検索ではなく地図検索を使ったもの。「マイクロソフト」で米国地図を検索するとマイクロソフト本社が出てくるのだが、そのときに同時に表示されるイメージが、マイクロソフトのロゴに交通標識の「禁止」を重ねた、アンチ・マイクロソフトの画像になるという事件が起こったのだ。(画像は Googling Google から引用)
Google Maps側で対応したらしく、今はもう出ないのだが、上記画像のようになっていた。これは、Microsoftをレビューしていたレビューサイトの中にあった画像が、キーワード"Microsoft"に関連が高いと判定されて、一緒に表示されていたということだ。
Google Maps側に限らず、他のサイトを表現するときにそのサイトのトップにある画像をサムネイル化して表示したり、というサービスやマッシュアップサイトが増えていると思われるが、この仕組みによって、予測しない画像を自サービスで表示してしまったり、参照の画像を表示するページを生成した後に元の画像を差し替えられてしまったり、という事件はこれからも多発するのではないかな、と思った。今回の反マイクロソフトロゴにしても、Googleとはいえ手動で消したのだろうし、マイクロソフトなら多数が気づくけれど、ちょっとしたローカルサーチでライバル店を検索したときにこんなのが出ても、なかなかわからないかもしれない。
2007年03月11日
Alexa(アレクサ)順位Tシャツの販売開始
Alexaにかなりどーでもいい(笑)新機能がついたのでいちおう紹介。
自分のサイトのAlexaランクをzazzle.comのカスタムTシャツ作成ページに流して、AlexaランクTシャツを作って購入できるサービスだ。
Google ページランクTシャツとか、TechnorankランクTシャツとか、WebスカウターTシャツとか、サイトごとにデータを持っているサービスならどこでもできそうだ。
zazzle.comではTシャツ以外にもいろいろなアイテムをカスタマイズして買えるので、熱心なファンがいるようなサイトだったらこういうパスを用意するのもいいかもしれない。Tシャツやマグカップを見た友人が「それ何?」と聞いてくれて宣伝になる、ということもまあ、なくはないかも。
2007年02月13日
どうも、Macです。どうも、パソコンとVistaです。
Macの比較広告にVistaが登場。Vistaの融通の効かない音声認識機能を揶揄している。
Vista 「Macは挨拶しています。 キャンセル? 許可?」
Mac氏とパソコン氏が何か話すたびに復唱して許可を求めるエージェントVista。
パソコン 「彼をオフにすることもできるんだが、そうすると今度は必要な警告も出なくなっちゃうんだよ」
[関連]
Vistaの音声認識でPerlプログラミング
Vistaの音声認識セキュリティホールに思う
投稿者 秋元 : 19:24 | コメント (3) | トラックバック
2007年02月02日
コンテキスト連動広告の失敗例
via digg
「教師が車にはねられた」というニュースの上に、間の悪い広告が出ていたようで、diggで悪い意味で話題になっていた。
単純な単語マッチングによる広告選定の限界かと。
元のサイトがアクセス過多で見えなくなっているので、教師をはねた車のメーカーは不明
# そもそも車のメーカーなんか事故のニュースで出ないか
2007年02月01日
イギリス版「どうも、マックです。こんにちは、パソコンです」
MacとPCを擬人化したCM、日本語版も話題になったけど、イギリス版が出たようだ。「ウィルス編」を並べてみる。
アメリカ版
日本語版
イギリス版は、「イギリス訛り」が面白い、ということだけど、そこまでわからないよ…
どっちかというと、日本もイギリスも、元のコマーシャルをあまり変えないようにしようとしてるように思った。
2007年01月29日
外務省サイトがAlexa(アレクサ)で世界2位の外務省サイトだそうで
世界各国の外務省との比較ということだ。何で測ったのかと思ったら、
外務省が「客観的な評価サイト」とみなしている米国のアレクサ・インターネット社
ということ。Alexaか。外務省のお墨付きになったの?
日本は米国務省に続き、3位サウジアラビア、4位中国、5位フランスをしのいだ
ということなので、実際にAlexaに食わせてみた。
アメリカの国務省が圧倒的だ、というのはわかった。日本は確かに2位なんだけど、記事から受けるような印象とは違い、むしろどんどんアクセス数が減っているように見える。
[関連]
2007年01月22日
Web担当者 現場のノウハウ Vol.4に寄稿しました
マーケテイングの本ですが、18日発売のインプレスR&D・Web担当者 現場のノウハウ Vol.4に記事を書きました。
『[特集]アクセス向上99のワザ』という、ウェブサイトのアクセス数を増やすための様々な方法を解説した特集で、SEOのティップス部分を担当しています。
ランダム広告ジェネレータ
The Ad Generator(theがつくのか)は、広告+コピーをランダムに作って表示してくれるサイト。"LAUNCH THE GENERATOR"をクリックすると、一定間隔でいろいろな広告案を表示してくれる。
ランダムに主語や動詞をくっつけて思いもかけない文章を作るようなジェネレータは昔からあるけど、あれを写真+文章に置き換えたようなもの。写真はflickrから引っ張ってきているらしい。完全なランダムというより、文章にそれなりに関係のあるような写真が組になってるようにも思うんだけどどうだろう。
選ばれた広告コピーに深いものが多いので、生成された広告もそれっぽく見える。ずっと眺めていても違うものがでてくるところも飽きさせない。
2007年01月21日
サトシを探せ・ゲーム
via digg
その名もfindsatoshi.com
(サトシを探せ)というドメインで行われているのは、イギリスのゲーム会社が行っている、ある写真に映っている人物を、ワールドワイドウェブでみんなで探そう、というゲーム企画。
写真の背景はフランスのアルザス州だということはわかっているらしい。
また、写真のサトシさんは、このコンテストの開催に同意しているということなので、顔写真の公開に問題はなさそう。そのまま転載していいかは不明だったのでページのサムネイルにした。写真はリンク先で確認されたし。
「日本の協力者大募集中」ということなのでサトシさんを知ってる人は連絡してみては。
2007年01月18日
ジョブズとゲイツのキーノートスピーチ解析タグクラウド
Bill Gates and Steve Jobs: Keynote text analysisというブログで、先週あったスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツのキーノートスピーチ対決を分析している。
タグクラウド化されているので、なんとなくそれぞれの話してる内容の違いが見えてくる。
ジョブズのキーノート
ゲイツのキーノート
ジョブズのほうは、「電話! iPhone iPod AppleTV iTunes 写真に動画でグレートでクールな機器!」という感じ。(ほんとか?)
製品名が良く出てるんだね。
ゲイツのは「グレートな機器 Windows! Vista 家庭に届ける ハードウェア、ユーザ できる!」と。
タグクラウドだけじゃなくて、難しい単語がどれぐらい入ってるか、文章の簡単さなどの指標も分析されている。ジョブズのスピーチ文は、ゲイツのそれに比べると、センテンスの短さ、難しい単語の登場率、文章の簡単さなどで倍近い数値を出しているということ。
ジョブズのスピーチがすごいのは何よりも練習だ、という意見に僕は賛成だけど、上記の記事を見ると、それ以外にも文章そのものがわかりやすく工夫されてるのかもな、と思う。
元記事にはオマケでマイケル・デルのスピーチも分析されている。グレートなデジタルオンラインゲームについて語ってるらしい。興味あればどうぞ。
2007年01月17日
インドのカラム大統領がYahoo! Answersで質問
via digg
英語圏のQ and Aサービスとして好調が伝えられているYahoo! Answers(日本のYahoo! 知恵袋と同系列のシステム)で、インドの現役大統領であるカラム博士が質問している。
質問内容は、「今後地球人口が80億にもなっていく中で、テロをなくして自由な地球を実現するための斬新なアイデアは無いものだろうか?」というもの。
まあ実際のところ、Yahoo! Answersのプロモーションの一環でもあり、優秀な回答には賞品が出るそうだが。
すでに回答は7000件近く寄せられている。このテーマについて面白いアイデアがある人は、英語になるけれど回答してみてはどうだろうか?
2007年01月09日
The ひらがな Song
ひらがなを順番に読んでいく妙な歌を発見。The HIRAGANA SONG(音が出るので注意)
ページを開くと歌が始まる。歌詞も全部載っている。下の方には、歌手、作詞、作曲のそれぞれのプロフィール。
歌っているのはAlyssa Collinsというカナダのオタワにs住む、日本のアニメが好きな15歳の少女ということだ。
なんというか、脱力する。
2006年12月28日
IE7のシンプルなテレビ広告
新しいIE7のコマーシャルらしい。見ただけでわかる、いい出来だと思った。
本当に「毎日の作業が簡単になる」かどうかは不明。
2006年12月21日
2006年検索ランキングの検証
Google日本支社の2006年ランキングが発表されて、主要各社の年間検索ランキングが出揃った。
Yahoo
1位 mixi
2位 2ちゃんねる
3位 Google
4位 楽天
5位 Amazon
6位 goo
7位 YouTube
8位 ANA
9位 JAL
10位 MSN
(Google日本支社の公式発表ってどこ?)
1 地図
2 翻訳
3 辞書
4 動画
5 ほしのあき
6 天気予報
7 au
8 価格
9 郵便番号
10 倖田來未
goo
1 yahoo
2 2ちゃんねる
3 Google
4 mixi
5 楽天
6 Amazon
7 NTTドコモ
8 ANA
9 地図
10 Gyao
Infoseek
1 ライブドア
2 2ちゃんねる
3 無料
4 DVD
5 大阪
6 攻略
7 楽天
8 雪害情報
9 東京
10 メール
Nifty
1 Yahoo
2 mixi
3 楽天
4 asahi
5 2ちゃんねる
6 google
7 goo
8 アマゾン
9 フジテレビ
10 ハンゲーム
Technorati
1 W-ZERO3
2 功名が辻
3 極楽とんぼ
4 X01HT
5 Wii
6 ライブドア
7 上川隆也
8 ウェブ進化論
9 日本沈没
10 Mio P350
Ask.jp
1 mixi
2 YouTube
3 au
4 壁紙
5 JR
6 Amazon
7 JAL
8 顔文字
9 2ちゃんねる
10 郵便番号
Excite, MSNとAsk.jpは見つからなかった。
各社のランキングがけっこう違うのは、ユーザ層の違い? それにしたって、総合ランキングに出てくる単語には、なんとなくしっくりこない感じがある。アダルト系の単語は各社抜いてるだろう、というのは予想がつくけど、それ以外でも。
英語圏では、Googleなどが発表するランキングに対する疑念の声をあつめて、こんなまとめ記事が出ている。
この記事にあるように、Google Trendsを使って見た2006年のトレンドと並べてみると、年間検索ランキングなるものは、どうも人の手によるランキング操作が行なわれているのではないかと思うのだけど。
Google Trends: yahoo, mixi, 地図, 翻訳, 辞書
これを見ると、Googleのトップ3「地図、翻訳、辞書」なんかより、mixi、さらにYahooが圧倒的に検索されている。
各社ランキングを見た感じでは、Yahoo, mixi, Googleちゃんと全部入ってるGooやNiftyのランキングが、人為的な操作が少ない気がするなあ。
ついでに「ほしのあき」がほんとうにそんな検索されてるのか検証。Googleのランキング1から5位。
Google Trends: 地図, 翻訳, 辞書, 動画, ほしのあき
Googleの6位から10位も
Google Trends: 天気予報, au, 価格, 郵便番号, 倖田來未
[追記 2006.12.25]
Ask.jpのランキングが出たので追加
このエントリを見て、やっぱりGoogleの検索ランキングはおかしすぎる、という反応がいくつか出ているみたい。
2006年12月17日
プログラマーというのは、飛行機を作るようなもの
「システムを作るというのは、飛びながら飛行機を作るようなものだ」というEDS(大統領候補を出したり、バスケの神様みたいな名前の社長がいたりするアメリカの大手IT企業)のコマーシャル。
おもしろいんだけど、大規模システム構築のたいへんさを、ジャンボジェットの飛びながらの製造になぞらえるのは、本気だとしたら微妙だなあ。超アジャイル開発だ。オンラインでパッチの出まくるOSとか、いつまでのソフト開発の終わらないゲーム機とか、そういうのも思い出したり。
投稿者 秋元 : 00:00 | コメント (2) | トラックバック
2006年12月12日
GoogleがYahoo!をインスパイア?
Googleが作ったIE7の宣伝ページが、
IE7のリリースと同時期に出ていたYahoo!のIE7宣伝ページとそっくりだ、
という批難がでている。Yahoo!のJeremy Zawodnyによれば、「Yahoo!は、Microsoftから貰った素材をそのまま使ったわけではない。広報に確認した」と言っているので、どこがやっても同じになる、というキャンペーンではないらしい。
Microsoftの素材に決まってるじゃないか、というコメント欄での突っ込みも出ている。もしJeremy Zawodnyの勘違いだったら、それはそれでトラブルになりそうだ。
[23:10 追記] Google側の「真似した」とされるサイトのデザインが、完全に新しいものに置き換えられた。Jeremy Zawodnyが正しかったようだ。新しいデザインはたしかにいつものGoogleっぽいデザインだ。
Googleの公式ブログにはこの件に関する書き込みはまだ載っていない。
[2006.12.14 追記]
GoogleのSEO番長Matt Cuttsのブログで、「Jeremyがそう言うなら信じるよ。Yahoo!のUI担当者の人に個人的に謝りたい。ページのレイアウトをコピーするなんてひどすぎる」と書き出したので、本当に謝ってるのかと思ったら、それに続いてYahoo!が、Googleの検索結果ページでのスポンサードリンクのデザインを、どんなふうに真似してきたか、というのを図をつけて説明しはじめた(笑)。Overtureの広告文字数が、途中からGoogle AdWordsの文字数とぴったり同じに変更されたことも言及している。
# 参考まで。Google AdWordsのビジネスモデル自体は、Yahoo!が買収したOvertureの発明。ただし裁判した後GoogleはYahoo!に和解金を払っている。
投稿者 秋元 : 13:13 | コメント (1) | トラックバック
2006年12月11日
世界中からコントロールできるクリスマス・イルミネーション
via digg
コーヒーメーカーのコーヒー残量を世界に放映したり、Webカメラの撮影方向を制御させたり、ローカルな情報をネットで公開する話は多い。
このサイトでは、Webカメラでどこかの家が写っている。訪れる時間によっては、家の中の飾り付けが、ついたり消えたりするのが見られるはずだ。
この電気のオン/オフ、ページの下部にある"On"と"Off"のリンクを押すことで制御できている、というのだ。今は多数の人がアクセスしているようで、激しく明滅を繰り返しているが、人気のない時間帯を発見できれば、自分の操作で変わる様子も見られるだろう。僕も一回、自分の操作と連動したように見えた。この家は、日本から昼間見るとちょうど夜になる地域にあるようだ。
2006年12月10日
マイクを使ったネットマーケティング
The Hi-Def Chamberは、ブリティッシュ・テレコムのIP電話を宣伝するためのFlashゲーム
マイクから特定の高さの音を一定時間わめくことで、ワイングラスや牛乳瓶など、ガラス製の容器を割ることができる。
Lynx Blowは、男性用香水の宣伝で、マイクに向かって大声を出すと、女性モデルの服が飛ばされたりする、というゲーム。
訪問者にマイクを使ったゲームをさせることで、バイラルマーケティングをしようとしているものだ。どちらもそんなに面白くないと思うけど、今の段階ではマイクを使っているという珍しさで注目を集めることができているのかもしれない。
家庭用ゲーム機などでは、マイクつきのものはマイクが使えて当たり前なので、マイクを使ったゲームというのは昔から存在する。PCの場合、さらにWebページで使う場合ともなると、たいへんだ。
どちらもFlashを使ってマイク入力を得ているので、Flashプラグインのバージョンを上げたり、セキュリティ設定をしたりしなければいけない。これは音声だけじゃなく、Webカメラを使うようなものも同じだろうけど。
ただ、Macintoshや家庭向けのノートPCなどでWebカメラやマイクが標準で使える率は増えているだろうから、この手の試みは増えることはあっても減ることはないようにも思う。
2006年11月30日
ロシアの雑誌による企業ロゴ・CIコンテスト結果
via digg
ロシアの雑誌による2006年度の企業ロゴ・CIコンテストの結果発表ページ。コンテストには24ヶ国から970社の参加があったということ。日本を含め各国から審査員を招いているようだ。
どれもアイデアが含まれていて面白い。僕が気に入ったのは照明会社のこれ。
ロゴデザインは特に、ウェブサイト向けでも参考になりそうな気がした。
2006年11月25日
下から読むとまったく逆になる文章
次のビデオでは、前半、アルゼンチンの将来を憂い、腐敗を嘆き、投票を悲観する文章が読み上げられる。
半分終わったところで、「私の考えは全く逆だ」と入り、今の文章が今度は下から読まれていく。すると、投票での正しい判断を讃え、腐敗は克服でき、将来はすばらしいものになるだろう、という全く逆の意味になるのだ。
回文ともちょっと違う。一行ずつ逆に読むと意味が逆になる、という文章って、日本語ではこれまであったのだろうか? 面白い。
# アルゼンチンの大統領キャンペーン広告ということだが、だとするとなぜ英語なのか?
this is the truth
if we turn things upside down
we can't be the best country in the world
I would be lying to you if I said that
Argentina has a great future ahead
that we will be a safe country
that our economy will be strong
that our children will be healthy, get an education and have jobs
before anything you must know
our country does not deserve such things
and I am convinced of this because I know the Argentine people
corruption and hypocrisy are in our nature
I refuse to believe under any circumstances that
we could be a great country in the coming years
thanks to the people's vote
this country is sinking to new depths but
there are even more surprises to come
Argentina has only one destiny
and whether we like it or not
this is what is real
(LOPEZ MURPHY FOR PRESIDENT
you should know I believe exactly the opposite)
投稿者 秋元 : 02:06 | コメント (1) | トラックバック
2006年11月15日
宇宙から見えるKFCロゴ
8100平米(2460坪)の超ビッグサイズのケンタッキーフライドチキンのロゴが、ネバダ州の砂漠に建造された。
KFC本社のプレスリリース。「人類にとっては小さな一歩だが、フライドチキンにとっては大きな一歩だ」とのこと。ははは。
当然、Google MapsやGoogle Earthにも取り込まれて、話題になることも見越してのプロジェクトだろう。
建造中の様子はこちら。
[関連]
2006年11月08日
ネット上に流れた失言や悪評を探して削除要請してくれるサービス
via Wired News
ReputationDefenderは、ネット上の誹謗中傷やプライバシー侵害を、検索エンジンやSNSからロボットや人手で探し出して、削除要請をだしてくれるというアメリカのあたらしいサービス。
…どっかで聞いたなこういうの。アメリカではこれあたらしいの?
この人たちに佐賀の件 (2006/10/20の記事)を教えてあげたい。
いやまあ、監視してることや監視ワードを誇らしげに公開したりしなければ、ある程度有効なのかもしれないけどね。
2006年11月07日
メッセンジャーのユーザ名でアフィリエイト
via TechSpot
中国の5Sai.comというサイトが、MSNメッセンジャーのユーザ名にアフィリエイト広告を出させる、というサービスをやってるらしい。↓こんな感じ?
サイトを見たら、デジカメやiPod、携帯ゲーム機などが並んでいるので、これらの広告リンクをメッセンジャーのユーザ名に設定するんだろう。たしかにメッセンジャーでチャットしてればここはよく目にするだろうし、ログイン・ログアウトのときにはポップアップでも出てくる。
いつもそんなところに広告を出している友達ってどうなの、と思いつつ、しかし、アフィリエイトとして成立しない、とも言い切れない気がする。
mixiのユーザ名とか、他にもいろんなところに広告差し込もうというサービスは出てくるかもしれないね。
これを紹介してるTechSpotのエントリでも書かれてるけど、
ねぎし@安いバイアグラならdrug.example.jp: おはよー
西田@出会いはsns.example.com: で、どうよ調子は
わだ@agent.example.netではPHPエンジニア募集中: いやあ昨日はひどい目にあったよ
みたいなことになったら笑っちゃうなあ。
2006年11月06日
バーガーキングが宣伝代わりに4ドルのゲームを販売
via digg
アメリカで、大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングが、Xbox360向けの激安ゲームを店頭販売しているらしい。
で、これがその王様のゲームのコマーシャル
それなりに面白そうには見える。しかし、バーガーキングってこういうおっさんだったのか。
これは、ハンバーガーの購買層と、ゲームをする層が重なってるのかね。
普通のゲームメーカーはこんなの4ドルで売られたらたまらんだろうなあ。ゲームの中に広告を入れる話は前からあったけど、広告としてゲームを安く売る方が広まったら、世の中のコンシューマ向けゲームはみんな広告ゲームになったりする可能性もあるんだろうかね。
2006年10月03日
diggの記事投稿とボタン押下に報酬を払うシステム
diggに指定した記事を投稿して採用されたら$21、指定された記事へのdiggクリックに$0.50をPaypal経由で支払うと言っている。
diggを使った不正なマーケティングの噂や証拠はこれまでいくつか出てきていたけれど、ここまであからさまなサイトが出てくるとは。(まだ、diggのアカウントやメールアドレス収集のための嘘サイトという可能性もあるけど)
CGMのシステム的な限界が試されているように思う。ソーシャルニュースに限らず、ブログやソーシャルブックマークでもいろいろと動きがあるのではないかと思うし。
早晩、このサービスはブロックされるとか参加者のアカウントを廃止するとかの対策が取られると思う。でもまあ、そうだとしてもこれで終わるはずもないよね。
[追記] アイレップの渡辺さんがすでに解説されてた
2006年09月27日
24時間で作るWeb2.0サイト
ドキュメンタリーブログとでも言うか。24時間で新しいWeb2.0サービスを公開する、と宣言したブログが登場。
ちょっとヤラセっぽいかなあ、とも思わないでもないけど。24時間といえばドラマ「24」。僕は「24」は見てないが、時間を区切られて終わりが見えているとハラハラ感がでるのかも。
続きが気になる人はこちらをどうぞ。
Google AdSenseで大儲けしている個人のリスト
アドセンスで稼いでる個人のリストを作った人がいるので紹介。ネット上でソースが明らかになっている情報から集めて高い順に並べたそうだ。
いったいアドセンスで「すごく稼ぐ」というのはいくらぐらいなのか。
サイト | 月の収入(円) | サイトの内容 |
---|---|---|
PlentyOfFish.com | $300,000(3500万円) | 出会い系サイト |
Digg | $250,000(2900万円) | ソーシャルニュース |
Jeremy Shomakerのサイト | $140,000(1600万円) | 多数のサイト |
Weblogs Inc. | $120,000(1400万円) | ブログ集 |
Free Web Layouts | $100,000(1160万円) | MySpaceのカスタムデザイン配布 |
Ask The Builder | $30,000(350万円) | DIY解説サイト |
Joel Comm | $24,000(280万円) | アフィリエイト解説サイト |
Digital Point | $10,000(116万円) | SEO支援ツール提供 |
企業としてAdSenseを載せているAOLのようなサイトは除外して、ほぼ個人ベースで運営しているところだけのリストだということ。diggとかWeblogs Inc.は微妙じゃないかそのへん。
また、AdSenseだけをやってるわけじゃないサイトで、他のアフィリエイト分が除外できてないものとかもあるそうなのでそこは注意。
まあとにかく、AdSense広告で成功したいと思う人は上記の個人達が何をやってるか突っ込んで調べてみるのもいいかもしれない。
投稿者 秋元 : 11:09 | コメント (2) | トラックバック
2006年09月18日
クリックしない人には広告が出なくなるようになるかも
Googleの検索結果で出てくる広告、Google AdWordsについて最新の情報。
Googleの検索結果で、トップに幅広く青い広告が出てくることがある。これはAdWordsの中でも特に検索キーワードとマッチした広告(もちろん費用も高く払っているだろうけど)が表示されることになっている。
最近の観測結果では、どうもこの青い枠、人によって表示されたりしなかったりすることがあるという。(リンク先は有料フォーラムなので僕も読んでないが)
ではその差はどこにあるのかというと、「広告を押さない人には出ないように」してるのではないか、ということ。
たしかに、見せても押さない人だ、とGoogleが把握していれば、出しても無駄かもしれない。青い枠を出さなければその分検索結果も見やすくなるし。
しかし、広告を押さない客の使い勝手を上げるようなことをして、広告で成り立ってるGoogleのビジネスは大丈夫なの? 評判が上がって全体のシェアが上がれば広告を押す人の比率も上がるからいいのかな。
僕は自分で設定するパーソナライゼーション(Google HomepageとかMy Yahoo!とか)の普及には懐疑的だけど、この手の背後で勝手に行われるパーソナライゼーションは今後増えていくし、サービスの差別化要因だと思う。
2006年09月08日
スパムメールの画像化が進む
スパムメールの画像化が進んでいるということだ。ビーコン的な画像じゃなくて、本文が画像。
スパム対策ソフトによる検知が、テキストのスパムよりはるかに難しいとのこと。そりゃそうだ。CAPTCHAなんかも、画像処理して文字を認識するのは機械には難しいから登場したわけで、画像だけポンと入ったメールがスパムかどうかは見つけにくそうだ。
そんな画像だけのメール、開かなければいいのに、と思ったけど、家族や友達が画像だけの写真を送ってくるというのは結構あることらしい。そうなんだ?
YouTubeなどの動画サービスでは、サイトのURLや商品名などの広告を入れた動画も増えてきてるけど、こちらは面白さもないと話題にならない==見る人が増えないことから、宣伝入りでも楽しめればいい、という受け入れられかたもある程度ありそうだが、スパムメールの広告は開いたときにはもう負けだものなあ。
投稿者 秋元 : 18:38 | コメント (3) | トラックバック
2006年08月08日
デュランデュランが Second Life 世界でコンサート
大規模オンラインゲーム Second Life で、Duran Duran がコンサートをするというニュース
架空世界でコンサートをする、世界初のメジャーバンド、ということになるらしい。どんなアバターで登場するかはすでに手配済だけどまだ秘密ということだ。
過去に類似の例があったかどうか知らないけど、日本でも今からやれば日本初にはなれる?
2006年07月31日
英語ブログの翻訳サイトが続々登場
有名なガジェット紹介ブログ Gizmodo の日本版 Gizmodo Japan が公開されている。
面白いものはどこでも面白い、というのと、海外の情報は目新しい、ということで、ここのところ海外の同種のブログが続々と日本語版を出してきているように思う。
また一つネタ元が無くなってしまった、というのは冗談で、面白い英語情報がどんどん日本語で読めるようになると楽でいいと思う。一つ一つは翻訳の小人さんたちががんばっているのだろうけど、言語の壁がぐっと低くなる感じがある。
[追加] 「ブログ」じゃなくてニュースサイトなのかもしれないけど、zone-hジャパンを追加
[2006.11.22 追加] Read/Write Webのコラム翻訳がCNET Japanで始まったので追加。もっとも、毎日のエントリをすべて翻訳するものではないようだが。これはeHubについても同様。日本向けに受けるエントリを選んでの翻訳だろう。(情報: ワークスタイル・メモ:関連ニュース)
[2007.03.06 追加] メディア・パブで知った「ブログヘラルド」を追加
[2008.07.09 追加] ライフハッカー[日本版]を追加。Make:を忘れてたのでそれも追加。
zone-h日本版は消えてるし、ロケットブームの和訳は、2006年には止まってたみたい。eHubも1年ほど止まっているが、eHubは本家の更新も前ほど活発じゃないからなあ。
あと、自分だけで更新し続けるのもたいへんなので、ならべてにも比較表を作った。変化や追加あればぜひ更新をおねがいします。
投稿者 秋元 : 19:14 | コメント (1) | トラックバック
2006年07月17日
コンピュータの進化
アディダスの、つまり靴のコマーシャルフィルムらしいのだけど、前半のコンピュータの進化の変遷はプログラマーならずとも面白く感じるのではないだろうか。
2006年06月07日
音声ポスター コカコーラ vs ペプシコーラ
via Make:
カテゴリ 「ネットのマーケティング」といいつつネットじゃないけど。
コカコーラのワールドカップポスターは、定期的に「ゴォーーーーーール!」と叫ぶ。
カナダのペプシコーラの電車広告は、イヤホンを指すと音楽が聴ける。
どっちもICプレイヤーを内蔵してるんだろう。ICプレイヤーの低価格化で、こんな広告も可能になった、という話。
正直、コカコーラのポスターはうるさくて迷惑だし、ペプシの広告は「電車の中でわざわざイヤホンさして聴く人なんていないよ」と思うけど、どっちも「できるからやってみた」みたいな感じなので、これからもっとちゃんとした応用が出てくるんじゃないだろうか。
2006年05月23日
サイトの広告価値を判定するサービス
TEXT LINK ADS CALCULATOR では、特定のサイトにテキスト広告を入れるとしたら、どこの位置で月にどれぐらい稼げそうか、というのを見積もってくれる。
1.1 調べたい URLを入れて、
1.2 サイト/ページのジャンルを選び、
1.3 挿入したい広告リンクの数を決め
1.4 広告はそのページだけか、サイト全体に入れるかを選ぶ
2. 右側の画面上の「どこ」にテキスト広告を置くかクリックすると、その場所にそのテキスト広告を置いたときに月額で何ドル稼げそうか、という予想をリアルタイムで表示してくれる。
このサイトでは、単なる無責任な占いではなくて、「もしこの金額でよければ、うちの広告載せませんか?」と続く。もっとも、表示された収入は彼らと折半なのでさらに半額になってしまうけど。
適当にサイトの価値を判定してくれるサービスは定期的に現れて、いろんなサイト管理者やブロガーの興味を引くのかそのたびに流行するけれど、その価値が空手形ではなくてちゃんと実際の広告に結びついているところは感心できる。実際に言ってるとおりの広告が供給されているのかは知らないけれど。
「ちょっと試してみるか」で試した人を誘導するために、Ajax などで軽く反応するのもいいのではないだろうか。
さて、このブログのトップページの最上段に1つ広告を置いたとしたら、月に253ドル分の価値があり、僕はその半分が貰えるということになるらしい。
2006年05月12日
Google Trendsで遊ぶ
昨日紹介した Google Trends は、いろいろ遊びがいのあるサービスのようだ。
Web2.0 は日本でも流行ってるけど、一番流行ってるのは韓国らしい。25個もあるけどいろいろ面白い。特に米国の場合、IPと地域のマッチングがよく合っているので、「西海岸で有力」みたいな分析もしやすいみたい。
Google Trendsが教えてくれるなっちのせつなさ全開ぶり。
……(笑)
ブログ書きの友、といえるかも。
[追加]
投稿者 秋元 : 16:41 | コメント (1) | トラックバック
2006年05月11日
Google Trends
Google からまた面白いサービスが。goo とかもやってることではあるけど。やっぱりデータを押さえてるところは強いね。
Google Trends は、検索キーワードを与えると、過去に Google でおこなわれた検索量の推移をグラフにして見せてくれる。
また、トレンドグラフの下側は、Google News に登場したニュースの項目数の変遷が折れ線グラフ化され、グラフが大きく変動しているところでは、そのときに起こったニュースをピックアップしてマークし、右側に当該のニュースへのリンクが表示される。
下のほうは、検索者の IP アドレスから、そのキーワードで検索した人を地域や国、言語ごとにわけてランキングしている。
国や言語の分類は、日本語の場合はあまり役にたたなさそうだけど、英語なら英語で検索といっても国はたくさんあるし、アメリカではホットじゃないけどオーストラリアで注目されている、みたいな観察もできるのかもしれない。
入力は日本語でもいいみたいだ。最大5つまでのキーワードをカンマで並べて与えられる。また、それぞれのキーワードは、複数単語や除外単語など、通常の Google の検索と同じように "..." や - が使えるようだ。(詳細は FAQ の 2番)
例: ヤフー, グーグル, ライブドア 日本語のニュースが出るともっと例としていいんだけど。
例2: Yahoo, Google, Amazon, AOL, MSN
このサービスは、正式サービスではなく Google Labs 扱いで、実験的なサービスということになっている。また、メニューもそうだがニュースのピックアップ等の対象は英語のみだそうだ。
[追記]
2006年04月15日
Google Maps でもプロポーズ(2)
これは労力がかかってる気がする
[参考]
2006年02月22日
Google Maps 向け広告その後
誰が見るんだ?広告で紹介した、屋根の上に書かれたスーパーマーケットの巨大なロゴは、どうやら飛行機の乗客向けらしいということだった。(このマークは、大きな飛行場のすぐそばにあった)
まあ、マーケティングのアイデアといってもネタに近いか、という話だったが、Wired によれば本気でこの分野を開拓しようとしている会社があるらしい。その名も RoofShout (屋根で叫ぶ)。
じつは飛行機の乗客向け広告専門の会社も存在したということで、Google や Yahoo の衛星地図サービスがより使われるようになってくれば、日本にもこういう広告は出てくるんだろうか。
2006年02月16日
日本語でも brrreeeport
だいぶ出遅れた。
2006年01月18日
誰が見るんだ?広告
アメリカに Target というディスカウントストアチェーンがあって、赤い二重丸のロゴを使ったいろんな広告をやっている。
参考: サンフランシスコ ユニオンスクエアにある TARGET の広告
で、アメリカだから店舗も平屋とかで、だだっぴろい。そんでもって Google Map で衛星写真が身近になった。となると、ということでこんな結果に。屋根いっぱいに描いたんだろうな。
さすがは広告の国、広告の置き場を見つけることにかけては一級品だ。(ひょっとしたら大きな空港の近くなのかもしれないけど。それにしたってねえ)
あたらしいネットサービスによって生まれた新しい視点に、新しいビジネスチャンスが落ちているものなのだな、と感じた。
投稿者 秋元 : 00:35 | コメント (4) | トラックバック
2005年11月30日
証拠を見せる - スパム対策のこんな方法
SPAM STOCK TRACKER という、面白い試みをしているサイトを紹介する。
スパムメールのなかに、特定の企業の株を購入することを薦めるスパム、たとえば、「今、○○株式会社の株が買いどき!」みたいなスパムメールがあると思う。受け取ったことがある人も多いだろう。
この joshua cyr さん、ほんとうにスパマーが言うとおりに株価は上がるのだろうか、ということをサイトで追跡することにした。これがこの SPAM STOCK TRACKER だ。
ここで彼が追跡した結果によれば、スパムで「この株が上がります」と言ってきた銘柄のほとんどが、実際には下がっているということがわかる。
右上に表示される合計を見れば、もしスパムの言うとおりに買ってたら資産は半減していたとわかる。
下の個別銘柄の表を見れば、ほとんどの株がスパムを受け取ったときよりも値下がりしてることがわかる。
普通なら、「必ず上がる株を知ってる人が、それを赤の他人に教える理由がない」と思うので、こんなスパムいくら送ってきても無駄だろうと思うのだが、世の中にはスパムで宣伝された製品を買う人もいるそうなので、スパムで「株が上がるよ」と言われて信じちゃう人もいないとは言い切れない。
万一あなたの近くにそんな騙されやすい人がいたら、こういうサイトを見せるのが一番伝わりやすいだろう。
日本語の場合だと、Yahoo! ファイナンスの掲示板や 2ちゃんなるなどが、こういった株式関係のスパム的な書き込みが蔓延しているところだろうか(株にあまり詳しくないので、他にもっと大きな掲示板があるかもしれないが)。こういったところに対しても同じ実験をしてみると、面白いだろう。おそらく Joshua さんの実験と同じような結果になると思う。
株価の場合、もともと数値化されているものだから、ネットや Blogsphere での評判との比較を取ることはたやすい。株価以外でも、評判(reputation)システムにおける、「やらせ」的な推薦などを別の数値や調査結果などとつきあわせることで、インチキを暴くような仕組みを考えられるかもしれない。
そうやって、スパムで薦められた株/商品/サービスなどが、普通の株/商品/サービスなどよりも悪いということが定量化されていくと、スパムも減っていかないかなあ、などと期待するのだった。
[2006.12.1 追記] リアルタイムで、受け取ったスパムとそこで推薦された銘柄の関係を表示する別のサービス、Stock Spam Effectiveness Monitorが登場した。
投稿者 秋元 : 14:45 | コメント (2) | トラックバック
2005年11月22日
RTC勉強会第7回 Web2.0 参加
RTC勉強会 『Web2.0』 -ビジネスへのインパクト に参加してきた。
「ちょーちょーちょーいい感じ」の保田氏と近江商人JINBLOGの上原氏が主催する勉強会。今回で第7回ということだが参加ははじめて。
技術者向けではない、と念押しされていたが、むしろ技術者以外の人は Web 2.0 喧騒をどう見てるのか興味があって参加した。会場は100人近くの人で埋まり、S:G比 (スーツ:ギーク比。今作った)は 8:2 といったところ。
Feed/Web2.0 について話したのはどこかで見たことのあるこの人。用があるとかで講演後そのまま去られたのが残念。
会場からの質問が、技術系の会合と色合いが違って面白かった。
また、最後の締めにおこなったグループによるディスカッションでも、いろいろと気づき、特にブログネタ方向で、を得ることができた。今回一番記憶に残った話は、RSS が溢れ出るネットになったときに、どうやって自分の RSS を購読させるか、という話で、現実世界での利益をインセンティブとして与えることでそれを実現する、というあたりがスーツ的発想でよかったと思う。それ以外にもアイデアの種的なものをいくつか貰ってくることができた。
名刺交換が苦手なので、会の後の大名刺交換会にはあまり参加できず。しかし前から注目していた芸能証券(発想が面白くて好きだ。芸能に興味ないので自分では遊んでないけど)の人やガ島通信の中の人と話ができたのはよかった。
2005年11月15日
Web 2.0 新語集
via threadwatch.org
「おいおい、Wikipedia に advercasting (広告キャスティング?)なんて新語が登録されてるよ」、というブログ記事を受けて、「だったらこんな新語はどうだ」とヤケクソ気味にいろいろ提案している。
Reblog リブログ
他のブログへの内容を、追加も洞察も意見もなしに反復するだけのブログ
Splinks スプリンクス
ブログに置かれた/張られたスパムリンク
Stags スタグス
タグを使ったタグ検索に対するスパム
Blag ブラグ
コンピュータ自動生成によるブログ
Alog アログ
Gaagle ガーグル
Google 教信者
Blord ブロード
ブロガーを大勢抱えたブログ領主(lord)たるパブリッシャー
Blerf ブラーフ
Blord のためにブログを書くブログ奴隷(Serf)
Advercasting を持つ主要ドメインはあらかた取られている。ほとんどはこれらのブログ記事を見て最近取得されたようだが、.com は前から取られているので、この advacasting.com のオーナーが自分で Wikipedia に登録したんじゃないの、という気もする。
Web2.0 自身もそうだし、Ajax や Podcasting などもだが、新語を作ってその新語で商売する、みたいなビジネスが流行ってるといえるかも。Arax とかもそう?
大々的に打ち上げても広まらない新語のほうが圧倒的に多いだろうけどね。
# 今現在、Wikipedia から Advercasting は消えている。Advercasting を定着させたい勢力と、消したい勢力のせめぎ合いが起こっている模様
投稿者 秋元 : 16:45 | コメント (1) | トラックバック
2005年11月01日
Google Maps でもプロポーズ
Ask Jeeves でインターネット広告を使ってプロポーズした話を先月紹介したけど、こんどは Google Maps を使ったプロポーズ。
二人の思い出の地をプロットして、写真とメッセージが表示されるようにしている。仕込みの後で彼女をサイトに誘導して、プロポーズ画面を見せるところも同じ。(関係ないけど、行動範囲の狭い二人だ。一箇所だけサンホゼで、あとはパロアルトから出てない)
これが新時代の The World Wide Wed(Wedding。Web じゃなくて) だそうな。
日本でもやったらウケルかも。ネットやネット広告の思わぬ適用方法、ということでは、日本にも近い事例が。誕生日メッセージとかも贈られたそうだ。
2005年10月20日
原始の .com ドメイン100個
今まで使われ続けている .com ドメインで、一番古いもののリストというのが公開されていた。
なんと一番古いものの登録年は1985 年。その最古の .com ドメインは
シンボリックス。Lisp マシンを作ってた会社の名前だ。
なつかしー。僕が大学ではじめてインターネットに触れたのが1989年頃だが、研究室の片隅に、シンボリックス社のマシンが一台落ちていたような記憶がある。とはいっても全然使ったことはないが。
この 1 位のドメインから 100 位のドメインが取られるまで、1年半かかっている。今みたいに、3文字以下 の.com ドメインは全部誰かが取っている、とか、英単語もほとんど取られている、という状況からすると、信じられないほどのんびりした世界だ。
Rank
Create date Domain name
1. 15-Mar-1985 SYMBOLICS.COM
2. 24-Apr-1985 BBN.COM
3. 24-May-1985 THINK.COM
4. 11-Jul-1985 MCC.COM
5. 30-Sep-1985 DEC.COM
6. 07-Nov-1985 NORTHROP.COM
7. 09-Jan-1986 XEROX.COM
8. 17-Jan-1986 SRI.COM
9. 03-Mar-1986 HP.COM
10. 05-Mar-1986 BELLCORE.COM
リストには、IBM や GE、 Boeing や Siemens、Intel、Cisco といったビッグネームも。NEC もある。
投稿者 秋元 : 11:21 | コメント (2) | トラックバック
2005年10月03日
インターネット広告でプロポーズ
バリーはイーシャを自分のオフィスに呼んで、PC の前に座らせた。
「イーシャ、自分の名前を Ask Jeeves で検索してみてくれないか?」
不思議に思いつつ従うイーシャの後ろで、バリーは横の引き出しから花束とダイアモンドの指輪を取り出し、椅子の後ろにひざまずいた。
何かを見て驚いたイーシャは、椅子をぐるっと回してバリーのほうを向く。そしてバリーは、、、
今、Yisha Tversky さんの名前で Ask Jeeves を検索すると、イーシャが見たのと同じ画面を見ることができる。
Smart Answers という Ask Jeeves のサービスを使うと、検索語に最も関連した情報を直接検索結果のトップに差し込んでくれるらしい。(例 バリーボンズ)
アメリカだと、野球場とかでイニングの合間に、球場の大画面を使ってこういうことをやる人がいるが、ネット広告とはおそれいった。
ま、この件では、Ask Jeeves のスタッフが協力して結果が出るようにしたそうなんで(プロポーズ裏話はこちら)、誰でも簡単に、というわけではないけれど。Google AdWords とかでもできるかもね。
投稿者 秋元 : 12:04 | コメント (2) | トラックバック
Yahoo! Japan の検索結果が YST に
Yahoo! Japan の検索結果トップが YST(ページ検索) になった。
金曜の Yahoo! 検索会議で同じテーブルの方が Yahoo! Japan の社員さんに「10月に変わるって噂ですけど、いつ変わるんですか?」と聞いていた(回答ははぐらかされていた)が、噂は本当だったということだ。
これまで、Yahoo! Japan では人力分類による ディレクトリ を前面に押し出し、ディレクトリに登録させ(易くす)るための有料サービス ビジネスエクスプレス を 5万2500円で提供していたわけだ。
しかし、今回の変更でディレクトリ検索の結果は「カテゴリ」や「登録サイト」といったリンクから辿る別ページに追いやられてしまった。
これまで大枚はたいて上位結果を確保していた企業は不満に思うだろうし、これからビジネスエクスプレスを同じ価格で売り続けるのも大変だろう。
また、Google の検索結果と比べると、スポンサー広告の面積が大きく、小さな画面の PC ではページ検索の結果もスクロールさせないと見えないこともあるかもしれない。
ともあれ、Yahoo! Japan が Google 検索に対抗していこうという意思表明ではあるし、これから少しずつ改良されていくのではないかと思う。期待したい。
投稿者 秋元 : 11:12 | コメント (7) | トラックバック
2005年09月13日
マイクロソフトがグーグルに勝てない理由(2)
マイクロソフトが Google に勝てない理由 で、「ZDNet Japan にすぐ翻訳が出てくるだろうから中身の紹介は略」と書いたが、この Phil Wainewrite のブログは ZDNet Japan での翻訳の対象では無いようで、日本語訳が出てくる感じが無い。
その後も、この記事について言及する英語ブログは多かったので、元記事の内容を軽く紹介しておきたい。
Phil Wainewrite はこのブログで、「Google Desktop の新版や Google Talk は、(多くのアナリスト達が分析したような)デスクトップ市場への侵攻ではなく、インターネットにつながるデバイスの一つとして手を伸ばしているにすぎない」と主張する。
Google's turf is the Internet. It's not interested in devices that don't connect to it — Microsoft is welcome to that market. It simply wants to extend its reach to any device that does go online.
Phil は、マイクロソフトの主戦場であるデスクトップが過去の市場となりつつあることを、5つの理由をあげて説明している。
マイクロソフト グーグル リッチなデスクトップ体験を提供する リッチなインターネット体験を提供する ユーザが2,3年ごとにパソコンを買い換えることにビジネスを依存している ユーザが毎日何か新機能が増えて無いか探検しにくることにビジネスを依存している 世界を「デスクトップ+インターネット」と見ている 世界を「インターネット+すべてのデバイス」と見ている コンピュータを使って、個人が楽をできるようにする コンピュータを使って、皆と情報共有できるようにする 数年後に、まだ机で仕事をしてる人っているのかい?
Tim O'Reilly がこれを受けて書いたブログで、Tim は、Phil があげた中でも「2,3年置きの PC 買い替えに依存するマイクロソフト」という問題点について強く賛成している。
In the Web 2.0 era, software isn't an artifact that someone buys, it's a relationship between a customer and the provider of a service.
「Web 2.0 時代のソフトウェアは artifact (工芸品)ではなく、サービス提供者と利用者の間の関係性のことである。」と。
あるいは、彼自身が執筆中の Web 2.0 本での言い回しからいうと、「ユーザとのインタラクションを通して毎日でも変化していく、永遠のベータ版(the perpetual beta)である」と。
2005年09月10日
マイクロソフトが Google に勝てない理由
ZDNet の記事。Why Microsoft can't best Google。
ZDNet Japan にすぐ翻訳が出てくるだろうから中身の紹介は略。
両者をいくつかの観点から比較しているのを読みつつ、MS がやってることで Google がやりそうにもないことって何だろう、とふと思う。ゲームかな?
Google からゲームって出てこないね。Google Maps を作れるんだし、大規模ネットワークサービスは得意なんだから、オンラインゲームのすごいやつとか作れそうなんだけどな。あれだけいろいろベータサービスを出してきているけど、ゲームは見たことがない。
何か方針あってのことなのか。あるいは、Google の開発者達にとっては新しいサービスを考えて作り、普及させること自体が最も楽しいゲームで、いわゆるコンピュータゲームに興味は無い(自分に興味が無いものにはがんばれない)とか。
[参考]
Googleは本気でMicrosoftを殺す気でいる、たぶん。
2005年08月19日
ブログ執筆を中国にアウトソースするマーケティング企業現る
中国にブログ書きの仕事をアウトソースする会社ができたそうで。
英語のできる中国人に、アメリカにいるアメリカ人が書いたかのようなブログを書かせはじめたとのこと。当座25人の中国人ブロガーが、独立した、まったく無関係に見える500個のブログを書いているらしい。
それで、ある企業が特定の商品名を宣伝したいときに、この500個のブログが一斉にその商品について書く、そうすると、一般ネットユーザがその商品が流行しているのか、と誤解する。ということだが。。。。いやはや。すごいこと考えるな。
しかし、なんでこのビジネスをやってることをブログで公開してるんだ。反発を喰うのは必死だと思うんだが。
投稿者 秋元 : 18:23 | コメント (1) | トラックバック
2005年08月18日
RSS か "Web Feeds" か
「RSS じゃシロートはわからん。Web Feeds と呼ぼう!」というマイクロソフトの提案に、RSS の父 Dave Winer が「RSS は RSS だ。変な名前で呼ぶな」みたいな反発をしている。
eWeek の記事 RSS Is a Label We Don't Need to See では、単なる技術の名前である RSS から、わかりやすく大衆化しようとするマイクロソフトを支持している。(やり方がまずい、とも書いているが)
謎の略称よりは feeds のほうが多少は意味があるかもしれないけど、それだけのことなら表記が二つに分裂する(今でも RSS とか XML とか分裂してるが)危険を冒してまで変えないといけないものなのかな。日本人からしてみれば、RSS でも Feeds でも新語であることには変わらない。英語的には "feed" と言われるとすんなり理解できる、というならそれまでだけど。
これまでのブックマーク/お気に入りが、ウェブサイトの新着情報があった場合に、勝手に新着情報を整理して並べてくれるところまでいけば、つまり、すべてのブラウザには標準で何らかの RSS リーダーがついているような状況になれば、ページに RSS ボタンを表示する必要も、ブラウザとは別の RSS リーダーを用意することも、なくなるような気がする。
Firefox の Live Bookmark なんかも近いけど、IE7 でそういうことまで含めて Web Feeds と言っているのなら(ちゃんと追ってないので知らんけど)、RSS は Geek のものではなくなるし、存在を気にもしなくなるようになれるんじゃなかろうか。
追記:
RSS マーケティングガイドさんでもこの話題を取り上げられていたのでご紹介。
この話題についての他のブログ記事。
この件に関しては Dave Winer 側が劣勢に立ちつつあるように見える。