カテゴリー
Uncategorized

TETRIS-OS – ブートローダから直接動くテトリス・クローン

jdah/tetris-os は、テトリスだけ動くOS、ということです。実際には OS のように起動してテトリス(のクローン)だけが動くプログラムというところでしょうか。

TETRIS-OS は、ソースコードが公開されているオープンソースOSです。Mac OSと Linux のエミュレーター上で動作確認していて、Windows は不明、実機も不明とのこと。

一つのゲームだけが動くゲーム専用機 – 古くはゲームウォッチとかから、テトリスならキーホルダー型のものとか – を考えると、ハードウェアの制約もあるしOSは持たなくても不思議ではないので、先祖返りのような気もします。MS-DOS以前のゲームでもゲーム自体がブートローダーでしたね。

作者自身による解説動画も公開されています。

ダブルバッファリングの説明

ファイルシステムもないし、文字を書くにもフォントの用意からですし、TETRIS-OS ではBGMまでちゃんと鳴るそうです。OS が提供する便利さを享受せずに直接操作するコードを書くのは、よくやるなあと思いますね。

via Hacker News

カテゴリー
ゲーム

Oh My Git! – git の使い方を学べるゲーム

Oh My Git! は、バージョン管理ツール git の使い方を学ぶためのゲームです。

中央にgitツリーのグラフが表示され、手元にはgitコマンドを表すカードが配られます。

カードを使わずに右側のターミナルでコマンドライン操作することも可能。お題で出てきた課題を満たすためのカード/コマンドを正しく実行すると、右側の達成項目が緑に反転し、すべて達成すればそのレベルはクリアです。

commit を指定し、そこにカードを捨てることでカード上のコマンドを適用。

levels にあるステージ一覧から、好きな項目について遊ぶことが可能です。

カードを使っても解けますが、コマンドラインで解くと右端のボックスを黄色にすることができます。

ソースコードは GitHub で公開されていて、バイナリ版も Windows, MacOS, Linux 向けに提供されています。

テキストファイルで新たなlevelを自作することも可能で、必要な学習項目が無ければ追加することもできるようです。

作者の二人による紹介動画

git を学ぶためのサイトはこれまでもいろいろ出ています。それだけ初めて使う時は難しさがあるんでしょうね。また、普段gitを使っていても自分が日常的に使わないコマンドについては全く知らない、なんてこともあるので、このようにlevelで網羅されているとそういった知らないコマンドの勉強にもなりそうです。

via Hacker News

カテゴリー
技術

1978年のチェスアプリSargonを現代に蘇らせるプロジェクト

billforsternz/retro-sargon は、Intel 8080/Zailog Z80 で1978年に書かれた Sargon というチェスプログラムを、x86 に移植するという個人プロジェクトです。

参考までに、こちらは1983年に発売されたCommodore 64版 Sargon 2 の画像。

Z80のエミュレーターで動かすのではなく、Z80ベースのプログラムをx86(32bit)に変換しています。

x86 に移植された Sargon は、Chess GUI にこのエンジンをセットすることで対戦できるということです。作者おすすめのTarrasch Chess GUI を使って対戦してみました。

チェスでは人間が遊んだりコンピューター同士の対戦を表示するためのGUI部分が規格化(UCI)されているのですね。エンジンとGUIを別々にいろいろな人が開発していて、組み合わせて対戦させたり、人間が遊んだりできる。

オリジナルのSargon では探索の深さが最大で6に決められていたそうですが、移植後は最大で20階層に、状況に応じて読みの深さを自動で調整するようにしたとのこと。CPUの速さや使えるメモリ量が、昔のコードそのままでもずっと強いプログラムに変化させたわけです。

作者の @billforsternz 氏は、8080→x86のコンバーターと、8080→Z80→x86のコンバーターの二つを作り、変換結果が等しくなることを確認もしているということ。オリジナルの8080のコードに対する不満点から、Z80 に変換したものを起点としたいようなことも書かれています。当時のCPUの解説の中ではNECのV20などにも言及されています。

Readme に書かれた詳細がとにかく細かく、作者のこだわりが感じられます。Sargon はアセンブラ的にもメモリ利用の点でも変換しやすい作りだということ。他の色々な8080/Z80のプログラムが同様に移行できるわけではないかもしれませんが、愛着のある昔のプログラムがある人は、趣味としてこういう遊び方もあるんですね。

via Hacker News