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fun アメリカ

[地図] 企業合衆国アメリカ

Steve Lovelaceさんによる“The Corporate states of America”(大企業の国アメリカ、アメリカ合衆国のもじり)は、全米50州のそれぞれの州を代表する企業ブランドのロゴを各州に配置した地図です。

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カリフォルニア州のApple, ワシントン州シアトルのスターバックス、ジョージア州アトランタのコカコーラなどは企業の出身地も有名だと思いますが、日本でも有名なブランドであっても、元はここから出てきた企業なのか、というのを知らないものが多数ありますね。デニーズとかウェインディーズとかナイキの出身地って知ってました?

ブランドの選択は必ずしも州で一番大きいといった定量的な数字ではなく、州の性格も考慮した著者の独断ということです。コメント欄ではマクドナルドやジョンソン&ジョンソンが無いことなど、いろんな人の不満と突っ込みが書かれていますが。まじめな統計ではなく話のタネと思っておいたほうがいいでしょう。

via The Most Famous Brand From Each State In The US | Geekologie

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アメリカ ネットの事件

HttpsとTorで守れるデータ、守れないデータ – 電子フロンティア財団(EFF)の作成した図の読み方

電子フロンティア財団が作った、HTTPSとTorを使った時に通信の何が守られるのかを表すダイナミック・チャートがよくできています。

図の登場人物に日本語の訳をつけてみましたが、リンク先で実際に左上の「HTTPS」と「Tor」をオン・オフしてみて、httpsやTorでwebサービスにアクセスすることで、インターネットの途中の通信路にアクセスできる第三者に対して、あるいはアクセス先のwebサービスのサーバにアクセスできる人に対して、何を隠すことができるのか、を見ることができます。

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ユーザー名/パスワード(USER/PW)と通信内容(DATA)については、図の中の項目は分かれていますが、実際のところ、どちらか一方が読まれてしまう場合にはもう一方も読まれてしまうことがわかります。HTTPSを使うことにより、途中の経路でそれらが盗聴される心配はなくなりますが、末端のwebサービス側では、それらを監視することは可能なので、もしwebサービスの運営者・管理者が弁護士や警察とデータを共有(datasharing)しているのであれば、そこではデータは隠せないということになります。

ちょうど今、アメリカ政府/NSA(国家安全保障局)がGoogleやFacebookなどの主要サービス事業者のサーバーに自由にアクセスできるPRISMという秘密プロジェクトを実施している、という内部告発が英ガーディアン紙などからリークされGoogleFacebookのトップは大急ぎでそれを否定する声明を出しています。

これが事実なら(アメリカ政府は否定する声明を出しています。)、オバマ大統領の弾劾にもつながるのでは、というぐらい大きなニュースですが、この告発では、右下の黒いSite.comに対して、アメリカ政府が自由にアクセスできるようになっていた、と主張しているわけですね。この場合は、Tor+HTTPSの両方をオンにしていても、エンドユーザーの接続元以外はすべて知られてしまっているということになります。

通信路や通信元を隠すことができるHTTPSやTorという技術に対して、何ができて何ができないのかを知るのに、とても良い図ではないかと思いました。

via HackerNews

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データ可視化

フェイスブックがスーパーボウルに向けてNFLファンの分布を解析

Facebookのデータ科学チームが、来週のスーパーボウルを前に、Facebook上でのアメリカンフットボールのプロリーグNFLのファン活動のデータを解析した結果を発表しています。

アメリカ合衆国のフェイスブックユーザーのうち実に3500万人(全人口の1/10以上)が、32個のNFLチームのFacebookページのどれかにイイネ!をしているということで、フットボールはアメリカ人にとっての国民的スポーツといっていいでしょう。

チームが勝っている時やプレーオフに進出している時は、通常よりもイイネ!の増え方が速い、ということで、それを除外した上でどの州・郡の人がどのチームを一番イイネ!しているか、という地図がこちら。

nfl-fans-on-facebook

アメリカのプロスポーツはどれもそうですが、それぞれのチームの根拠地(フランチャイズ)周辺では、そのチームのファンになって応援する人が多い、というのが現れていますね。

とは言っても、読売とかヤンキースみたいに全国的な人気の球団というのもあって、チームが無い州とかでは、ハワイのPIT(ピッツバーグ)とか、アラスカのGB(グリーンベイ)とか、あらゆる過疎地に現れるDAL(ダラス)などが人気を得ているようです。

Facebookはまた、プレーオフの進展にあわせて、勝ち残ったチームだけを残してプロットしたらどうなるか、という地図を見せてくれています。人気面からは、サンフランシスコ対ニューイングランド(ボルチモアに敗退)のスーパーボウルを期待してた地域が多かったと読むこともできるかと。

また、Facebookらしいソーシャルグラフ(友人関係)のデータを使った面白い分析も。あるチームのファンは、(同じチームのファン、というケースを除いて)どの他チームのファンの友達が多いか、というチャートです。

nfl-common-fan-friends

SF-OAK, NYJ-NYG, CHI-GBなど、フランチャイズが近かったりライバル関係があったりというチームのファンが、友人には多い、というのは自然ですね。また、STL, KCなどは、「どのチームのファンの友達としても少数(=上位5位に入ってこない)」という、孤立傾向があるのだとか。

大量の嗜好データを持つフェイスブックならではの分析記事ですね。日本のプロ野球でも計算してくれると、きっと面白い特徴が浮かび上がってくるのではないかと思うのですが。

via NFL fans on Facebook, based on likes