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12 Sunsets – とある道路の1960年代から2007年までの風景を見られるサイト

Googleストリートビューは世界の多くの道路の景色を見ることができます。しかし、当然のことながらGoogleカーが走り回って撮影した以前の昔の光景を見ることはできません。

車に全周囲カメラを積んで撮影してまわる、という発想が新しいのだから、それより前のデータが無いのは当たり前ですね。ストリートビュー的なものを時代を遡って作るのは不可能に思えます。

しかし、カメラでアメリカの特定の道路から見える風景を撮り続けている人がいれば話は別。この道路に限定されてはいますが、アメリカ、ロサンゼルスのサンセット大通りからみた風景をストリートビュー的に再現する 12 Sunsets はそんなサイトです。

サイトは1965年から2010年までサンセット大通りを撮り続けた芸術家エド・ルシェ(Ed Ruscha)氏の写真をGetty社がまとめたものです。

サンセット大通りは全長35kmある、ロサンゼルスを象徴する道路だそうです。35kmもあると、残っている写真といっても何から何まであるわけではなく、時代によって景色のある個所無い箇所は穴あき状態になっています。

それでも、同じ場所の複数の写真を並べてみられる箇所もあり、変化が面白いです。建物は10年ぐらいではそれほど変わっていなくても、店の業種や看板が変わっていたり、走っている車の形も多少は違いますね。

集めて分類して配置する作業はたいへんだと思いますが、もしかしたら昭和の東京などでも、これに近いものが作れたりするのかもしれません。もしあればぜひ遊んでみたくなります。

逆に考えれば、Googleはサービス開始からの画像を持っているでしょうから、これから先はこのような暦年の光景がいつでも見られるようになるということでしょうね。

via Maps Mania

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データ可視化

3D世界人口地図 2200BCからAD1980までの世界諸都市の人口を地球儀上に

Urban Expansion 3D Visualization は、紀元前220年から最近までの世界の人口の移り変わりを、ブラウザ上に3D表示した地球上にプロットするというインタラクティブな世界地図です。

紀元前1000年。文明の曙的な。古代文明の発生地に都市ができていますが、まだどれも点です。人口が増えると、都市のプロットに高さが加わっていきます。

1857年、日本は安政年間。幕末です。江戸も見えていますね。

このサイトでの最後の年 1980年。手前の長い赤棒が東京。右手上に伸びているのはニューヨークでしょう。

最後の100年ちょっとで、世界各地の人口が驚くほど伸びていることがわかります。人口の絶対数でグラフを描いているため、期間中のほとんどは動きが少なくなってしまったともいえるかも。

データは公開されているイェール大のSpatializing 6,000 years of global urbanization from 3700 BC to AD 2000 を使っているとのこと。この元データが1980年までなのかと思いましたが、データ自体は2000年まであるみたいですね。最近までのデータを含めると、さらに激しい人口増加がみられる地域がありそうです。

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データ可視化

戦後の国境変化を見られるインタラクティブ世界地図

国境の歴史(History of International Borders)は、1946年から後に新しくできた国境(アフリカ諸国や旧ソ連)や消えた国境(東西ドイツ)を暦年で表示できるインタラクティブな地図です。

左上のスライダーを動かすことで、その年の国境がどうであったかが変化します。

国名や地域の境は独立する前から地図に描かれているため(例えばスロバキアが最初からある)、当時の地図というわけでもないのは物足りないですが。年代に応じて当時の国名が当時の領域で描画されると、より正確で探検が楽しい教材になると思います。

show lifetime of polygons にチェックを入れると、国境に変化があってからの歴史が短い国・地域が赤く表示されるため、変化が追いやすくなります。

via Maps Mania