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ネットの事件

「フォートナイト入りiPhone」がネットオークションに大量に出ている

eBayなどのオークションサイトに、人気ゲーム「フォートナイト」をインストール済の iPhone が数千と出点されているそうで。

フォートナイトのEpic Games と Apple のストア手数料を巡る紛争で、iPhone でフォートナイトをインストールできない状況が続いていますが、Apple 社といえども以前にインストールしたものをリモートで消したりはしないため(Amazonだってもうやらないと言ってます)、既に古いバージョンのFortniteが入ったiPhone というのは世の中にたくさん存在するわけです。

eBay で iPhone Fortnite で検索すると、わらわらとそんな iPhone の売り物が出てきます。価格の高い順に並べると、$20000(220万円) なんていうものも。

「評判のフォートナイトというのをやってみたいけど、今はiPhone にインストールできないらしい。そうだ!」となって iPhone ごと買っちゃう人がいるのかどうか。掲示板の議論では、「出すだけならどんな値段もつけられるからね」という意見が多いようで、高い値段をつけて出せば、本当にそれだけ出す価値があると勘違いして買っちゃう人が出ることを期待して出すだけ出しているのかもしれません。

$5000(55万円) で実際に落札した客がいた、という記事もありましたが、これについても、出品者が自ら落札することで、あるいは捨てアカウントで落札だけすることで、サイトを見ている人に「ほぅ、本当にこの値段で買われるということは、価値がある買い物なんだ」と思わせようとしている可能性もなくはないですね。

だいたい、iPhone 以外のプラットフォームではフォートナイトはいくらでも入手して遊べるわけで、そこまで情熱があるならPCでもなんでも買って遊べばいいという話もありますし、この大量出品は謎が多いですね。

英ガーディアンの記事によれば、2014年にフラッピーバードというゲームが大流行した時に、作者がAppStore からアプリを削除してしまい、同じようにアプリをインストール済のiPhoneが高額で売買されたことがあったそうです。この時のiPhone+フラッピーバードの金額は$90000(990万円) までつり上がったということ。ただこちらも、本当にその値段で買った人がいるかまでは不明です。

iPhone が何万ドルだろうと気にしないどこかの石油王が、金に糸目をつけずに買い上げてくれる(eBayで検索して?)のを期待しているとしたら、株を守って兎を待つような話にも思えますが、成功した人はいるんでしょうか。

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「イスラエルからのプルリクエストは受けられません」- オープンソース貢献と国際紛争

PHPの人気フレームワーク Laravel にダウンロードリンク生成機能を追加するオープンソースのパッケージで、機能追加の提案がイラン人の作者によって却下されるという事件が発生しました。却下の理由はイランの法律だそうです。

armancodes/laravel-download-link は、Laravel 上でファイルダウンロードのリンクを生成するパッケージ。GitHub で管理されるオープンソースのライブラリで、ダウンロードリンクの時間による失効や IPアドレスによるアクセス制限などの機能を持っています。作者は @armancodes で、プロフィールではテヘラン在住となっています。

これに対し、ユーザー @Yiddishe-Kop が、特定のユーザーにだけダウンロードを有効化させることができる改造を提案しました。当初は受け入れられそうなコメントの流れでしたが、作者による以下のようなコメントで、PRは却下されてしまいました。

すばらしいアイデアをありがとう。

たいへん申し訳ないのですが、このPRをマージすることはできません。私の国の法律で、イスラエルからの人やイスラエル政府と関係を持ってはいけないという法律があります。

理解してもらえることを願います。あらためてあなたの時間に感謝します。

Hi, Thanks for your great idea.

I’m SO SORRY to tell you that I cannot merge this PR. There is a law in my country that we MUST NOT have any relationship with people from Israel or the Israel government.

I hope you understand this, and again thanks for your time.

他ユーザーも交えた議論が少し続いた後、元Google/Facebookのエンジニアでイラン系カナダ人で、今年イランへ入国した際に逮捕投獄され、アメリカへ戻ったらイランのスパイになるよう脅されて解放された、と発表した Behdad Esfahbod氏 (@behdad)が「ただマージすればいい(Just merge it)」とコメントした後で、プルリクエスト自体が作者によってクローズされてしまいました。

ユーザ名 @Yiddishe-Kop のの Yiddishe(イディッシュ)の部分は東欧系ユダヤ人の話す言語イディッシュ語(Yidish)にもあるようにユダヤという意味の言葉で、アカウント名に「ユダヤ」と入っていることからイラン人の作者が「気づいてしまった」というところはあるように思います。

プルリクエストの最初の方では、パッチの提案に感謝して取り込むためのテストコードを追加したりもしているので、名前に気づく前は普通に受け入れるつもりだったのでしょう。却下のコメントも悪意はまったく感じられず、むしろ申し訳ないと思っている風に読めますし、現地での法律がそうなっていてしかもインターネットに公開されている場所で、個人の判断で受け入れたりすることはもしかしたら作者が危険な状態になる可能性もあるのかもしれません。

また、Hacker News の議論では、そもそもアメリカ企業のGitHub はイランや北朝鮮からのアクセスを制限しているはずで、国籍による排除についてはどっちもどっちだ、という意見もありました。すべての機能が制限されているわけではないですが、利用規約を厳格に適用すると、イラン在住の作者の方が実はGitHub を使えないという可能性もあります。

GitHub については、他にシリアやクリミアからのアクセスも(IPアドレスによる位置情報らしきものを根拠に)ブロックしているという報道もあります。

今回はイスラエルとイスラム教国の間でしたが、世界が(再度)大きく2分されていく感じもある昨今、二大国の間で直接とか、それぞれの息のかかった国の間でとか、オープンソースとその貢献活動についても、面倒な事件がいろいろ出てくるようになるのかもしれません。そういった事とはなるべく距離を置きたいというエンジニアも多いのではと思いますが、普段パッチ提供者の国籍や居住地など気にすることもないでしょうし、誰もが突然こういった問題の当事者になってしまう可能性はありますね。

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「アメリカにいるなら英語名を使え」と要求した教授のメッセージがSNSで共有され人種差別と炎上

ベトナム系アメリカ人のフック・ブイさん(Phuc Bui)は、カリフォルニア州オークランドのLaneyコミュニティカレッジ(2年制大学)の教授とのオンライン授業でのやりとりで「あなたの名前は英語で侮辱してるように聴こえるので、名前を英語化(Anglicize)してほしい」と要求されたそうです。

これにブイさんは「名前を英語化(Anglicize)しろというのは差別的に感じます。私の本来の名前で呼べないということなら、Title IX事務所へ報告します」と答えています。

# Title IX というのは学校での性差別禁止を禁じた教育改正法第9編のことを指すようですが、Title IX Office という名前で学生の差別一般に関する相談窓口を指すそうで、アメリカでは他でもこの名前を使っている大学があるようです。

ここで謝れば良かったものを、教授は自分の意見に固執します。

「あなたのフック・ブイという名前はF*ck Boyと聴こえます。もし私がベトナムに住んでいて私の名前がそちらの言葉でEat a Dick聴こえるようであれば、自分自身とそれを発声しないといけない周囲のために名前を変えるでしょう。」「あなたが侮辱されたと思ったのは理解できます。しかしあなたの名前は私の言語では侮辱的な音なのです。重ねてお願いします」

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So I’m disgusted and disappointed. Honestly, I really liked laney college but this teacher had the ignorance and audacity to tell my sister to anglicized her name is disgusting. Anglicized means to make English in form or character. As a professor, he should be trying to learn her name and culture and not try to white wash her name. My sister graduated high school thinking she can finally be able to use her name. But this is fucking disgusting. I really hate cussing on social media but the fact that this white professor had the audacity to ask her to make her name easier is disgusting 🤮🤮🤮🤮. If you read the last page, he’s calling my sister’s name an embarrassment and that it’s sounds like an insult. I love that my parents want to keep my culture alive by keeping our Vietnamese name. If you can’t say it then ask. In addition, Hubbard said that English is his language. But also forgot that my sister also spoke English and that’s not his language.

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さらに、「英語名」をつけないブイさんに対し、オンライン授業でブイさんのことを呼ぶときはP グェン(阮 – ベトナムで一番多い苗字)と勝手な名前をつけて呼んだそう。動画が残されています。これも失礼ですよね。日本人だからスズキ、とか中国人だからワン、みたいなものですから。生徒を個人として見ていない。

[訂正 7/11] ブイさんのフルネームがPhuc Bui Diem Nguyenで、よくある姓で呼んだわけではありませんでした。した。上段については私の完全な確認不足でした。ごめんなさい。Ichiro が読みにくい・言いにくいから I Suzuki と呼ぶ、といった感じでしょうか。

# ベトナム系「アメリカ人」なのですから、Phuc だってアメリカ人の名前、なのですが

ここまで意見を変えないと、Title IX事務所なりなんなりに伝えるしかないと思いますが、これを聴いて憤ったブイさんの妹が Instagram にて一連のやりとりを公開したところ大きな反響を呼び、大学がこれを人種差別と外国人嫌悪と認め、謝罪するに至りました。

炎上はテレビのニュースで報道されるまでに。

テレビリポーターのtwitterで報道後について報告されています。この教授本人も一度はツイッターで謝罪を公表したそうですが、既にアカウントごと謝罪ツイートは消えてしまっているそう。

スクリーンショットに残っている謝罪: 「私の無神経な行動が苦痛と怒りを私の生徒と、そして私の2通の不適切なメールをインターネット上で読んだ多くの方々へ与えたことを謝罪します」

英会話の勉強で英語名?

このニュースを単体として読むと、たしかにひどい差別でこんなことあるのかと思ったのですが、考えてみると自分も似たような経験をしていたことに思い当たりました。その昔、最初に入った会社で業後の英会話教室に参加していた時、最初の授業でアメリカ人教師に「英語名をつけるように」と言われた記憶が。

調子のいい男性の教師で、先輩社員の山本さんに「ようしお前はジョンだ。ジョンっぽいからな」みたいなことを言ってました。

「英語名をつけてお互い会話することで、より英会話に没入できる」的なことを言ってたように思いますが、考えてみれば、なじみのない日本名の生徒たちの名前を憶えて呼びかけるのが面倒だったんでしょうね。

他の同僚たちも、なにぶん英語で会話してると圧倒的に反駁するのは難しいわけで、喜んでか渋々かはわかりませんが何かしら聞いたことのあるような英語の名前をそれぞれがつけ、それでお互い呼び合ってたように思います。まあ中には日本語名でも簡単な人もいるし、数週間後にはジョン以外は定着していなかったように覚えていますが。

そういえば、その時に勝手に変な名前をつけられるのが嫌で、Akky というニックネームをその場で作って呼ばせたのを、ハンドルネームとして今まで使うことになったんでした。音節が短くて覚えやすければ、ジャックとかマイケルとかじゃなくてもいいんだろう、と。

その後は海外勤務などもあり「お金払って英語習うぐらいなら英語で仕事したほうがお金も貰えていいんじゃないか」と英会話教室に行くこともなくなりましたが、この風習今でもやってるところあるんでしょうかね? 外国語を学ぶのはいい事だけど、自分のアイデンティティに関わることまで曲げられるいわれはないですよね。